「もののけ姫」はおもしろくなる(99.1.27)

 「もののけ姫」が99年1月22日にテレビ放映されました。初めて見られた方の大人の大部分のおっしゃることはわかっています。何だあれはおもしろくないじゃないか。
 宮崎駿をずっと見てきたのに何なんだ、がっかりした。落胆している。どうかしたのか。ということなんでしょう。

 でもそういう方は、お子さまがおられたら聞いてみてください。どうだったと。きっと「とてもおもしろかった」、もう少し上のお子さんや学生なら、「すごく感動した」という答えがたいてい返ってくるでしょう。そうなのです。これは実は何か原因があって私たち大人にはおもしろくないのです。わからないのはなぜでしょうか。これの回答はアシタカがヒイさまに言われた通りのことでしょう。「曇り無きまなこで見よ。」

 実は私もわからなかったのです。その後に宮崎駿のメッセージを読んでも釈然としなかったのです。そしてその失望はみなさんときっと同じだったのでしょう。
 最近ある関係で2回目の「もののけ姫」を見ました。そうすると不思議ではないですか。どきどきするほどおもしろかったのです。そして多くわからなかったことがやっとわかりました。

 私たちはこれまではあの今までとはまったく違う暗く重苦しい内容に違和感のみ感じていたようです。そして膨大な情報があるあの画面にただただ、とまどい、これまでの受信アンテナでは受け取ることができなかったのです。まさに奔流のような情報がそこにあります。

 どうか2回目の鑑賞をしてください。あるいは3回目を。どうやらそれ以外にはないようです。

 何か今までとは違う映画を作り発信方法も違わせる。宮崎駿が違うものを意図したこともあるようです。
 もののけ姫は室町時代の激しい自然と対立する物語です。タタラ師は木を切り山を掘る。そして太古以来の神の支配する森がそこに立ちはだかり森との争いが起きる。そこに登場する一番大切な鍵となる登場生物はシシ神です。これは一体何でしょう。

 たたらを踏む女たち。これは歴史には存在しない者です。その他はあらゆる者が深い歴史的な意味をもつ連続です。これについても書いてみたいと思います。でももう少し時間をください。私が書く間に何回か見てください。


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