98年9月 奈良市中の川 奈良市ごみ処理場排水4億をかけ解決へ

 奈良市中の川の奈良市安定型ごみ処分場で出るはずのないひどい汚水が出ており、アエラや奈良新聞で取り上げられましたが、4億を投じ佐保川まで数百メートル管路を引いて汚水処理場を作る。いやー解決としてはどうかと思いますが、言って圧力をかけたらできるという基本的な形です。


奈良県広陵町一廃焼却灰を野積み

[98/12/04]

 奈良県広陵町の町営一般廃棄物最終処分場が、シートを底に敷いて汚水がしみ出るのを防ぐ「遮水構造」のないまま長年使用されたうえ、十一月下旬まで猛毒のダイオキシンを含む焼却灰の一時保管場所となっていたことが四日、分かった。

 施設を監督する立場にある奈良県は、廃棄物処理法に違反した使用実態を知りながら、厚生省が今春公表した公営廃棄物処分場の全国一斉調査の際に報告していなかったことも明らかになった。厚生省は「報告すべき不適切施設」として、県に改めて報告と対策を求めている。

施設を管理する広陵町清掃センターによると、この処分場は1979年から使用し、埋めたて面積は2万千立方メートル。廃棄物処理法で定められた遮水シートや浸出液処理設備のないまま、同町のごみ焼却灰や不燃ごみの破砕屑、焼却炉の集塵機にたまる灰などの投棄を続けてきた。

 92年度以降は、近畿2府4県などが出資してつくった大阪湾の埋め立処分場「フェニックス」に投棄先を変えた。しかしその後も今年11月下旬まで、町営処分場を清掃センターから出る年間1200トンにのぼる焼却灰の一時保管場所として使用。敷地内に焼却灰を野積みし、週に一度フェニックスに運んで投棄していた。焼却灰の野積みは同法施行令の保管基準に違反している。

 広陵町の97年6月の調査では集塵機の灰から1グラム当たり1万5千ピコグラム(1ピコは1兆分の1)という高濃度のダイオキシンが検出された。町営処分場は計約1万5千トンが埋め立てられたが、掘り返してフェニックスに投棄し直す作業を続けているという。

 県廃棄物対策室は「厚生省に報告しなかったのは、投棄・埋め立てが92年に終わっていたためだ。焼却灰は仮置きで定期的にフェニックスへ搬出しており報告の必要はないと判断していた。」

 高橋康夫・厚生省環境整備課長補佐の話「一時的とはいえ、遮水シートがない場所に焼却灰を保管していた事実があり、『不適切な保管』に該当する施設だ。全国調査の際に報告していただくべきだった。改めて県に報告を求め、野積みされた焼却灰の処置を指示した。」

(朝日新聞夕刊近畿版、12月4日付)

[解説]
 厚生省は昨年6月、都道府県を通じて全国の市町村の一般廃棄物最終処分場1,900箇所を対象に、遮水構造の有無を一斉調査した。そして今年の3月に不適切な施設538箇所を実名で公表した。これ自体初のことでありいかに何もしていないのかよくわかる。

 そして遮水構造がないのに焼却灰を受け入れている施設などに操業停止を指導した。奈良県内では8箇所が公表されたが、この中には広陵町の処分場は含まれていなかった。まったくデタラメである。

 県は埋め立てが終わっていたためだと言うが、昨年12月末が期限の報告義務には、当然保管の適正化に対する対応予定も入っているのだ。つまりは嘘を付いたということだ。しかもなおこの場限りで逃れればいいとしている。そうでなければ理由にもならないことを言うはずはない。

 この処分場は真美ヶ丘ニュータウンという大住宅地に近接した箇所であり、いかにひどい状態かわかるだろう。「異様な臭気はもちろん、一歩踏み込めばもうもうと舞い上がる灰で、すぐさま灰かぶり状態になります。」というのは実際そうなのだ。住民のことなど何も考えていない。

 「ごみ・環境監視奈良県民の会」は「広陵町のごみ問題を考える会」と連名で以下のように厚生大臣宛に質問書を出している。またこの記事の末尾にも載っているが、県民の会代表 別所珠樹のコメント。

「焼却灰が野積みされている現場は、今も風が吹くと灰が巻き上がり強い異臭が漂う。近くには民家や川もある。住民の健康をないがしろにする県や町に怒りを感じる。」

 なおこれは新聞記事だが、県のインタビュー以外はこちらの情報で書かれているので引用ではないと判断する。

ごみ・環境監視奈良県民の会が厚生省宛に出した質問書

厚生省 98.3.6 一般廃棄物最終処分場における処理の適正化について


奈良県内焼却場ダイオキシン類排出 18施設で数値改善
本当かなと私としては疑ってしまう。(990225)

県内市町村28廃棄物焼却施設 10年度県調べ  三郷町の49.8ナノグラム最高

 県廃棄物対策室が県内市町村の廃棄物焼却施設(三十八施設)の平成十年度ダイオキシン類排出実態調査の結果を公表した。最も高かったのは三郷町の四九・八ナノグラムで、いずれも緊急対策が必要な八〇ナノグラムを下回った。また前年度調査より十八施設で数値が減少。平均は一一・八ナノグラムで前年度(三〇・三ナノグラム)の半分近くに下がった。

 平成十年度の調査結果は昨年八月に一部が公表されており、新たに十三施設の数値が、十九日に開かれた県議会の環境・水資源対策特別委員会に報告された。
 それによると、最も数値が高かったのは三郷町(昨年公表済み)で、新たな公表分を含め一〇ナノグラムを超えたのは十一施設。平成九年度調査との比較では、三〇ナノグラムを超えていた安堵町、上牧町がともに一ナノグラム台に激減。前回、高い数値が出ていた施設では、橿原市が六四・○ナノグラムから五・〇ナノグラムと十分の一以下になったほか、大和郡山市(前年度六八・〇ナノグラム)は二五・三ナノグラムに、大和高田市(同六三・〇ナノグラム)は一一・三ナノグラムにそれぞれ改善された。

 報告内容について委員会では、北野重一委員(共産党)が「これほど大幅に改善できた理由は何か」と質問。西尾哲夫生活環境部長は「市町村で、ごみの分別など効果的な対策に取り組んだ結果と考えている」とし、報告結果は信頼していると答えた。

  こういう事実関係なのだが、しかし桜井市、田原本町、香芝王寺環境施設組合、南和広域衛生組合、吉野広域行政組合、宇陀衛生一部事務組合、明日香村、十津川村がいずれも2から3倍または8倍、特に桜井市は45倍と激増している。宇陀衛生一部事務組合でも9.5倍。これについて突っ込んだ質問は何もなかったようだ。なにをしているんだと思ってしまう。つまり平均が減ったのは一部の町村で極端に減ったことが大きいのだ。
 こうなると減ったところでももっと何故減ったのかということはもっと詳しく知るべきであり、疑い深い私としては本当かなという思いが強い。

ダイオキシン排出実態調査結果

施設能力=l日当たりの処理トン数    ダイオキシン濃度=1立方メートル中の濃度

市町村名など 施設能力(トン) 完成年 ダイオキシン濃度(ナノグラム)
H9年度 H10年度
奈 良 市 480 S60 12.2 5.0
田 原 市 180 S53 64.0 5.0
香芝王寺環境施設組合 150 S57 7.5 22.6
南和広域衛生組合 40 H6 0.7 5.5
田原本町 60 S60 1.1 24.0
平 群 町 35 H4 14.2 2.0
当 麻 町 20 S53 16.0 3.5
下 市 町 20 S61 7.7 2.9
東宇陀環境衛生組合 20 H8 1.6 1.0
吉野広域行政組合 25 H4 5.8 15.7
斑 鳩 町 40 S57 49.0 19.1
十津川村 10 H4 6.0 12.9
生 駒 市 220 H3 3.7 6.3   4.0
三 郷 町 40 H2 52.0 49.8
安 堵 町 20 H3 22.0 1.4
上 牧 町 20 S46 29.0 1.0
河 合 町 30 S52 38.0 46.0
大和高田市 150 S61 62.0 11.3
大和郡山市 180 S60 68.0 25.2
天 理 市 220 S57 7.1 7.0    19.6
桜 井 市 150 S52 0.2 9.2
五 条 市 70 H6 1.8 0.5
御 所 市 72 H6 19.0 4.5
明日香村 12 S47 0.6 19.1
新 庄 町 26 S63 10.0 9.8
広 陵 町 50 S54 14.0 8.2
上下北山衛生一部事務組合 5 S49 9.0 2.7
宇陀衛生一部事務組合 27 H9 0.4 3.9
平 均  20.3 11.8

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