国際結婚ワークショップ15弾

子 育 て


国際結婚ワークショップ「子育て」に参加して

1999年10月5日の開催された、15回国際結婚ワークショップに初めて参加しました。日本、ヨーロッパ、香港、USA、そしてカナダと各国に在住、「子育て」をして来た私自身、子供は親の影響よりも、実際に生活して行く環境での文化的、社会的影響を受けて育って行く場合が多いことを感じていたところだったので、カナダでは皆さんどのように取り組まれていらっしゃるのか、チョッピリ興味がありました。ゲストスピーカーのハッピーコーナー保育園のマクマイケル ヒサエ先生のご自身の経験を含めた、プロの立場から見た国際結婚カップルの子育てのポイント。また異文化専門の精神科医、野田文隆医師のお話等とてもレベルの高いお話を伺えましたこと大変嬉しく思っております。

ヨーロッパ生まれでカナダ国籍の夫と日本人である私の子供は、小、中学校時代を香港で過ごしました。香港は東洋と西洋がうまくブレンドされたところと思っていた私達の予想は全くはずれ、インターナショナルスクールに入れたにも関わらず、やはりこれが社会、風土からの影響なのでしょうか、とてもオリエンタルの影響を受けた子供に育ちました。

過保護に育てたつもりではないのに、周りから受けるものはとても大きく、アメリカに移ったとき、自立して自由に活動しているティーンの姿を見てとてもショックを受けアジャストするのにとても時間がかかりました。その適応できないで苦しむ姿を見て、親としてなんとかしてあげたい、また我々親として何か足りなかったのだろう、と親自身も随分悩みました。しかしその半面、アメリカのティーンたちが人生を駆け足で急ぐ姿を見て、「なぜ、そんなに急ぐの?」といったような疑問もでて来ました。ひとつの型にはまれない、みんなと同じでない不安、でも自分は自分でしかないんだと認められない、自信のなさ、どんな子供でも通って行く10代の苦しみなのだから、もういいっと!!と親の方が諦めたとき、子供の方は、全ての矛盾から開放され、今まで育って来た様々な国際環境を人生の利点として受け入れることができるようになりました。

学校になじんだり、良い友達を持ったり、何かに熱中することがあったり、外的に受けて行くものはとても大きく、親の予想以上の目に見えない影響を受けて行くことは確かでしょう。

しかし、言語、文化、肌の色の異なった親達が、いかにして円満な家庭を作ることに努力し、2つの文化のどちらかを選択させるのではなく、2つが良くブレンドされた豊かな環境で育てていくことが、真の安心感を子供に与える上で、一番大切なことだと信じています。

 

マクマイケル。

国際結婚を選んだ親の責任と、その重みも感じて行かなければならないと思いま
す。ともすると目先の生活や子育てにとらわれ、伝えていかなければならない大
切な事を忘れがちになっている事も多々あることでしょう。

 

野田。

子供が成長したときに、自分がより多くのものを受け入れられるキャパシティーを持っているという自信と希望を持てること。それが何よりも尊い国際結婚を通しての「子育て」の理想の姿ではないでしょうか。

優美子 ホップナー
20代はエレクトーン奏者として、世界各国を演奏旅行。
1981年、オランダ生まれ、カナダ国籍の夫と結婚。
日本、ヨーロッパ、香港、USAで生活、子育て。
香港では日本美術専門のアートギャラリーを経営。
1999年、1月、カナダに移住。
現在、アートコンサルタント。
White Rock在住。