みんなでつくる/はじめてでもできる
政策作成マニュアル

 
3 政策案の創案 何をする政策か?どこに効く政策か?
前のステップでつくった「問題相関図」の項目を1つ1つ点検しながら、なるべく多く幅広く解決策・政策を考え出します。
あらかじめ「政策案」を持って参加するメンバーもいるでしょうが、それぞれの「政策案」が、「問題相関図」のどこに効くのか、点検しながら拾い出します。
TOP PAGE 0 何故、政策か? 1 ターゲットの設定 2 問題の分析 3 政策案の創案 4 政策案の選択 5 政策案の明確化 6 政策相関図(リンクマップ) 7 リンクマップの検証と評価 8 政策案の完成と発表
道具箱 調査の仕方(一般編) 調査の仕方(行政情報編) 交渉の仕方 ミーティングの仕方




# 参考文献・リンク集
ADVANCED 0 当事者性の政策術 1 政策資源の政策術 2 対案づくりの政策術
このステップの目標 できるだけ多くの「政策案」候補を考え出す
必要なもの 時間:60分(ミーティングのみ):次のステップと組み合わせて1回のミーティングに収まる
メンバー:数人人〜十数人
参加者全員がミーティングできる場所
あれば望ましいもの 政策のターゲットに関する情報・知識
このターゲットに関する既存の政策についての資料
 
手  順
この段階で必要なもの
1 日時、会場を決め、参加者の日程調整などを行い、実際に集まる 連絡手段
ミーティング会場
2 「問題相関図」を配布(あるいは掲示)し、問題の構造などをおさらいする
→ヒント:相関図の読み方
問題相関図
3 時間を取り、まずは各自でそれぞれの問題の解決アイデアを考える。
→ヒント:メンバーの注意を吸い取られないこと
→ツール:ブレイン・ライティング
→ツール:アイデア発展のパターン
→ツール:アイデア出しシート
4 各自の解決アイデアを出し合い、「どこに効く」「どんなアイデアか」がみんなに見えるように掲示 記録者
(大きな)問題相関図
5 他のメンバーのアイデアを見て思いついたものは、どんどん追加する。
→ヒント:アイデア出しと検討はきちんと分ける
(あれば)ポストイット
6 アイデアを出し切ったら、「問題相関図」をつかってどんなアイデアが出たかを全員で再確認。  記録者
(大きな)問題相関図


ひとつのアイデアに、メンバー全員の注意を吸い取られないこと

「交通問題解決にはこれしかない、これを全員で検討してくれ」。提案した人は、ミーティングを乗っ取れて実に気持ちがよいでしょうが、ひとつのアイデアの検討に、全員の頭脳を投入するのは、まだもったなさすぎます。せっかく、「みんなでつくる」、最初から最後まで共同作業で取り組んでいる「うまみ」がそこなわれます。
 

長年の悪習慣のために、まだまだ「検討すべきたたき台・原案」がないと、会議ができない人がいます。しかし、そういった会議のやりかたは、会議ではじめて見せられた「原案」について、参加者の準備も不十分なまま検討に入ることになるため、その場の思いつきで欠点や修正点を述べることになり、どうしても見落としが多くなってしまいます。原案説明に時間をとられるなど、会議の限られた時間を有効につかえず、参加者からの新しいアイデアを汲み上げる仕組みにもなっていません。会議がはじまるまでは、参加者のうち、原案提出者しか頭をつかってないのも非効率です(あとの参加者がみんなお偉方で、原案提案者ほどの時間の持ち合わせがない、ピラミッド型組織での会議なら、それはメリットにもなるのですが)。
アイデア出しとアイデア検討のステップはきちんと分ける

この「3 政策案の創案」の目的は、とにかく数多く幅広く政策案のアイデアを出すことです。(アイデア検討の場面は後に用意してあります)。
アイデアなるものは量が質を生みます。少数のアイデアにこだわっていては、既存の発想から抜けられません。
アイデアの大半は、結局は政策案にまで煮詰めることはしませんが、「問題と取り組む」こと自体が、参加者の意識とモチベーションを高めます。また、アイデアをつくる作業から問題への認識が高まる、つまり問題の複雑さや困難さが身にしみてわかってきます。これも重要な成果です。

アイデア出しのヒント

集団でワイワイやるか、各個人でウンウン考えるか
 

アイデア出しシート
ここをなんとかしたい この点はこうあるべきだ そうなるためには、こうすればどうか?
     
     
(ここには問題相関図の項目から拾い出す) (ここまでは、すぐできる。左2つのセルはむしろ、この行の政策案(右端のセル)が、何についてのものか、いわば「政策案の住所」にあたる。)  



おまけ:「アイデア発展」のパターン
 
転用 そのままで新しい用途は? 改造して他に使い道は?
応用 何か似たものはないか(過去にも)? 何かの真似は?
変更 意味、色、動き、音、におい、様式、型を変えると?
拡大 追加する、時間を、頻度を、強度を、高さを、長さを、価値を、材料を、複製する、誇張する
縮小 減らす、小さく、濃縮、低く、軽く、省略、分割、内輪で
代用 人を、モノを、材料を、製法を、動力を、場所を、
再配列 要素を、型を、レイアウトを、順序を、因果を、ペースを
逆転 反転、前後転、左右転、役割転換、上下を変える
結合 ブレンド、合金、ユニットを、目的を、アイデアを
(オズボーンのナイン・チェックリスト)
おまけ:アイデアづくりの5段階
 
 
第1段階 資料を収集する
  • 集める資料には、特殊資料と一般的資料の2種類がある。特殊資料とは、仕事に直接関係する、作りたい製品とそれを売りたい消費者に関する資料である。一般的資料とは「人生とこの世の様々な出来事についての資料」であり、一生集め続けるものである。
  • 特殊資料の大切さは言うまでもないが、一般的資料を集める過程も同じように大切である。なぜなら、アイデアとは「要素の新しい組み合わせ」以外の何ものでもなく、アイデアは、製品と消費者に関する特殊知識と、人生の様々な出来事についての一般的知識との新しい組み合わせから生まれてくるものなのである。一般的知識という、心の中に蓄えられる世界の要素が多くなればなるほど、新しい目のさめるような組み合わせ、すなわちアイデアが生まれるチャンスも多くなる。
  • 資料集めに関する実際的アドバイスとしては、項目毎にカードを作成すること、それをスクラップまたはファイルに蓄えることが有効である。
第2段階 資料を頭の中で加工し咀嚼する
  • 集めた資料の事実の意味を探し求め、次に事実どうしの間の関係を探し求め、ジグソーパズルのように組み合わせてみる。この段階で、仮の、あるいは部分的なアイデアがひらめくので、カードに書きとめておく。
  • このパズルの組み合わせを頭の中で疲れ果てるまで行うと、次の第3段階の準備ができる。
第3段階 問題を心の外に放棄し、無意識に任せる
  • 問題を心の外に放り出し、無意識による孵化過程に任せてしまう。この段階では直接的な努力は何もしないが、無意識の創造過程を刺激するのに役立つことを行う。例えばくつろいで音楽を聴いたり映画を観たり、自然の中を散歩したりすることである。

第4段階 突然アイデアが訪れる
  • 「わかった!見つけた!」という、アイデアがひらめく段階。これはこの到来を全く期待していない時に、例えば風呂の中、朝目が覚めきっていない時などに突然やってくる。
第5段階 アイデアを現実の有用性に合致するよう具体化する
  • 生まれたばかりの可愛いアイデアを、現実の過酷な条件とせちがらさに適合させるために、忍耐づよく種々の手を加えていく段階である。多くの良いアイデアが、陽の目を見ずに失われてくのはこの段階である。アイデアをあくせく忙しい世の中に生かすためには、これは絶対しなければならない。
  • 理解ある人の批判を仰ぐ。そうすれば、良いアイデアはそれを見る人々を刺激するので、その人々が実現に手を貸してくれる。
ジェームズ・ヤング著 「アイデアのつくり方」

 
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道具箱 調査の仕方(一般編) 調査の仕方(行政情報編) 交渉の仕方 ミーティングの仕方




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