< ヤミ金融の広告サンプル >

 ヤミ金融の広告 ここに注意

スポーツ新聞の金融覧や折込広告、ダイレクトメールなどで目にするヤミ金融業者の広告。
その文面の内容にだまされて借りに行ってしまう方が多いのだが、大抵の場合貸付の条件が広告の文面通りということは、
まず無いと考えてよい。
もし今、手元にそうした広告があるなら見ていただきたい。頭をちょっと冷やして冷静に見てみれば、広告に記載されている
条件の多くに怪しい点が見つかるはずだ。
そんな矛盾だらけの広告にだまされないために、注意すべきポイントをいくつか挙げてみた。これを参考に、アクセスを考え
ている業者についての正しい判断をしていただき、違法業者だと感じたならば即貸金業の登録先や弁護士に報告や相談を
し、しかるべき処置をしてもらうことを勧める。

  ( なお、以下の広告は巷で多く見かける金融広告を元に自作した、架空の業者の広告です。)

チラシの文面は上記のとおり。
でも実際は・・・・

【新店】・・・・  「まだ開店したばかりで、貸出しに重点をおいているので審査が甘い」と思わせるためのフレーズ。
 実際は、前々から営業している店だったり、何らかの理由で店を移転した際に貸金業登録も改めて、新規業者と見せている場合が多い。
 でも、一体いつまでが“新店”なのか? 1年経っても、まだ“新店”と謳ってる業者がある・・・・。
【お断りしません】・・・・  誰にでも見境無く貸すということ? こういう「誰でも100%借りられる」と思わせるような誇大表現は、自主規制で禁じられている。
【200万円迄】・・・・ 貸すとしたら、せいぜい0をひとつ取った金額くらいまで。下手をすれば、一銭も融資などせずに、紹介料を取られて他の業者を紹介されるだけということも・・・・。特に、記載されている貸出し金額が大きい業者ほど、紹介屋・整理屋の類である確立が高くなる。
【実質年利 6.9%】・・・・ 最初の「申し込み」時点までの利率。契約の時には、何やかんやと理由を付け、これより遥かに高い金利に跳ね上がる。
「年利」の部分がそのまま「月利」に変わったり、10日や1週間で元金の3〜5割の利息だったり・・・・。
だいたい、普通に考えりゃ、大手サラ金でもないのに銀行並みの利率だなんて、資金力からいって有りっこない。そもそも慈善団体じゃなく、営利目的の業者である以上、あまりにも低い金利には疑ってかかるべきだ。
【東京都貸金業協会会員店】・・・・ 本当に貸金業協会に入っているのなら、義務として入会時にもらった番号を記載しなければならない。にもかかわらず番号記載が無いという事は、実際には加入していないとみるべき。それに、協会会員であれば、広告を出す際には協会の審査を経ることになる。そうなれば、この広告にあるような誇大宣伝文句は全て通らないはずだ。
【ゆとりと安心のキャッシング】・・・・ 銀行や大手サラ金で借りられないような債務者は、その時点ですでに「ゆとり」も「安心」もない。その上にさらに1件加わって、いきなり「ゆとり」が生じるわけがない。それどころか、これまで多少「ゆとり」があった人でも、この1件だけで「ゆとり」をなくす可能性が大。
【レディース専門】・・・・ いろんな雑誌やスポーツ新聞などを見てみればすぐにわかるが、同じ業者が普通に女性以外にも貸す業務をしている。だいたい、女性のほうが収入が低い場合が多いのに、女性だけを相手にして儲けが出るのか?やはり、いざとなったらダンナさんから回収するのだろうし・・・・。
【カエルファイナンス】【(有)蛙商事】・・・・・・・・ 貸金業登録に記載された屋号以外に、同一業者が複数の名前を電話番号ごとに使い分けている場合がある。また、摘発を逃れるために定期的に屋号を変えることもある。大手の知名度が高い業者と似通った名称、ソフトなイメージの名称、公的機関や救済団体を思わせる名称など、イメージ戦略は相当巧み。
【0120−123−456】・・・・ フリーダイヤルは、受付代行業者のもの。秘書センターの転送電話。「受付センター」なんて呼称になっているときもあるが、支店ではなく、専門業者に委託しているだけ。この番号があると、「全国的」「規模が大きい」等のイメージや、大抵は女性が丁寧な口調で応対するので「安心感」を抱きやすい。しかし、実際の事務所はマンションの一室で、コワモテの男性が出てくるなんてことが多い。
【直通 03−1234−5678】・・・・ フリーダイヤルは申し込み時だけで、あとのやりとりは直通電話となる。実際の事務所につながっているのはこの直通電話の方なので、どんな業者か確かめたいならまずこっちにかけてみよう。いきなりキツイ口調の男性が出るかも・・・・。フリーダイヤルだけで直通電話の番号が書かれていない場合は、店を構えず、個人の携帯電話などに転送されるケースが多い。個人の場合は、住所などが判明しにくく、摘発が難しい。
【東京都新宿区新宿 3】・・・・ ヤバイ業者ほど住所を隠したがるもの。そう考えると、表記が簡単なほど危ないということになる。「○丁目○番地○号」の後半が記載されていない、住所の記載が無く駅から徒歩何分しか書かれていない、なんてのはアクセスしない方がいい。中には、どう見ても同じ業者なのに、住所の記載が度々違っているなんてところもある。また、「3-3」ではなく「3-13」だったり、「新宿」ではなく「西新宿」だったりと、1文字欠けさせたり、変えたりする場合も。地図まで記載されているものもあるが、本当にそこに店があるかどうかわからない。
【都@23456】・・・・ 番号が新しいほど貸金業登録が最近だということになる。この登録は3年ごとの更新なので、「都の@番」なら登録してから3年未満の業者ということ。違法業者でも、それなりにクレームが重なるまでは行政指導を実行されない場合もあるので、都@には注意が必要。と言って、都のAやBが安心というわけでもないが・・・・。登録番号自体が偽りの可能性もある。記載自体が無ければ、闇金融の可能性が大。
「都@」なのに、「5周年記念キャンペーン」なんてつじつまの合わない宣伝をしているものは、特に注意。
【ご利用は計画的に】・・・・ ただの飾り文句でしかない。だいたい、計画的なやりくりができない人だからヤミ金融にまで手を出す羽目になるわけだし、そういう人であるほど狙い易いのだ。
【来店不要・本日中にご融資】・・・・ デリバリー(宅配業者)か、待合わせをしての手渡しか、口座振込のいずれか。業者の事務所に行かないということは、住所を明らかにしないということだから、問題のある業者ほどこのシステムは都合がいい。デリバリーなら、逆に債務者の自宅が把握できる。
【審査なし・スピード融資】・・・・ 審査しようにも信用情報機関にはアクセスできないし、こーいう業者から借りざるをえない客をマトモに審査してたら、貸せる客なんていやしないということ。これが普通の業者であれば、信用情報機関会員に加入可能だろうし、わざわざ回収困難な多重債務者なんかを相手にしなくてもよいのだから、つまりはそれが出来ない闇業者だと謳っていることになる。審査するとすれば、債務者の周りに代わりに債務を支払う者がいるか、差し押さえられる物があるかということだけ。「他社から○件借入れしてますね?」とか「ブラックですね」と言うのは、横のつながりのある業者からの情報か、でまかせ。
【他社で断られた方・ブラック・破産者OK】・・・・ 同上。
【アルバイト・主婦・風俗の方OK】・・・・ 同上。
【借入れ多い方一本化OK】・・・・ 一本化なんて、ハナからする気はない。「一本化」で誘うのは、たいてい紹介屋か整理屋。仮に、本当に一本化してくれる業者があったとしても、「担保・保証人付きで、しかも高金利」となる可能性大。
そもそも、「一本化すれば負担が楽になる」なんてのは単なる幻想で、マトモに一本化できても決して楽になるもんじゃない。
【保証人・担保不要】・・・・ 担保とか保証人というのは、貸し金に対する回収リスクを減少させるために保険として付けるもの。銀行の顧客のように回収リスクが小さければ、無担保・無保証の低金利でも大丈夫だろうが、普通の大手サラ金でも断るようなリスクの大きい客ならば、高金利か担保・保証人を取ってリスクを減らそうとするはず。その選択肢から担保・保証人が消えるのだから、つまりここの業者は「高金利だ」ということ。
また、申し込み時の説明では「そんなものは必要ありません」と言っていても、いざ行ってみると、「単なる形式ですから」と親・兄弟はおろか、勤務先や親戚・知人の連絡先まで書かされることも多い。もちろん、借りた本人が返済を滞らせれば即、先に書いた所に催促が行く。
担保の代わりだと称して、保険証や通帳、年金手帳、印鑑などを取られたり、公正証書や白紙委任状を書かされることもあるので要注意。特に公正証書と白紙委任状があれば、土地でも家でも家財でも給与でも強制執行が即できるので、通常の担保設定より怖い。
【秘密厳守】・・・・ この言葉に飛びつくのは、周りの者に債務のことを知られたくない人。ということは、延滞などの問題が生じたときには、「誰それにばらすぞ」と脅す手段が使えるということ。要するにこの文句は、弱みのある人を選別するためのエサと考えられる。
【その他応相談 まずはお電話を】・・・・ とにかく電話をかけさせ、事務所に来させようということ。来させてしまえば無理やりお金を貸し、有無を言わせず債務を履行させることができる。もちろん、債務者にとって有利な相談なんて、できっこない。

 ちなみに、各都道府県に設置された貸金業協会では、協会の会員に加盟した業者を対象に、
広告の内容に対する自主規制基準を設けています。その内容も合わせて参考にしてください。 

貸金業協会の広告自主規制基準