用地交渉文書の見方

○用地交渉とはどういうものか

 用地交渉は開発などいろいろの計画の基礎となるものだ。これがなくてはいかなる事業もできない。その交渉文書の判読はどうしても必要になることが多いが、公開されても実は極めて読みにくく、おそらく理解困難度ではトップに上げられる。だからこの読みこなし方は何としても身につけてほしい。

 それと用地交渉の日誌や起案文書を請求すると今まで口頭や質問文書で答えていたことの嘘や内容の違いが白日の下に曝されることが多い。このことで住民の人でどうせそういうものは公開しないだろうと頭から決めつけて何もしない人が多い。情報公開条例ができて窓口の部署ができているのだから、役所でも組織的に隠蔽工作に誰かが動くということはきわめて難しいのが現実だ。そういうのは実は内心何もしたく無いという言い訳であることが多い。そんなことばかり言ってないで情報公開の請求をしてほしい。

○用地交渉の形態

 役所の用地交渉は地元自治会・区会の自治会長などの役員との調整から始まり、中期から所有者との打診と交渉も始まりその両方が断続的に繰り返される。
 実は個人への交渉はこれらを踏まえて開始される。そしてたえず地元自治会長・役員と調整が行われている。

 自治会・区会役員との打ち合わせは、近くの集会所・公民館・役員自宅などで行われる。たまには役員が役所に行って話し合うこともある。

 所有者との交渉は全体的な説明会は別として個人宅に夜中伺い担当者や上司が説明、お願い、交渉することになる。つまりはこの交渉経過報告書や自治会からの文書などの供覧や添付などの時系列のたくさんの文書がある。これは地元文書なども加わり手書きのものも混じり実に読みとりが難しく見える。
 手書きのものは自治会作成文書の他、上司しか参加せず手書きしたものや、その場で確認印が必要で職員が手書きでメモをまとめたものがあるからだ。この文書が「交渉経過報告書」で文書頭名が違うこともあるだろうが非常に重要で、役所が交渉内容をまとめ、地元確認印を押してもらい、役所組織へ報告を供覧や手書きのものをまとめて報告起案したものである。個人名が消されているだろうが、そういうものだと判断して読みとってほしい。

○まず流れをつかむ

 この交渉の流れをつかみ取ることがまず大事である。まずどこでどんな会議がされた文書なのか判断することから始まる。個人名が消されていても時系列でざっと読みとれば流れはわかる。その流れで細部を考えていけばどういう交渉なのかは様子が分かってくる。この流れをつかまないとただでさえわかりにくいのに消去部も多く何がなんだかわけがわからない。

○地元役員と役所のチームプレー

 公的な公益のある施設の場合はたいてい地元からのお願いの段階から始まる。民間工場などもお願いしていることがある。全又は大半公開なら最初は本来はそれを巡る話である。これは何かつくってほしいと地元から頼んでいく。

 それに対して迷惑施設や道路河川の場合は、もちろん役所からのお願いで始まる。道路の場合は自治会長はすぐ賛成する。道路公害を考えない古い人は実に多い。
 それ以外は迷惑施設に対する地元の見返りである。河川などは最近は堤防の上を道路として整備するからなどという交換条件を付けることが多い。それ以外の施設は地元影響補償費などを長期にわたって交付することが多い。大規模施設になるにつれその額と期間は長くなる。

 それで話が決まると、都市計画決定施設以外どこにつくることができるか役員に対して聞くことになる。こういうことは、役所ではわからない。地元役員しか知らない。隣接同意も極めて大事だ。境界が決まらないといかに役所といえども買収しようが無い。

○問題部分

 自治会との交渉内容やラストは、たいてい白紙であることが多い。個々で色々な条件が提示され、話し合いと調整があったのだと思われるが、もちろん個人まで含めてだいたいの概要を探る程度だとそれでいいが、もっと計画撤回などに動かねばならない場合は、この部分の公開を求めて情報公開審査会へ審査要求を出してそれでダメなら裁判まで考えた方がいい。裁判になれば全面削除はたいてい除けられある程度公開されるものだ。

補償問題


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