世界的に有名な13人の世界市民は次のように宣言する

超国家法がないので、国家はその利益を守るために力に頼らざるを得ない。その結果は故意または偶発の戦争で、これが核分裂と細菌学的兵器の発達以来、馬鹿げた「最終的解決法」、すなわち全人類に及ぶ集団殺害になっている。
 万人に共通の基礎的需要の満足を確保し得る世界機構がないので、人間は絶望的である。莫大な富が浪費されながら、人類の三分の二が飢餓状態にある。
 科学と技術の進歩は、しかし、平和と豊饒が支配し基本的自由が個人・人民・国家に保障される、世界社会の組織化を可能にする。
 なぜ、それが実現していないのか。政府が自国の国家的利益を優先させるという義務に目がくらみ、所要の変更を受諾せず、世界平和を守り人類に奉仕するために設けられた国際機構の活動をさえ妨げるからである。 救助は、かくて、世界の人民、それを構成する個人、われわれ一人一人によってしか、もたらすことができない。
 われわれが皆さん一人一人に行なって頂きたい、単純だが効果的な第一のことは、われわれが自分ですませたように地球市民登録をしていただくことである。

皆さんが多数、われわれのアピールに応じていただいたとして、われわれがいっしょに行なうべき第二段のことは、人間の利益を守ることを任務とする代表者の選挙を超国家的な基盤で実施し、世界人類の要望を表明し、最後に平和で文明的な世界の法律を制定することである。


世界的に著名な13人:

ボイド・オア卿(イギリス)食糧農業機構の初代事務局長1945-1948年、ノーベル平和賞1949年。

ジョズエ・ド・カストロ(ブラジル)、食糧農業機構の元理事会議長、国際開発センターの創設者・総裁。

ダニロ・ドルツィ(イタリア)、シシリーの社会経済開発の先駆者、レーニン賞。

浜井信三(日本)、元広島市長。

J.L.フロマドカ教授(チェコスロバキア)、神学教授、キリスト教平和会議議長。

アルフレッド・カストラー教授(フランス)、ノーベル物理学賞1966年、学会会員(科学学院)。

ラジャン・ネール夫人(インド)、著述家。

ライナス・ボーリング教授(アメリカ合衆国)、ノーベル化学賞1954年、ノーベル平和賞1962年。

ピエール僧正(フランス)、エンマウス救貧村の創設者。

ジャン・ロスタン(フランス)、生物学者・著述家、学会会員(アカデミー・フランセーズ)。

バートランド・ラッセル卿(イギリス)、哲学者、数学者、ノーベル文学賞1949年。

イヴァン・スーペク教授(ユーゴスラヴィア)、哲学・科学教授、科学人文学院会員、ユーゴスラヴィア・パグウォッシュ運動の会長。

ハンス・ティリング(オーストリア)、ウィーン大学物理学教授、科学学院会員。

1966年3月3日



地球はわれわれの故郷であり、人類はわれわれの家族である
(Planet Earth is our Home. Humanity is our Family)

Khalil GIBRAN


われわれはみな地球市民である (We are all World Citizens)
国家間条約という幻想: 国連
国家主権を部分的に委譲する必要性
どちらが世界機構なのか?
これは、全体主義的な世界政府への道を拓くことを意味するのか?
これらは空想的な見解なのであろうか?
個人の政治的または哲学的信条とは区別される共通の目的
あなたの責任を想定してみてください
人民議会の主張 (Appeal of the Peoples' Congress (3th march 1996))
地球主義 (Mundialism)
地球市民登録
地球市民の会の組織




われわれはみな地球市民である 

 世界中において、より多くの男性および女性が、そして中でも何名かの著名な市民が今日に置いて我々は地球市民であると宣言している。彼らはみな、脅かされている生活を守ることを切望し、個人と民族、そして自然とのバランスを尊重する平和な世界を組織する必要性を感じている。

人類を脅かす危険

 世界に存在する様々な不均衡(The multiple world imbalances)は、悪名高き「恐怖の均衡」が終焉したためにより明らかとなっている。

 原子力、化学および生物などの大量破壊兵器の拡散(The spreading of weapons of mass destruction)は致命的な誤りや事故、そして気違いじみた行動を導く危険性を日々増加させている。

 大多数の人々は貧困(The poverty)に苦しみ、そして飢餓状態による不名誉に甘んじている。一方では少数の人々が富を享受している。汚染(The pollutions)、再生不可能な資源の投棄(The waste)。人口爆発(demographic explosion)と暴力(violence)や戦争(wars)行為の多様化、そして共同体の崩壊・・・

 ・・・これらが今日我々が直面している現実の問題である。すなわち、主権国家の能力を超え、それ故に地球規模で解決されなければならない問題なのである。

 

国家間条約という幻想: 国連

 大きな希望を掲げるこの組織(国連)が、何故国際問題の大部分の解決に対して無能であったかを示してきたのであろうか?特に、何故戦争の防止に無力であったのだろうか。その理由は、国連における討論の場においては政府の代表者が各々の国の国益を守ろうとし、誰一人として人類の利益を守ろうとしなかったことにある。
 こうした状況の下で、国連による決定には注意が払われなかった。各国家は絶対的主権の名においてそれらを無視してきたのである。 


国家主権を部分的に委譲する必要性

 国家の利益、すなわち政府の利益を守る役割は、人類全体の利益と係わる問題の解決を不可能にした

 それが遅くなる前に、世界機構に資するよう国家主権を部分的に委譲することがあらゆる国家によって受け入れられなければならない。すでに宇宙空間における共同開発は、特に国際電気通信連合(ITU:the International Telecommunication Union)と世界気象機関(WMO:the World Meteorological Organization)のための利益においてある程度の事実上の主権の委譲という状況をもたらした。

どちらが世界機構なのか?

 われわれは、連邦制度を持つ民主的な世界機構が発展するのを待つ一方で、以下のような機構を必要とする。

-国家間の勢力均衡を世界法と仲裁に代替させる

-それらの決定を執行するため、真の、そしてよく定義された権限を持つ

-国家から独立し、超国家的な選挙において民主的に選挙された人民の代表によって代表される 


これは、全体主義的な世界政府への道を拓くことを意味するのか?


 人々を一つの型にはめ、官僚主義や法の重みによって彼らを窒息させるであろう中央権力を生み出す危険性はあるのだろうか?地球市民は、そのような政府を望まない。連邦的な世界の役割はすべての国家に共通の政策を押しつけないことである。しかし、国家の利益と人類の利益との間に生じる紛争において仲裁を行うのである。その仲裁は、どの人も人間の尊厳、自由、民主主義を基礎にして、社会を自由に選択しうる方法によってである。


これらは空想的な見解なのであろうか?

 すべての人類の偉大なる克服は、理想郷を生み出す段階を通じてきた。これらは、空や宇宙空間を支配すること、遠距離通信、生産過程におけるオートメーションの場合がそうであった。レオナルド・ダ・ヴィンチ、Jules Verne、ハクスリー(英国の批評家・小説家)はそのほとんどの理想を実現した理想家であった。

 世界機構の青写真はほぼ描かれている。この場合、その実現は科学技術が問題ではなく、この地球に居住する人間の共通意思に依存するのである。人類に残された最後のチャンスは、人類が滅びる前にこれらの見解を実現させることである。

 理想家であることは、地球主義者(mundialist)であることを意味しないのである。

 

個人の政治的または哲学的信条とは区別される共通の目的

 すべての地球市民が同じ政治的あるいは哲学的信条を共有しているのではない。また、世界機構を設立する最善の方法についても見解を同じくしていない。地球市民は、共通して他人の考えに対する尊敬と、すべての人類へと関連させる連帯の感情を持ち合わせている。地球市民への登録は、登録申請者が、地球的規模で世界を組織すべき時が来ていることを認識し、人々の間に新たな関係を作り出すために働くことを理解する基本的行為である。

 

あなたの責任を想定してみてください

 地球主義者の議論は、あなたを無関心にさせない。事実、あなたはむしろ地球主義を支持するであろう。しかし、あなたは「自は地球主義者に値するのであろうか?現状を変えるために自分自身に何ができるだろう?」と考える。あなたは友達に相談したところで多くの人々が同じように考えていることに気がつく。概ね世界には実に多くの地球主義者がいる。彼らは彼らの運命ゆえに、そして運命を変えることへの無力感から自身の行動に当惑している。これは間違いである。一度彼らが地球市民に登録したならば、彼らは孤独から抜け出し、彼らが生み出す力と彼らが投票した地球市民の重みを意識するようになるであろう。彼らは彼らが属する主体と意思伝達を行う手段を有することになるであろう。彼らは目的のためにとられたすべての手段、すべての重要な集会、地球主義者による行動に共通して参加するあらゆる機会を知らされるであろう。これがあなたに自信の責任を想定しなければならないとした理由である。今日から、あなたの家族、仲間、後世の世代に向けて、地球市民登録をしましょう。

※地球主義者(Mundialism)とは、地球市民の連帯を表現し、共通の機構を設立することを目的とするすべての考えや行動を、市民の多様性や文化を考慮しつつ集めることを意味する。




1996年3月3日、人民議会への代表者たちの主張

 1966年3月3日に、13人の著名な地球市民は地球市民を促進するために主張を行った。

それ以降、世界共同体と後世の世代に対しての責任を意識し、この共同体の一員として認識されることを決定した多くの男女が地球市民として登録するよう要請し、移行期における9票により、世界議会へのさきがけとなる人民議会への18人の選挙に貢献した。

今日、

世界の人々の相互依存関係を認識し、

挑戦の過渡的性質と人類を脅かす危険をよく認識し、

国連の権威が強制力を欠き、その多くが民族的なものであるである様々な紛争を解決するために無力であること一方、

主権がこれ以上禁句ではなく、

人民議会に対する10回目の選挙を行うとき、

住民を害する主導権を巡る主権国家間の継続する競争を非難し、

われわれは、自由の名のもとに統制なき競争を主張するために規制を持たないばかげた競争である種類の「地球主義」を許し、その結果、発展途上国を社会から疎外している国家を非難する

人口、環境、開発、女性・・・に関する様々な主要な世界会議の動きを考慮に入れることを要求する。何故なら、それらは世界世論の証拠であるからである。またわれわれは、世界会議が発した善意の宣言が注意されないことがないよう要求する

われわれは主権国家に対してその主権の一部を超国家的な世界機構の利益のために委譲することを忠告する。世界機構は民主的に選挙され、限られてはいるが真の力を持っており、世界の人民の間の連帯を支持するために働き、 すべての人類にとって共通の法を制定することができるであろう。


世界のすべての国家の市民


人民主権を有しているあなたへ
地球市民を宣言することにより団結した世界に向けて熱い希望を持つことがあなたの義務である


 地球市民への登録は全体として世界を組織し、その新しい世界のために行動することを理解する時が来たと認識する個人にとって基本的な段階である

 地球市民とは、すべての他者との連帯を感じ、敵対する主権国家によっては世界の安全が確保し得ないと確信し、そして人類を守る唯一の道は現在の国際的無秩序に取って代わることであると信じる人間のことである。

この目的のため、彼または彼女は以下のことを要求する

- 個人あるいは人民に基本的欲求を保証する世界法

- その世界法を起草し、制定し、そして強制する世界的組織

- 最初の世界機構を定義および設立する責任を伴う、世界の人民によって民主的に選挙された人民の言葉による議会



地球主義

 地球主義とは、文化と人間の多様性を考慮しつつ、、地球の人類の連帯を表現するすべての考えと行動であり、機構と万人に共通の連邦的体系を持つの超国家法の設立を目的とする。

 地球主義とは、世界的な観点から社会的および個人間の現象に対する科学的アプローチでもある。

 地球主義とは、飢え、戦争、人口、人口爆発、そしてエネルギーなどの人類の将来的問題の解決が多数決によって行われる世界連邦権限に対して国家主権のある一部分が委譲される人類の新たな政治的組織を提案を試みる。

 地球主義の要請は、法の強制力を欠く国際的条約や合意の義務に満足しないであろう。

 



地球市民登録

は世界に唯一の制度であり、それが承認したセンターを通じて地球市民に地球市民票を配る権利を有している。世界を認識する準備作業なのである。

地球市民として、地球共同体の成長にあなたの責任を意識し、最初の機構によって代表される。あなたは、一日の賃金の半分を払い、年ごとの自発的貢献を行うよう招待される。これも地球市民登録がその活動を円滑に行うことができるようにするための助力となるものである。

地球市民票は何らかの運動のメンバーとしてのカードではない。終身有効である。紛失した場合には、再発行される。


※地球市民登録は、民主的世界政府連合(the Coalition for Democratic World Government)のメンバーです。




地球市民の会の組織

 地球市民の会は、1949年に設立され、フランスに本部を置く。

すべての国に対して地球市民票を発行し、フランス語、英語、スペイン語、オランダ語、ドイツ語、エスペラントによって会報を発行する。

 登録センターは地球主義の議論を世に知らしめ、その国家において地球市民票を発行する。また、登録センターおよび地球市民登録制度の情報に関する会報を配布する。

地球市民は以下の活動を行ってきた。

 市や町の地球主義化であり、象徴的に「世界地域(World Territory)」とし、その地域の住民を啓発することにより地球主義の考えを広めることに貢献している。

  人民議会は、地球の住民の直接代表によって構成される最初の議会である。1999年末には、20名の代表と20名の代理代表が10の移行期選挙により110の国々において選出された。それは人類にとっての大きな問題を解決するための世界機構を設立することができるであろう世界人民総会のさきがけとなるものである。

その一部分として人民議会は以下のものを生み出してきた

  地球主義的未来学(mundialist futurology)に向けた調査および文化の機関である。本部はパリに所在し、その夏季の会合には世界中の国から学生および教師が参加する。いくつかの国からの約50名の教師が機構を支持している。

  プレスの代表に毎月機関誌を発行し、近年の出来事に対して地球主義的観点からの見解を知らしめ、地球主義についての情報を提供しているている。

  世界機構のさきがけとなるものである。超国家的な協同の考えに基づき、自身の死活的な欲求を満たすためであろうと、協同が活動を助ける互恵的な方法によってであろうと、基金はどの人間も参加し平等の役割を演ずることができる世界的組織として創設された。それは32ヶ国にメンバーを持ち、フランス語とエスペラントによる機関誌を発行している。



文責 末吉 洋文(帝塚山大学法政策学部専任講師)suepon@fa2.so-net.ne.jp