北朝鮮を知りすぎた医者

「横田めぐみさんたちを救出するぞ!第3回国民大集会」にゲスト参加された、ドイツ人医師「ノルベルト・フォラツェン」氏の著書を紹介します。

会場となった日比谷公会堂で、ご自分の著書にサインするフォラツェン氏



第3回救う会・国民大集会に寄せてのノルベルト・フォラツェン氏メッセージ 
                                  
(救う会全国協議会ニュースより)

 一昨年の7月から昨年末まで、私はドイツのNGO、カップ・アナムーアの一員として北朝鮮に医療援助のため滞在し活動をしてきた。そこで見た北朝鮮の人々は、医者の私の目から見ると多くが恐怖感を持ち、鬱病状態に陥っていた。その原因は何だったのか。
 自分は西洋人としては極めて例外的に北朝鮮の各地を自由に移動することができた。
あちこちで人々の苦しんでいるのを目にしたが、その最大の原因は飢餓である。これは北朝鮮当局が国民に行使するテロだった。体制に反対したら食糧がもらえないのだから。
 拉致された人々の苦しみは大変なものだと思うが、今の北朝鮮は全国民が拉致されたのと同じ状態が続いている。自分の国民を、大人も子供もここまで苦しめることができるのだから、いわんや外国人にはどんなテロもやるだろう。
 北朝鮮の人たちの恐怖や鬱状態の治療方法は何だろうか。
 北朝鮮では南(韓国)を米帝国主義から解放しなければならないと言っている。しかし、私は北朝鮮の人々を金正日から解放するのが最大の治療方法だと思う。国際テロへの支援もあまり知られてはいないが、ジャーナリストなどの力をあわせ明らかに
していかなければならない。
 私は医者として北朝鮮の人々を救援する活動をやっていきたい。北朝鮮の人々の普通の生活を実際に見た数少ない人間としてその体験を話したい。ドイツにはかつてヒトラーの時代があった。だからテロを自国民に行っているのを見て、ドイツ人として放っておくことはできないのだ。
 こういう活動をして「なぜ北朝鮮にかかわるのか」「内政干渉ではないか」と言われることがある。しかし、どこの国であれ今後同じようなことがあれば、自分のモラルの問題としてそれに関わっていきたいと思っている。
 私の役割はよびかけ人としてのそれである。しかし、よびかける人間だけでは問題は解決できない。それに呼応して多くの人が参加してくれなければならない。どうか一緒にやっていきましょう。



北朝鮮を知りすぎた医者

ISBN4-7942-1062-0

 
発行所
定価
(株)草志社 03-3470-6565
\1.800(税別)
著者 ノルベルト・フォラツェン(瀬木 碧訳)


ノルベルト・フォラツェン氏 Norbert Vollertsen   略歴
1958年デュッセルドルフ生まれ
1984年デュッセルドルフ大学医学部卒業。 オスナブリュックの国防軍大学病院で軍医(外科)として勤務。
1985年居心地の良い祖国から「脱出」し、初のドイツ人医師としてインド洋モルディブで医療活動をする。
帰国後、1987年からドゥイスブルグの専門病院で精神療法による中毒カウンセラーの教育を受ける。
ゲッティンゲン大学で脳解剖学の医師および講師。バーデンバーデンの心身医学病院勤務。
1990年ゲッティンゲンで開業するが、利益のみを追求する医学・医療システムとの葛藤が深まり
患者とともに抗議行動を起こして「反逆児」と言われる。
1999年診療所を閉鎖、ドイツ緊急医師団(カップ・アナムーア)に加わり、同年7月、北朝鮮で活動を始める。
2000年10月、訪朝したオルブライト米国務長官の同行記者団を平壌市内に案内したことから当局より国外退去命令を出される。
2001年1月丹東経由でソウルへ。
18ヶ月にわたってつけていた日記や写真、ビデオ、関連資料を持ち出すのに成功した。

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