参考書

 本ページを書くにあたって、特に参考になった書籍を以下に列挙する。

 これらの書籍が無ければ、このページはできなかったろう。

[パズル] [速読・記憶] [瞑想] [右脳] [ファイリング・手帳] [その他]

 
パズル

 パズルに関する参考書である。
  • ハサミDEパズル』 樺 旦純(かんば わたる)著 日本能率協会
       能率手帳も出しているという日本能率協会がパズルの本を出版するところからも、パズルが創造性・能力開発に効果絶大であることがわかる。この本は幾何パズルのオンパレードで、見た目は小学生向けのパズル遊びの本みたいだが、内容は、というとなかなかにしっかりしたものである。
  • パズル数学入門』 藤村幸三郎、田村三郎 著 講談社ブルーバックス
       主に数理パズルと幾何パズルを少々。パズルの基本を解説してくれる。
  • 新作 論理パズル77』 小野田博一 著 講談社ブルーバックス
       論理パズルとは、例えば「××島の原住民はウソツキ族とショウジキ族がいて、それぞれ嘘しか言わない、真実しか言わないという特徴がある。二人の原住民に会った。どちらかがウソツキ族でもう一人はショウジキ族だという。話しを聞くと、一人目は『自分はショウジキ族で、もう一人はウソツキ族だと言っている』と言い、二人目はシャイで言っていることが聞き取れない。果たして、二人はそれぞれ何族だろう」といった問題である。ウソツキ族は嘘しか言わないから「おれはショウジキ族だ」というし、ショウジキ族でも「おれはショウジキ族だ」というから区別はできないが、一人目はもう一人が「ウソツキ族だと言っている」と言う。この島には自分をウソツキ族だという者はいないから、これはウソ。よって、一人目はウソツキ族。二人目はショウジキ族。

       こんなような(こんな簡単な問題は最初のページだけだ)問題が大挙して並んでいる。論理パズルは欧米の大学の論理学や哲学の講座では授業で取上げられているほど、論理的思考力を鍛えてくれる。

  • 脳を鍛える数理パズル』ディビッド・ウェルズ著 講談社ブルーバックス
  • ギネスとっておきパズル』ロバート・イースタウェイ/ディビッド・ウェルズ著 講談社ブルーバックス
       「ギネス」と言えば「ギネスブック」だが、その他にも多数の刊行物がある。この二つのパズル集もその一つ。イギリス生まれのパズルコレクション。前者は数理パズル・幾何パズルが中心。後者は故意にちゃんぽんにしている。後者の方が難度が高い。監訳はいずれも芦ケ原伸之氏
  • 天才パズル』ジェームス・フィックス著 三笠書房
       あの千葉大の多湖 輝先生が訳・編である。フィックスはアメリカのジャーナリスト。「...あらゆるパターンのパズルを通してその場の状況にふさわしい解答により速く到達できるように、頭脳の訓練はできないものでしょうか。」という意図の下に約100問が集められている。
  • 悪魔のパズル』ジェリー・スローカム/ジャック・ボタマンズ著 日経サイエンス
       訳は芦ケ原伸之氏。しかも、本文中に氏の作によるパズルが何度か出てきて、しかも、相当に「ヨイショ」されている。訳していてこっぱずかしくねぇのか? ってぇ感じだが、パズル作家だからいいんだ、とも思う。古今東西の優れたパズル作品、それも「グッズ」としてのパズルがズラリと並んでいる。タングラムやキューブパズルの写真が出ているので、自作して楽しもう。
  • パズルの世界』ジェリー・スローカム/ジャック・ボタマンズ著 日経サイエンス
       訳は同じく芦ケ原伸之氏。著者二人とトリオで執筆していると言っても良い。読者がパズルを自作することを強く意識した内容になっている。
  • Play Puzzle 1〜3』高木 茂男 著 平凡社
       著者の高木氏は、芦ケ原氏が顧問を務めるパズル
  • 全天候型 史上最強のパズルランド』 芦ケ原伸之 著 ベネッセ
       考えてみれば、パズルに興味を持ったきっかけになったのがこの本。図書館で借りて読んだ。そうだ。その後、インターネットでナンバープレースを見つけて、高知のアンパンマン・ミュージアムの付属ホテルで一泊した時に暇つぶしに5パズルとセットでやって、どっちもメチャメチャ成績が悪くて、意地になってやっているうちに面白くなったんだ。だいたい、こんなパターンで私はあれこれ手を出している:-)
  • 一生遊べる 奇想天外パズル』 芦ケ原伸之 著 光文社文庫
       同じく芦ケ原氏のパズル本。内容は『全天候型...』と共通するものである。「...ところがその雑誌類を手にしてガッカリした。クロスワードだとかマチガイ探しだとかまるで暇つぶしばかりでおもしろくない。...どれも毎週きまった思考パターンが要求されるものばかりで、新しさが無い...」これは出版当時(1984年)のアメリカのパズル雑誌ブームのことを書いた言葉だが、今の日本のパズル雑誌にも同じことが言える。玩具屋でも、ルービックキューブブームを最後に、プラパズルや組立てパズル、スライドパズルが玩具屋の店頭からすっかり姿を消してしまって、ジグソーパズル一色になってしまっている。芦ケ原氏の手になる「本格派」のパズルを解いてみよう。

  • 頭の体操』シリーズ 多湖 輝 著 光文社
       ベストセラーになったシリーズで、確認できただけでも20集くらいはある。残念ながら私は第1集を、それも十数年前に買ったきりだ。私はベストセラーが嫌いな、偏屈モノなのだ。でも、これはいいパズルが多数含まれている。おすすめだ。芦ケ原氏の本を読んでいたら「多湖氏の『頭の体操』を手伝っていた時...」という記述が時々でてくる。ああ、やっぱりブレーンがいたんだ:-)
速読術 & 記憶術

 速読術・記憶術に関する参考書を挙げておく。

  • 定本 キム式速読法』 金 湧眞(キム・ヨングジン) 著 朝日出版
      この本は、韓国の速読法の開発者自らが著した決定版ともいうべき本だ。速読の解説は最小限で、練習用のページが豊富である。 ?!  

  • 速読術でみるみる学力が上がった』 川口奈奈・台(うてな) 夕起子 著 TOKUMA BOOKS
  • 奇跡のスーパー速読術』 加古徳次 著 NON BOOK Rakuda Books

       「超」速読術の本場は韓国である。右脳の機能を開発する事で、ページを一度に、瞬間に認識し、情報処理する。上記の二冊はその流れを汲む(と思われる)いくつかの団体の関係者の手になる本で、「一冊を10分以下」で読むための「超」速読術の解説書である。内容・訓練法とも似ている。一回80分の訓練を何回か受ける必要があるようで、独習も不可能では無さそうだが、一度は講習を受けて専門の講師の指導を受けるべきかもしれない。

       川口・台両氏、そして加古氏の本はオリジナルの金氏の方法に近く、実際の訓練法についても詳細だ。速読の教材も充実している。速読を身につけるメリットや日常生活への生かし方も詳細。


     「速読術入門」の類書は多数あるが、「何倍」速く読めるようになるか、前書きなどをよく読んで確認して欲しい。二倍、三倍、五倍などというのは「速や読みのためのコツ」であって「術」などというほどの方法ではない。「頭の中での音読癖を止める」「斜め読み、飛ばし読み」だけで三倍や五倍にはすぐになる。

     本当に「術」という値打ちのある速読術は一分に一万字は読む。熟練者は毎分数十万字から百万字単位で読む。これは書き間違いではなく、「1000000字/分」である(ただし、普通ここまで行くのは十代で訓練を始めた人だ)。それは一冊十数秒で読む事を意味する。脳の機能を十全に引き出すことから可能になることであり、強い集中力とイメージ記憶を鍛え、眼球や視覚に関連する神経系を機能強化する。その副次的効果は計り知れない。

     記憶術と速読術は表裏一体である。ここに挙げた種類の速読術がマスターできれば実は記憶術も達成できているのである。強い集中力とイメージ記憶。

     このページに興味を持たれるくらいの方であれば記憶術の入門書の一冊や二冊は読んだ事がおありだろう。それはこんなものだ。

     タコとラッパと全日空を憶えるために、タコの八っちゃんがラッパを吹きながらジャンボにまたがって空を飛んでいるところを強く想像する。なるほど、これは忘れないだろう。
     あるいは、イカ、数珠、コマネチをこの順序で憶えるために、頭をイカに齧られ、目玉から数珠が垂れ、コマネチに鼻を齧られたところを想像する。なるほど、こりゃケッサク。

     では、どうやって三角関数の加法定理を憶えればいいのだろう。どうやって糖の代謝と糖尿病の成因との関係を憶えればいいのだろう。どうやって公認会計士や司法試験や宅建の試験勉強に役立てればいいのだろう。

     これらはペグ法イメージ法と呼ばれる基本的な記憶術のテクニックだ。タモリ氏が「笑っていいとも」で優れた記憶力を披露していたが、あれはペグ法による。しかし、これで憶えられるのは具体的にイメージできるものか、ゴロ合せで無理にイメージするか。いずれも柔軟性に欠け、私の体験では学習に役に立ったことは無い。

     速読術によって培われる集中力とイメージ記憶では、加法定理は、その式をイメージとして丸ごと憶えてしまう。その公式の導き方から解説まで、ページごと憶えてしまうのである。これは六法全書だろうが、科学年表だろうが同じことだ。

     四月の半ばに資格試験が迫っている。合格率の高い簡単な試験だが、それだけに落ちたらカッコ悪い。けっこうプレッシャーである。統計学の講座を受講する予定もある。学会発表の準備に論文。でもホームページも作りたい。落語のホームページなどは、二十分の落語を聞きながらエディタに入力するのに一時間もかかってしまう。子供たちの相手もしてやらねばならん...欲張りである。

     そこで、速読術である。少なくとも学習効率は十倍以上になる。落語の聞き書きも非常に効率アップするだろう。本が余計に読めるので、このページも充実するだろう。浮いた時間で本業の論文などなども(ついでに)こなせるだろう。

     そのための速読術である。



  1. 1冊10分の超速読術』 川村明宏 著 日本文芸社
  2. 左脳らくらく速読術』 川村明宏・若桜木 虔 著 KAPPA BOOKS
     訓練法はキム式に一見似ているが、これは川村氏のオリジナルの手法で、左脳機能を中心に速読をする。

     1. は、実際の講習会で講師と受講者の間で交わされたであろう質疑がマンガの形で掲載されていて、わかりやすい。2. はキム式右脳速読術に対する批判が中心で、その分速読術の解説は少ない。速読訓練を本だけで行いたい人には迷わず 1. を薦める。2. は独習書ではない。

     この方法の主眼は、

    1. 従来どおりの読み方で
    2. 動眼筋訓練や視野拡大訓練をする
    3. 高速に慣れる
        非常に速く表示される文字を読む訓練から、漸次遅くしていき、通常より数倍速く表示される文字を読むと、それが遅く感じられて読めるようになる。つまり「体内時計を狂わせる」
    4. 瞑想法(丹田呼吸)不要
    というもので、一回の訓練で二、三倍のスピードアップ。訓練によって1万字/分を目指すものである。ビデオやパソコンの教材がある、習得の容易さ、という点でビジネスマンの即戦力にはこちらのほうが向いていると言える。



  • 催眠速読術』 松岡圭祐 著 タツの本
  •  前出書とはまったく趣の違う本である。訓練不要、二週間で完成の催眠による速読の本である。その性格上、「XX字/分」などという数は挙げられていない。

     催眠状態ではヒトはその潜在能力を十全に発揮する事ができる。ぱっと見ただけの英単語リスト、ちらりと見ただけの映画のカット、目隠しをされて乗せられた自動車のコース...催眠状態ではそれがスルスルと思い出せる。ということは、条件さえ整えば、ヒトにはそのための能力があるという事だ。

     その条件を整えるために催眠を用いる。必要な催眠の深度はさほど深くないので、絵本による誘導で十分だと著者は言う。著者は若いが臨床催眠術の権威の一人だ。

     これから実際に試してみるつもりだ。効果は追って報告する。

     同じ著者の本で、同出版社から『催眠記憶術』も出ている。興味のある方は試してみては?


自己催眠・瞑想など

  • 自己コントロール』 成瀬悟策 著 講談社現代新書
  • 自律訓練法の実際』 佐々木雄二 著 創元社
  • 講座サイコセラピー 3 自律訓練法』 佐々木雄二 編著 日本文化科学社
  • 不安と痛みの自己コントロール 自律訓練法』 A.ミアース 著 池見酉次郎他訳 創元社
       いずれも斯界の第一人者による自律訓練法の解説書。これらは図書館では「精神医学」「心理療法」「臨床心理学」などに分類されていると思う。

       この中では4. の A.ミアースの著書は一般的にいうところの自律訓練法とはちょっと違う。不安と痛みの軽減を目的とした自己暗示法とでもいうべきものである。

       1. 2. はいずれも'70年代の本だが、実際的でわかりやすいと思う。2.には別売の練習用カセットテープがある。

  • 自己催眠マニュアル』 松岡圭祐 著 KKロングセラーズ
    • 速読のところで出てきた『催眠速読術』と同じ著者の自律訓練法を含めた自己催眠の実践入門書だ。催眠の原理、自律訓練法の簡単な紹介と、目的別に具体的な自己催眠の方法を詳述してある。ただ、少なくとも自律訓練法の重・温感公式は済ませていなければ、実践は困難なのではないか?

       ちなみに、著者は、自律訓練法は六段階の最後まで身につけなければ先に進めない、というニュアンスの事を別の本で書いているが、研究者によっては二段階まで、つまり重・温感公式までを身につければ十分だ、とも考えられている。現に私は目下のところ三段階以降を習得するつもりは無い。

  • 奇跡の超能力[第三の眼]獲得法』 蹟見 冠 著 学研 MU BOOKS
    •  「透視・予知・願望実現能力がつく驚異の超能力開発システム」とサブタイトルがついている。自分の声で録音した誘導テープに従って瞑想する。著者は透視や予知などの超感覚的知覚+願望実現力を開発する事にポイントを絞っているが、その手法は様々に応用が可能。

       著者は念動力やテレポート、スプーン曲げや念力発火などは身につけてもメリットのな無い能力だ、と書いている。まさにその通りで、例えば体力でも百キロのバーベルを持ち上げる体力をつけるよりは40キロ走れる、あるいは歩ける体力の方が実用的なのと同じだ。ただ、実用性という問題を離れて、これら「役に立たない超」能力も人間の可能性を知る、という意味では非常に興味をそそられる。

    右脳

    • 超右脳革命』七田 眞 著 知的生き方文庫
      • 著者は、世界学術文化審議会にて「最優秀理論」認定、国際学士院、米国学士院(ロサンゼルス市立大学に本部)よりそれぞれフェロー、ア力デミシャンの称号を受けられたうえ、国際学士院の世界知的財産登録協議会より「世界平和功労大騎士勲章」を受賞するなど、その教育理論は国際的な評価を受けているという。

         ただし、この本自体は何かを実践するための本、というよりはその背景知識を得るための本である。

    • 『脳の右側で描け』 B.エドワード 著 マール社
      • 絵画の基礎に関する本としては最良の本、決定版だ。本当の意味で絵がうまくなりたい人は必読。美術の基礎体力であるデッサン力をつける。「へたうま」「うまへた」などと言ってデッサン力を軽視する風潮があるが、デッサン力の無い画家・デザイナーは持久力の無いマラソンランナーである。

    ファイリング・手帳など

    • マインドマッピング』 ジョイス・ワイコフ 著 日本教文社
      • マインド・マッピングのまとまった本はこれだけではないか。
    • 究極のファイリング術』 名村知都 著 パル出版
    • ファイリングの技術』 野口靖夫 著 日本実業出版社
      •  マップを書こうと思っても、あるいは新しい組み合わせを考えようと思っても、肝心の情報が無ければ手も足も出ない。正しく、効率的なファイリングが助けになる。話題になった野口悠紀雄氏の『「超」整理法』などは個人の事情に合わせて個人的に行うには、よい方法なのかもしれないが、いかんせん「個人的」な方法である。従って、事情が変われば通用しない。「まっとうな」ファイリング技術について知っておく事は大切だ。

         ここに挙げた二冊は著者は違うが内容的には双子に近い。「ファイリング」という実に具体的な内容だけに、そう独創的な内容は出てこないだろう。類書は多数ある。図書館で見て、気に入ったのを一冊読もう。

    • 「超」整理法』 野口悠紀雄 著 中央公論社
      •  ベストセラーであるが、前記のとおり、これは「個人的」なファイリングシステムである。使ったファイルの封筒は右端に入れる。すると使用頻度の高いものほど右に来る。かな漢字変換システムと同じ発想だ。これをオフィスでやったらどうなるか。庶務、総務、経理、営業、販売、購入の資料を未分類で一つの棚に保管し、各人が使ったら右端に入れる。その混乱ぶりは笑い話だ。「超」整理法はあくまで個人的に用いて効果のある手法だ。

         ジャーナリストなどの個人的なファイリング手法がもてはやされる傾向があるが、よく内容を吟味しなければ、混乱を持ち込む事になる。例えばある本で田原総一郎氏が、「新聞や雑誌の気になる記事は、その掲載紙と日付、タイトルだけを控え、現物は捨てる。必要になればいつでもデータベースから取り出せる」と書いている。

         恐らく田原氏が「気になる」情報、というのはとてつもなく数が多いのだろう。それに氏の場合、データベースにアクセスした費用は必要経費で落ちるに違いない。

         これを真に受けて実践したらどうなるか。われわれ素人が高価なデータベースを毎度利用していたのではそのコストは計り知れない。われわれが必要とする記事の数などたかが知れている。まめにスクラップした方がましである。

    • べんり手帳術』 竹島慎一郎 著 日本実業出版社
      • ポストイットと手帳の組合わせのアイディアが満載である。「手帳で人生設計」まで。私が手帳に興味を持ったきっかけの本。
    • 「ポストイット」仕事革命』 西村 晃 著 メディアパル
      • 西村氏はA5版の手帳を使ってらっしゃる。その前提で書かれているので、ポケットサイズの手帳ではちょっと辛いかも。
    • クリエイティブ・メモ術』 福島哲史 著 ビジネス社
      • 手帳サイズのポストイットを手帳と併用する手法を詳解。
    • デジタル手帳仕事術』 福島哲史 著 PHPビジネス・セレクション
      • 同じ著者の、PDAやパソコンと手帳との連携を説いた本。

    その他の参考書

    • 発想法入門 <新版>』 星野 匡 著 日経文庫
      • 発想法や創造性開発手法の概論。


    tingy@post.co.jp

    Go HOME