第82号 米軍事故に冷酷なマスコミ
   
 愛媛県西宇和郡伊方町の四国電力伊方原子力発電所の近くに、25日午前米軍の大型ヘリコプタ−が墜落し、乗員7人全員が死亡した事故が発生した。
 墜落したのは沖縄県の米軍普天間基地所属の大型ヘリコプタ−CH53であるそうで、濃霧のため低空飛行中誤って山に衝突したものとみられているが、マスコミは現場が原子力発電所の近くであったから、各紙も大きく取り上げており、全紙を読んだ訳ではないが、その冷ややかな報道には疑問を感じたのです。 

 無理に墜落させた訳ではなく、たまたま原子力発電所の近くであっただけなのに、産經新聞も「墜落現場が原子力発電所に近かったため、地元関係者を一瞬ひやりとさせた」で終わっており、死亡した乗員に対して哀悼の意を表すとか、冥福を祈るといったことが記事になっていないのは残念である。わが国の数多くのマスコミの中で、唯一正論を述べていて普段から、その主張に感銘していたのにどうした訳だろう。

 わが国は米国と安保条約を結んでおり、駐留している米軍はわが国の安全に寄与している事はまぎれもない事実であり、その米軍人が不幸にして遥か異国の地である日本で事故により死亡した時に取る態度とはとても思えないし、残された妻子に申し訳けないと思います。死亡したのが日本人でなければこんな報道しか出来ないのは、今にはじまった事ではないが、改めるべき報道姿勢と言える。

 米軍人や自衛隊員が操縦する航空機などが墜落した時、マスコミは「一般市民に被害がなくて幸いであった」とは書くが、米軍人や自衛隊員に殉職を出していてもマスコミは事実を報ずるだけで哀悼の意を表わさない。誰も死にたくて死んだわけでなく、残された遺族の悲しみを思うと、わが国の新聞をはじめとするマスコミの冷酷とも言える態度には私は呆れ果てている。
 国の安全はこのように多くの犠牲のうえで保たれているのであり「守ってくれと頼んだ覚えはない」と左翼から暴言を言われようとも、米軍人や自衛隊員は黙々と訓練に励んでいるのである。
(昭和63年6月)        
私の主張・ひとりの日本人として

トップページ
私の主張目次
2行で書く私の主張(過去ログ)
今日のコラム(過去ログ)
リンク集
自己紹介
お便り紹介
ホームページの概要
更新履歴