「必ず損をします」の意味するところ
商品取引、商品先物取引は、必ず損をします。絶対に損です。ところで、掲示板で断定的な表現がいけないと業者サイドに立
つ方からご指摘がありましたので、説明したいと思います。
 
よく、言われる言葉、「上がるか下がるかなら、勝ち負けは2分の1だから、最低でも、半分の人は、得するはず」

はい、一度きりならそのとおりです。追証を入れずにプラスとマイナスの目標値を決めて自動的に売る。そうして、2度と商品取引をしなければ、勝ち負けは、2分の1です。正確に言えば、手数料分だけ損しますが。

ところが、こうすれば、絶対に損をします

「勝てば、勝った分だけ建て玉を増やして、再挑戦」したとします。これは、2回目ですね。2回目に勝つ確率は、2分の1です。もともと、1回目に買った人は、2人に1人でした。ということは、2回連続勝つ人は、4人に1人です。同じように計算していくと、3回連続勝つ人は、8人に1人、4回連続で勝つ人は、16人に1人です。

ところで、外務員の大多数は、2〜3年で仕事をやめます。客は、平均して、年間5人しかいないのですから、実際の売り買いはほとんどしたことない人ばかりです。また、一切予想はせず、相場がどんな状況でも買い注文を出すだけです。それでも、最初は、売るタイミングさえ間違わなければ、勝つ可能性は、2分の1です。

よく、先物は、「最初は勝たしてくれるけれど、そのあと必ず、回収される」なんて、パチンコみたいな評論をする人がいます。それは、間違いです。単に1回目だけ、2人に1人くらいたまたま儲けているだけです。商品取引会社に明日の価格を見抜く力などあるはずないですから。

さて次に、買った分だけ負けたときのためにプールして、絶対に建て玉を増やさないとします。これなら、何回売買しても、勝ち負けは、2分の1です。ただし、手数料がなかったらですが。

実は、この手数料は、暴利です。ガソリンで考えて見ます。ガソリン1枚は、証拠金が105000円で、片道が3800円です。といういことは、1回の売買で、7600円です。10回では、76000円です。13回では、手数料はなんと、98800円です。これに、消費税を計算してみましょう。さて、13回分の消費税は、4940円です。これを合計すれば、103740円です。

ガソリンは値動きが激しいので、ごまかされますが、これは、1ヶ月に13回でも1年間に13回でもかわりありません。投資額は、どんなにインターバルをあけても13回で消えていくのです。

れでは、実際の数字をみてみましょう。この業界には、手数料化率というものがあります。1企業あたりの委託手数料を委託証拠金で割ったものです。平均は、78.7%ですが、90〜100%の企業も数多くあります。ただ、この数字は、ホームトレードの数字も入っているので、企業別で単純比較はできませんので、この数字が低いからといって安心はできません。いずれにしろ、証拠金のほとんどは、手数料にかえられているということがわかります。(手数料化率=委託手数料÷委託証拠金)
ところで、手数料化率って、野村證券が裁判では、手数料化率10%で、過当取引(大阪高裁平成12年9月29日判決)と言われています。時々、証券取引と比べる人がいるけれど、10%で問題になる業界と、100%で全く問題にならない業界という違いです。

スカイコム倶楽部・・・業界情報HP

商取業界の行方(SKYCOM)・・・先物会社の情報が公開されている。
 
決算関係ニュース[2002−2003]・・・スカイコムのランキング表の一覧
 
手数料化率の表 
 
委託者数の状況
 
従業員1人あたりの委託者数
           
従業員1人当たりの委託者数をみてみましょう。

 従業員1人あたり、顧客は 6.0人(75社平均)しかいません。(2003年3月期)
 どうりで顧客は多くの外務員に取り囲まれるはずです。様々な統計が出ています。研究してみてください。どちらにしてもこれは市場と言えるものではなく、現在のところ参加者のすべてが損をするシステムになっています。それぞれ、企業別に出ていますので見てみるとおもしろいです。(というより、怖くて近寄れないと思います)

せめて、従業員1人当たり50人は顧客が必要なのでは?(もし、200〜300万円の投機を扱うのなら)

手数料は、今の10分の1でなくては、年間13回の売買により、利益を得ることは実質上不可能。

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