1998年11月16日

  厚生大臣 宮 下 創 平 様

                       ごみ・環境監視奈良県民の会代表 別処珠樹

                   広陵町のごみ問題を考える会代表 (都合により匿名)

一般廃棄物最終処分場の処理適正化に関する質問書

 私たちは奈良県内の環境問題、とくにごみ問題に関心を持ち、県内ごみ処理の現状について問題解決を図るべく活動している団体です。奈良県北葛城郡広陵町で違法な処理を続けていると思われる一般廃棄物最終処分場の事例があるので、下記の事項についておたずねします。周辺住民への影響を考えると、一刻も早い問題解決が望まれますので、11月26日までにご回答をお願いいたします。

 この最終処分場は県廃棄物対策室の資料によると、次の通りとなっています。

   「広陵町一般廃棄物最終処分場」 奈良県北葛城郡広陵町大字笠竹ノ坪、
   埋立地面積 6,000 平方メートル、 埋立容量 21,000 平方メートル

 この処分場(以下、「笠処分場」と呼ぶ)は、広陵町清掃センターの操業開始時1979年2月に設置され、現地表示板の表示は次の通り。

   一般廃棄物最終処分場 笠最終処分場 埋立廃棄物 -- 焼却灰・不燃物(破砕残渣)

 1998年3月5日付で出された厚生省生活衛生局水道環境部長通知 「一般廃棄物最終処分場の適正化について」(生衛発第355号、以下「通知」)によると、次のようになっています。

   遮水工又は浸出液処理設備を有していない最終処分場及び遮水構造のない場所での 焼却灰の保管については、
   以下の措置を講ずること。
   1. 最終処分場への搬入停止又は搬入する廃棄物の限定
   2. 適正な最終処分場の確保
   3. 保管している焼却灰の速やかな処理

 「笠処分場」は、設置が1979年2月であるため、

   昭和52年総理府・厚生省令第1号(1977年3月15日施行、以下「共同命令」)、および、
   廃棄物処理法施行令 第3上第3号ロ(1971年9月24日施行、以下「処分基準」)

が適用される最終処分場であるにもかかわらず、広陵町当局は「仮置き場」と称して遮水工・浸出液処理設備など処理・保管に必要な設備は一切設けず、ただ野積みしたままです。異様な臭気はもちろん、一歩踏み込めばもうもうと舞い上がる灰で、すぐさま灰かぶり状態になります。隣接地に民家のある場所で、焼却残さもEP灰も一緒に約20年間にわたり野積み状態で放置というずさんの極み。町民の健康をないがしろにしていることに、言いようのない怒りと不安を覚えます。

 ここに搬入される焼却灰のうち飛灰について、広陵町清掃センターの依頼で(株)タクマ分析センターが分析した結果によると、

   ダイオキシン類 15,000pg-TEQ/g (記載は15ng-TEQ/g、平成9年6月3日採取)

となっており、見過ごしにできる数値ではありません。
 以上の通りですので、 次の項目についておたずねいたします。

1) 「共同命令」、「処分基準」の双方に違反しているにもかかわらず、「通知」別添文書に報告されていないのは、町・県が国に対して虚偽報告をしている可能性が大きいと思いますので、お調べください。

2) この処理場については、ただちに改善命令を出すべきであると思いますがどう判断されますか。

以上