商品取引業界への就職について

その会社が商品取引の会社かどうかわからない人へ

インターネットで、「日本商品先物取引協会」のホームページを開きましょう。そして、そこに協会会員名簿があります。この名簿に名前があれば、それは、政府から認可を受けた商品先物取引の会社です。平成14年12月10日現在で、101社ありますが、政府から認可を受けているからといって、それは何のステータスでもありません。「違法な会社ではない」という意味です。

商品先物取引の会社と似たものに、海外(商品)先物取引会社と呼ばれる会社があります。海外先物取引会社は、基本的にその実態がわかっていません。実態がわかるのは、被害が大きくなり詐欺事件として新聞などを騒がせた時だけです。ですから、「詐欺でない」と立証されない限り、詐欺の会社だと思ったほうがいいです。詐欺とは、実際の売買をせずに、顧客の金を取り込むことです。

商品取引の会社についてのうわさを知りたい人へ

「2ちゃんねる」を読んでみましょう。「先物@2ch掲示板」に立てられたスレッドに「外務員」とか、「取引員」とかいう言葉があったら読んでみてください。業界内の雰囲気がよくわかります。また、グーグルなどの検索エンジンに「先物 就職」という2語を入れて検索してみてください。どんなHPが引っかかるでしょうか。また、元外務員のホームページを調べてみるのもいいですね。「元外務員」のキーワードで検索してもおもしろいHPが引っかかります。

内定をもらい喜んでいる人に

あなたは、商品取引に興味がありましたか。そんな興味なんかあるわけないですよね。気が付いたら内定もらったというだけですよね。あなたは、商品先物取引の会社に就職する理由は、端的に言えば、「他に内定をくれなかったから」ですよね。でも、待ってください。あなたは、被害者になる一歩手前なのです。いまなら間に合います。勇気を出して、「やめます」の一言を言いましょう。電話でいいのです。電話で一言、「やめます」と言って、あとは何度テレコールがかかっても相手にしてはいけません。

就職活動で、何社かまわりすべて落とされるとがっくり来ます。落とされると、人格を否定されたように思うのです。そして、落ち込み、やけになり、「お願い。誰か私を拾って!私を拾ってくれたなら、何でもする」なんていう気になります。そしてそんな弱気になった時に、近づいてくるのが、商品先物取引の会社です。「君のような人材をわが社は求めているんだ」なって、甘い言葉であなたを包み込んでしまいます。

そして周りが止めれば止めるほど、「いや、昔は色々と悪い噂もあったらしいけど、最近は違うらしいよ」なんて言い出す始末です。今、あなたの目は、全く恋する乙女の目になっているんです。でも恋した相手は、何と詐欺師です。利用するだけ利用されてポイと捨てられるだけです。早くて数ヵ月後、遅ければ、2〜3年の後、心も体もぼろぼろにされて、放りだされておしまいです。商品先物取引は、合法的な詐欺です。顧客と外務員の関係は、通常、1ヶ月(最短は、3時間)で破綻します。1年を費やすなどということはまずありません。このように顧客を短期間に食い物にする業界は、従業員も同じように食い物にするのです。

あなたは、離職率を調べましたか。あなたは、平均勤続年数を調べましたか。もし、まだなら、「日本商品先物取引協会」のホームページで調べなさい。「日本商品先物取引協会」のホームページの「会員企業情報開示」を開くと、そこにすべての企業情報が開示されています。その情報の中の「従業員の状況」や「外務員の登録状況」を見て考えてください。

ところで、「外務員の登録状況」では、「新規登録外務員数」と「登録抹消数」がでています。普通の人は、この数字を見たときに、「登録抹消数」とは、辞職した人数だとおもいます。でも、もしあなたが、まだ夢を見たいと思っていたら、「そんなの辞職じゃなくて、定年退職かもしれない」と思うかもしれないので、簡単に説明します。その数は、絶対に定年退職ではありません。定年退職なら、外務員の総数の40分の1の人数でないといけませんよね。だって、22〜60才まで均等に人がいるはずなんだから。でも、どの会社も新規外務員が100人で、登録抹消数が100人とか、そんな具合になっていませんか。だいたい、もともと100人しかいない外務員の会社に新規外務員が100人とか、そういう会社って、もう会社でないと思いませんか。「うちの会社は、若い会社で」とか「これから伸びる会社で」とか、全部嘘です。入社したところで、すぐやめるんです。悪いことは言いません。他の会社を探しなさい。

金融会社と間違っているあなたに

「この会社で、金融(あるいは、先物取引)に関する技術を身につけたい」なんて言い訳を考えたあなた。間違いです。商社には、豆屋とか、糸屋とか、そういう言葉があります。それは、豆を専門に扱ってきた、糸を専門に扱ってきたという意味です。でも、商品取引会社の外務員には、そういう言葉はありません。商社は、実需があって、その関係で、豆や糸を扱います。社内に豆部門、糸部門があり、配属されたら、配属先の単一商品しか扱いません。だから、商社に就職すると、豆屋や、糸屋になるのです。豆屋は、豆のことしかわかりません。これが専門性です。でも、外務員には、そんな言葉はありません。外務員は、すべてを扱います。なぜでしょう。それは売り買いが仕事ではないからです。それは、外務員の仕事が、単に電話勧誘業だからです。

身に付くのは、電話勧誘のテクニックです。「1ヶ月無差別電話をかければ、1人くらいは、お人よしを捕まえる事が出来る」というのがテクニックです。単純労働で、世間からは、蛇蝎のごとく嫌われます。蛇蝎とは、「だかつ」と読んで、へびやさそりと言う意味です。昔から人は、へびやさそりを見つけると、なぜか叩き殺したくなるのです。人は、本能的にへびやさそりが嫌いなんです。そういう仕事につこうとしているのです。やめたほうがいいです。

リスクヘッジとか、そんな仕事は商社がしています。金融デリバティブは、巨大資本の証券会社がしています。弱小商品取引会社がするのは、個人相手の悪徳商法のみです。そしてあなたの仕事はテレコールのみです。

本当に金融を目指すのなら、サラ金に就職しなさい。残念ですが、大手サラ金は、会社規模、従業員数、社会的信用から言っても天と地です。商品取引会社のおよそ10倍の規模を誇るのがサラ金大手です。気位が高くて、ちょっと相手にしてくれないかもしれません。でも、中小サラ金を地道に回れば、まだあいているかもしれません。サラ金なら明らかに金融会社です。(やみ金融はダメですが)

2〜3年で転職するからどうでもいいと思っているあなた

あなたは、朝から晩まで、電話勧誘するだけです。精神がぼろぼろになる単純労働です。2〜3年後、再就職を目指しても見事にあなたの経歴は、どの会社からも評価されません。評価されるとすれば、同業他社か、異業種悪徳会社のみです。もちろん、異業種悪徳会社でするのは、同じテレコールです。

あなたが、働いた数年は、無駄になるだけです。その間に多少なりともお金を貯めることができたらいいですが、間違いなく全部使ってしまうでしょう。そういうものです。昼間、それだけ精神的に苦しいと飲みにいくことでしょう。商品取引会社は、ことのほか飲みにいくのが好きだそうです。まるで体育会ののりですね。まあ、仕事が体育会ののりだから仕方がありません。

元外務員の人もよくホームページを作っていますが、その人々は、コンピュータの専門学校に行って、また勉強しなおして、再就職ができました。でもそれなら、最初から、専門学校に行って就職したほうが回り道しなくていいのです。ただ、再就職に関しては、実は外務員に限らず、多くの職種において、圧倒的に不利になります。いい会社になればなるほど、「今ほしい人材、ぴったりあった人材をとる」というところが多いようです。潜在的能力を見込んでもう少し柔軟に採用してくれたらと思うのですが、なかなかそうはいかないみたいです。

繰り返しになりますが、商品取引会社での数年間は、経歴の傷です。やめるときに必ず、会社を恨みます。

詐欺師になりたいと思っているあなた

人生を何か大きく勘違いしています。社会人になるのですから、もっとまともな考えを持って下さい。あなたは、口先一つで大金持ちをだます華麗な仕事のようの思っていませんか。そんな要素はありません。金持ちは賢いからだませません。貧乏からやっと抜け出たようなにわか中流のサラリーマン家庭をだますのです。1日に300件も電話かけて、話を聞いてくれるのはお年寄りくらいなものです。そんなお年寄りをだますのです。あなたと似たようなちょっと間抜けなお人よしをだますのです。

あなたは、就職で甘い言葉をかけられて、ころりとだまされてしまいました。今度は、その手法を使い、誰かをだますのです。でも、それは、毎日、毎日、のどから血が出るような苦しいテレコールによってだましていくのです。何もわくわくすることなんかありません。つまらない仕事です。

商品取引の会社に明日はあると思いますか

平成16年末から、委託手数料が完全自由化になります。その際に101社もひしめく商品取引会社が仲良く同じ手数料となるでしょうか。実は、現在、ホームトレードは手数料が自由化になっています。そのためにホームトレードをしている28社の手数料はまちまちになっています。ですから、平成16年末には、価格競争が始まるということです。そうなれば、この業界の会社数は、半分になるのではないかという噂があります。ところで、「平成17年には、倒産するだろう」という話を多くの人が信じれば、その前年に会社は倒産します。そういえば、平成14年末に1社倒産しました。でも、これは単なる始まりに過ぎません。平成15年にも倒産が出そうだという噂が出ています。結局、平成16年までにたくさんの商品取引の会社が倒産する恐れがあります。

また、同時に、外務員からホームトレードへの流れは間違いなくあります。経験者は、必ず、外務員からホームトレードに移行します。料金の安さ、情報の正確さ、仕切り拒否などの心配がないという点でずいぶんと安心感があります。

ということは、ホームトレードは外務員の敵なんです。誰でもそうでしょう。ホームトレードなら、1枚から、OK、外務員なら20枚なんていわれて、誰が外務員を使うのですか。そんなわけで、外務員はもう必要ないのです。

インターネットが普及すれば、誘いを受けた会社のホームページくらいは見てみようかということになります。そして、ホームページを開くと、堂々と「ホームトレード」と書いています。「それなら、ホームトレードをしよう」というのがこれからの流れになります。もちろん、先物会社告発サイトがこれから増えれば、インターネットを見た瞬間に、「危ないところだった」と思う人も増えていくでしょう。

ここで、一つだけ注意してください。ホームトレードを始めた会社は、顧客数が増加します。でも、ホームトレードの客は、1枚買って、半年売買なしかもしれません。そう考えると、決して、顧客数が増えている会社が、順調とは限りません。これは、重要なポイントです。今後、顧客数が増加して、売り上げの低い会社が出てきます。昔はそういう会社は、良心的な会社だったかもしれません。しかし、これからは、そういった会社であっても、故意に無意味な売買を増やし手数料稼ぎをする悪徳会社かもしれません。これは統計上の盲点になるので気をつけたほうがいいです。

どうすればいいのでしょうか

引きこもりになるわけにもいかず、フリータというわけにもいかず、実際、どうしたらいいのでしょうか。「アルバイトから正社員の道もある」なんて話を信じましょうか。「それじゃあ、どうしたらいいの?」と言われたら、私も答えられません。でも、あなたは、まだ、経歴に何の傷もない「真っ白な人」です。そんな人が行くところではありません。世間の評価は、サラ金、パチンコ屋のほうが、ずっと上なんです。ガソリンを売りたいならガソリンスタンドに就職して、危険物取り扱い主任の資格をとったり、整備士の資格をとって地道に働きましょう。この言葉にプライドを傷つけられたなら大間違いです。あなたにプライドがあるなら、詐欺師にだけはなってはいけない。自分を大切にしてください。あなたを愛して育ててくれた人のためにも。そして、あたなを愛してくれる人のためにも。そして、いつかあなたがそのすべての愛を注ぐであろうあなたの子供のためにも。人としての誇りを捨てないで下さい。

先頭ページに戻る