ハリ・ポッターとアズカバンの囚人

 2004年6月公開日から1日すぎた日に見に行った。出演者はこの3年であっという間にもう大人に近くなってしまった。そして趣が変わってミステリアスなムードの陰のハリー・ポッター映画だった。子供向け映画を脱して本格的な映画になっていた。これまでのタイプの映画を期待していた人にはかなりショックだったようだ。

 そして映画全体の出来映えは映像も美しく、とてもよかったといいたいが問題が起きた。それは脚本にあった。はしょり過ぎなのだ。今回の上映時間142分に納めるにはやむを得ないとはいえ省略の仕方が問題なのだ。
 だいじな署名の話が抜けてしまったのはなぜ。村の説明はなぜ出てこない。他にもほうきの話など、原作を読んでないと話が分からない部分がたくさんあり、あまりにもどうかなと思う。つまりは映画の映像を大切にして話のすじは犠牲にしたのだ。賢者の石152分。秘密の部屋161分。ところが今回が一番短い。興行的に長すぎるという声が出たのだろうか。このためいよいよ開花しようとした映画を押さえ込んでしまったとしたら残念でならない。
 次の『炎のゴブレット』は、原作は上下2冊の長尺で、映画化には4時間でないと制作不可能といわれている。すごい大作になる予定。でもこのままではめちゃくちゃに原作のあらすじをカットしまくるということになるのでは。

 それとまだ原作は子供時代の余韻の残る話なのに出演者は大人の映画になってしまうと感じる。ハリー・ポッターシリーズは、5、6、7巻は子供の読み物ではなく、かなり大人向けの話となると言われている。しかしそれはまだ早い。

それと映画ではやはりハリー・ポッターはマルフォイなど足下にも及ばない選ばれし者であるという感じが強く出すぎである。つまりはエリートの話なのだ。これはまずいと思う。


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