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自衛隊の災害派遣について知ることのできるページ

目次

災害派遣任務の変遷

陸上幕僚監部編『災害派遣の参考』平成12年1月及び昭和36年3月を参考に作成

項目昭和36年平成12年備考
原則理由・例外原則理由・例外
訓練途上、演習場周辺における路外転落車両の引上げ、修理、負傷者救助、障害物除去災害派遣ではない(訓練)自衛隊の濫用防止のため。人命及び財産の保護のため必要な場合は災害派遣記載なし  
給水支援原則土木工事給水支援は長期化しやすい。緊急・小規模の場合短期的に災害派遣として扱う災害派遣通常小規模で緊急性がある。長期化する場合は土木工事。旱魃が予想される場合は事前に輸送事業として協定 
事故車両の引き上げ災害派遣ではない(訓練)自衛隊の濫用防止のため。人命及び財産の保護のため必要な場合は災害派遣記載なし  
害獣駆除(猪・熊・トド等)災害派遣(達21条3項に規定)火器を用いて狩猟法の規定に基づき行なう安全管理・動物愛護団体への対応を自治体が行なうべき災害派遣熊や動物園から脱走した猛獣のみで猪・トドは含まない。火器による射撃は地元のハンターが行ない、自衛隊は輸送・通信の支援を行なう昭和36年までに信太山で猪狩りを災派として、北海道でトド狩りを訓練として実施
急患輸送・薬搬送災害派遣ではない人命に関するので緊急で他に手段が無いときのみ道徳的見地から災害派遣としても差し支えない災害派遣本来は地方自治体の責務。社会的欠陥の是正を公の要請により行なう。緊急性・非代替性を満たす必要がある。 
遭難事故災害派遣?資料に「前5項と同様に」とあるが記載があいまい。ヘリの運用に限界があることを周知する必要あり災害派遣急患輸送と同様の配慮(緊急性・非代替性)が必要。ヘリの運用に限界があることを周知する必要あり 
消毒・看護原則土木工事自衛隊の濫用防止のため。大規模伝染病への応急措置のみ災害派遣。原則土木工事自衛隊の濫用防止のため。大規模伝染病への応急措置のみ災害派遣。状況により適切に判断する必要あり
旱魃時の井戸掘り・灌漑路開啓原則土木工事・訓練自衛隊の濫用防止のため。大規模ものは災害派遣になる記載なし  
交通路上の障害物の除去(転覆トラック・土砂・雪)災害派遣放置すれば人命財産にかかわる記載なし  
雪害等による通信線の復旧原則訓練・土木工事災害派遣とした例はあるが厳密に言えば不適切記載なし 雲仙岳噴火災害において警戒区域内の送電線等復旧作業を災害派遣として実施した例はある
大規模災害の偵察一般命令演習ではない災害派遣自主派遣として要請前から実施一般命令とする昭和36年規定は有効だが緊急時に関する別途記述あり
入浴支援記載なし 災害派遣大規模な災害派遣中に限る。土木工事(防疫)の一環として行なう入浴支援は災害派遣ではない 
痴呆老人・自殺志願者捜索の警察業務支援記載なし 災害派遣ではない自ら望んで行方不明となっている 
自衛隊員の遭難記載なし 災害派遣(要請派遣が原則)公務中は対象外で自助活動とする。離島など事実上自衛隊が救助活動を行なっている地域は自主派遣も差し支えない 
米軍機の遭難記載なし 災害派遣航空機は一般的に緊急性が高いので自主派遣が適当 
タンカー等からの重油流出記載なし 災害派遣3原則が満たされているかが判断の基準となるが解釈は柔軟に行なう。 
他自衛隊からの協力依頼記載なし 災害派遣改めて要請を受ける必要はない。 
原子力事故記載なし 災害派遣緊急の場合は一般災害と共通の活動を行い、放射能に直接関係する活動は上級部隊の指示・指導をうけ行なう 
松くい虫被害により枯れた松の伐採当記載なし 災害派遣ではない自衛隊が是非ともやらなければならない事態は考えにくい 
防災器材の保管記載なし 原則不可地方自治体による処置が困難な場合隊務に支障が無ければ可。陸幕長、防衛施設庁の承認と大蔵省の同意が必要 

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