吉田一郎プロフィール 



1963年(昭和38年)11月3日生まれ

若竹幼稚園、東大成小、植竹中、上尾高校卒

法政大学社会学部応用経済学科卒

早稲田大学大学院修士(国際関係学専攻)

『HongKong Post』記者、月刊『香港通信』編集長、日刊『香港ビジネスポスト』編集長を経て、

2007年から2013年までさいたま市議(3期)

■趣味
 旅行(東南アジアの都市をブラブラすること)
 映画(痛快なアクションコメディが好み)

■特技
 北京語・広東語・福建語・台湾語 (香港中文大学に留学したため)



●新聞作りに熱中した少年時代
 東京・赤羽で生まれ、2歳の時に大宮の県営団地に転入。典型的なサラリーマン家庭で育つ。
 小学校では、クラスの「アイデアマン」。マンガを描くのが趣味で、将来の夢はコメディアンというひょうきん者。
 小学4年生の時、クラスで新聞係になったのを皮切りに、中学校では新聞委員会、高校では新聞部、大学では新聞学会に所属。「おかしい!」と思ったことを 伝えることに夢中になり、いつしかジャーナリストを目指すように。

 
●九龍城砦で、住民自治の原点を知る

 「植民 地って、一体どんなところだろう」と、当時イギリス領だった香港へ留学。
 家賃の安さに魅かれて住んだのは、「東洋の魔窟」と言われていた九龍城砦で、中国とイギリスとの狭間にあって、いかなる国の法律も及ばない正真正銘の無 法地帯。建築や衛生に関する規制がないから環境は劣悪だったが、住民同士の協力で治安は保たれていた。

 
●香港を拠点に国際ジャーナリストとして
 香港の新 聞社に勤務し、新聞記者や雑誌編集長として、1997年の香港返還を挟んで、自治権の拡大や民主化、「1国2制度」の確立などを報道し続ける。「香港を最 もよく知る日本人」として、テレビやラジオにもたびたび出演。
 また、アジア各地の地域紛争や独立問題などを取材。『AERA』『SAPIO』などで執筆したり、NHK海外向け放送のレポーターとしても活躍。
 民族や宗教の対立に目を向けがちな紛争も、多くの場合、背景には「自分たちの地域のことは、自分たちで決めたい」「自分たちの地域の富は、その地域で使 いたい」という強い思いがあることを知る。

 



●住民不在の合併に憤り、市長選に出馬
 10年ぶりに帰国してみたら、故郷・大宮は住民投票も行われないまま、3市合併でさいたま市に。「さいたま新都心への首都機能の移転」をエサに、「平成 の大合併」のモデルケースとするための、国策に踊らされた住民不在の合併に憤りを感じて、2001年の市長選に「住民投票で合併解消」を掲げて告示直前に 立候補。
 まったく準備をしないままの市長選出馬で、結果は惨たんたるものだったが、これ以降、さいたま市のあり方に一市民として、異議を唱えることに。

 
●住民無視の区名・区割りは許さない!
 03年 の政令指定都市への移行にあたっての区の設置では、区名投票の結果を無視したネーミングに抗議する署名を集めて議会へ提出し、超党派修正案として審議され るも否決。
 区割りをめぐっては、「旧3市をそのまま3つの区に」という住民投票を求める直接請求の署名運動を行ったが、議会で否決される。
 住民の声を無視した議会の現状を変えるべく、03年の市議選に立候補するものの、再び落選。

 
●議員報酬の大幅アップにハンストで抗議
 「政令指 定都市になった」というだけの理由で、04年にさいたま市議会は議員報酬を3割、政務調査費は一挙に7割も増額(合計すると4割アップ)。「合併でトクを するのは議員だけか!」と、浦和の市役所前で3日間にわたり、抗議のハンガーストライキを敢行。
 結局、政務調査費の7割アップは、自民・公明・民主・共産などすべての議員が賛成して可決されたが、さいたま市議会のデタラメぶりは、ハンストによって 全国に報道されることに。

 



●市議として、「命がけ」で発言権を獲得

 07年の市議選で、「相川市政と全力で勝負だ!」をスローガンに、5027票を得て初当選。
 会派に属さない無所属議員として活動を始めるが、さいたま市議会では地方自治法を無視して、各政党・会派が本会議での無所属議員の発言を禁止する「申し 合わせ事項」を定めていた。
 そして、議会で意見を表明すると、演壇から引きずり降ろされたり、出席停止などの処分が繰り返されることに。
 そこで議会の現状に抗議して、09年3月に議員をいったん辞職。5月の補欠選挙で「すべての議員が発言できる議会」を掲げ、さいたま市始まって以来の 27,045票の記録的得票で復帰当選を果たし、市民の「審判」が下ったことで、本会議での発言権を獲得。

   
「無所属なのに発言をした」というだけで演壇からの暴力排除と
出席停止7日間の懲罰に抗議して7日間のハンガーストライキ(08年9月議会)

 
●日本で最も積極的に意見を表明する議員
 住民の力で得た発言権を活かすべく、議会の審議では「疑問に思ったら必ず追及する」「賛成や反対の理由を表明する」をモットーに活動。
 「年に1回、登壇するかしないか」という議員が多いなかで、2012年度の本会議での発言回数は断トツの85回に達し、清水市政に警鐘を鳴らした。

●財政破綻を招く3000億円の地下鉄建設に反対して、再び市長選に出馬
 沿線開発費を含めると 3000億円にのぼるといわれる浦和美園〜岩槻の地下鉄建設計画。さいたま市が依頼した専門家らの「採算の見通しは立たない」という調査結果を無視して、 清水市長は「地下鉄建設は実行段階に移った」と宣言。議会でも自民党から共産党まで地下鉄建設の促進を提言し、反対しているのは吉田一郎1人だけ。そこで 2013年の市長選挙で「財政破綻を招く地下鉄建設にNO!」を掲げて立候補。かわって東武野田線と伊勢崎線、地下鉄日比谷線を直通運転し、建設費をかけ ずに岩槻や大宮東部と東京都心とを一本で結ぶ「吉田プラン」を提案しました。
 政党や組織の支援が一切ないにも関わらず、53,513票ものご支持を賜り、市長選挙は力及ばずだったものの、東武鉄道は2016年度に東武野田線と伊 勢崎線の直通運転実施を発表。市長選で訴えた「吉田プラン」が実現することで、無謀な地下鉄建設を中止に追い込むことができそうです。


■主な著書

『世界飛び地大全』
角川学芸出版 \1,080(税込)
 本国とつながっていない孤高の領土「飛び地」。広大なアラスカや東西冷戦の最前線だった西ベルリンから、家一軒だけやホテルの一室だけのミクロな飛び地 まで、かつて魔窟と呼ばれた飛び地・九龍城砦で暮らした筆者が、国際政治の舞台裏を交えて解説。文庫化でお求めやすくなりました。

『消滅した国々』
社会評論社 \3,024(税込)
 ソ連やユーゴスラビア、ビアフラのように世界的な注目を集めて消えた国から、ヘレロ、クワクワ、アイレク共和国、シャン邦共和国など、日本では知られな いまま消えた「泡沫国家」まで、戦後67年間に消滅した世界183ヵ国の歴史、亡国への経緯、現状、最後の大統領や国王のその後などを紹介。誰も書かな かった国際政治や現代史のエピソードが満載の1冊です。

『国マニア』
ちくま文庫 ¥734(税込)
 勝手に独立したり、国内に政府がなかったり、領土がなかったりと、世界には驚くべき国があるのです。そんな日本のジョーシキでは考えられない52ヵ国・ 地域を紹介。「国」とは一体なんなのでしょう?真面目なのに笑えます。真面目だから考えさせられます。電車の中で読むのに最適の一冊。翻訳されて韓国でも 発売されています。

『世界飛び地大全』 (角川ソフィア文庫) KADOKAWA/角川学芸出版 2014
『消滅した国々』 社会評論社 2012
『国マニア』(ちくま文庫) 筑摩書房 2010
『国境線の謎がわかる本』(監修) 大和書房2008
『世界飛び地大全』 社会評論社 2006
『国マニア』 交通新聞社 2005
『九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 -City of Darkness-』(監修) イーストプレス  2004
『中国アナーキー』 アスペクト 1998
『香港的秘密』 アスキー 1997
『香港街伝』 徳間書店 1997




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