第四章 日本史の課題

2.日本前史

 宇宙は、一五〇億年前にはじまったとされている。ビッグバン説である。
 しかし疑問がないわけでもない。宇宙の始源・構造の解明は、しばらくは人類への宿題だろう。
 地球は四六億年前に生まれた。その後のおおよその過程は地質年代区分で以下のようになる。
 地質年代区分は、地層中に含まれる生物化石から分類され、その地層の新旧を一七九一年、スミスの唱えたステノ・スミスの法則=地層累重の法則(下側の地層は上にある地層より古い)を使って決める。
 25億年前とかの数字(絶対年代)は物理学者ラザフォードが示唆した放射性元素の崩壊速度から測定されている。
 
先カンブリア時代 始生代 46ー25億年前
         原生代 25ー5.7億年前
古生代      カンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀、デボ         ン紀、石炭紀、二畳紀
中生代      三畳紀、ジェラ紀、白亜紀
新生代      第三紀、暁新世、始新世、漸新世、中新世、鮮         新世、第四紀 
   《第四紀の内訳》
     更新世 二〇〇−一万年前
        第一氷期 約60万年前
        第二氷期 約45−38万(ナウマン象の頃)
        第三氷期 約24ー15万年前
        第四氷期 約5ー1万年前
     完新世 1万年前から現代
である。
 このうちわれわれがいま生きている時代が、最後の新生代・第四紀・完新世である。
 日本の遺跡でもっとも古いものは、宮城県の中峯C遺跡で、一四−四〇万年前(『理科年表』一九九四年第六七冊)だ。が、最近の発掘調査でどんどん塗りかえられている。
 平成五年五月、宮城県栗原郡築館町・高森遺跡で旧石器が発見された。この地層は年代測定で約五〇万年前と推定された。
 ただ、これら遺跡を残した人が、現在の日本人の直接の祖先かというと、そうでもない。
 人間の歴史は、約四〇〇万年前の猿人(アウストラロピテクス)の出現にはじまり、約一五〇万年前には原人(ホモ・エレクトス)となり、約一五万年前に旧人、そして約三万年前、直接の先祖・新人(ホモ・サピエンス)が生まれたとされている。

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