No.219 Volume XXI No.9, September 1998
懇談会:移住の先輩,大いに語る 会員外の方のご参加もおおいに歓迎いたします。お誘い合わせの上、多数ご参加 下さい。 |
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講 師:桑山紀彦(山形大学医学部精神科) 日 時:9月15日(火曜日)午後7時より 会 場:JCCAホール(511 E.Broadway) 参加費:3ドル(カップル:$5) 日本で集団見合いによるアジア女性との国際結婚が始まってから13年。桑山先生は2年前に来訪され、外国人妻の生活を話して下さいました。今回はそれから2年後の問題の数々を話して頂きます。 |
日 時:9月18日(金曜日)午後6時会場 会 場:イタリア文化センター(Grandview HwyとSlocan St.の角) 参加費:40ドル(2枚:$75) 主 催:JCCA カナダ政府が戦時中の誤りを認め、日系社会に謝罪してから10年。この長く苦しい歴史を振り返り、将来の日系社会の発展の為に集います。 |
加藤幹彦
日本の総理大臣が代わりました。参議院選挙で負けたという、御家の事情からでしょうが、腐敗防止の為に代わるという事は良いことでしょう。大臣が代わっても世の中は代わらないでしょう。予算案が決まってから代わることさえある国ですから。
{少々脚色させて頂いた−−編集者}
Q、北はどちら?・・<概ね、山のある方向>
エイブ串田
本日は第2回Vancouver Gardener's Assc.のHUMMINBIRD PENSIONでのテントキャンピングの報告をします。昨年第1回の2泊3日は連日の雨で気の毒でしたが今年は晴天が続き、大人も子供もバドミントン、バレーボールそしてピッチ&パットを楽しんでくれたようです。
投稿小説
波多野辰人
「ほら 朝食も作れたもんね〜」
「ほら 朝食も作れたもんね〜」
「ほら 朝食も作れたもんね〜」
「ほら 朝食も作れたもんね〜」
と繰り返しつづけて、たまに15秒くらいの沈黙がある・・・多分スパゲッティーのゆでかげんを見るためにつまみ喰いしているか ワインを飲んでいるかのどちらかなんだろう。
それ以外はトイレに行った時も、テーブルクロスを敷きに来たときも「ほら 朝食も作れたもんね〜」と歌い続けている。
テーブルクロスを敷いている時に
「ねえ もう朝食も出来たんだし早く食べて会社に行くなり、遊びに行くなりしたほうがいいんじゃない?」と 僕が言うと
「だって ここしか知らないんだもん」と一言だけ答えてくれた。
−知ラナイカラ歌エナイ−
彼女の思考回路はいつも極めて単純なのだ。
「CD屋の前に置いてあるテレビでね〜
怪獣みたいな顔の男の人が歌っていたの〜
知っている〜このうた〜?」キッチンからどなっている。
「知らな〜い」と僕・・・。
朝食が作れた歌なんて聞いたことも無い。一体そんな事 誰が歌にしたんだろう・・・。
しばらく前にも似たような事があった。彼女は会社から帰って来てからず〜っと
「本当の私を見つけて〜今より愛して〜」と繰り返し歌い続けていた。
でもその時は僕はその歌を知っていた。それはユーミンの"ナビゲーター"と言う古い曲だった。彼女は延々と「本当の私を見つけて〜今より愛して〜」と言う所だけ繰り返し歌いながら料理をして、洗い物をし、セーターを編んでお茶を入れてくれた。そしてシャワーを浴びて出て来た時に、なぜかその歌は止まっていた。
最初はフルコーラス歌って、どんな曲だかを教えてあげようと思っていたけれど、幸か不幸かあの娘が音痴なおかげで その歌声は極めて原曲に近かったし、繰り返されているフレーズは その歌のメッセージの中心の様な気がして そのままほっておいたんだ・・・それだけで十分な気がした・・・。
ふだんは少しまずいんじゃないかと思う程トロイくせに時々ドキッとする程鋭い・・あの娘にはそんな才能が有るみたいだ。
僕がソファーで読んでいた推理小説を後ろから3分盗み読みしただけで犯人をあてた事もある。
「この刑事さんが犯人だね」とあの娘・・・
「はいはい・・・」と僕は相手にしなかった。
なにしろストーリーはまだ半ばにさしかかったばかりだったし、僕はあの娘が後ろからのぞき見しているのをまったく無視して読んでいた。(僕は本を読むのがものすごく早いのだ)
実際あの娘が僕の肩に顎をのっけて 本を読んでいて間にすすんだのはわずか4ページぐらいのものだったのだから。
ストーリーが解決に向かって進むにしたがって 僕の心の中には解決出来ない疑問がふくらんできた。そして信じられないことに犯人はその刑事だった。
「犯人はあの刑事さんだったよ・・・」本を読みおえた僕が ふくれっつらで冷蔵庫によりかかって言うとあの娘は「そうでしょ〜」と ほほえみながら言った。
でも視線は左手の上にのせて切っている豆腐に向けられたままだった・・・当たり前でしょ!と言う感じだった。人間何か一つぐらいは才能という物が与えられているのだろう・・・きっと。
考えてみれば僕らの出会いも同じようなものだった・・・。僕は三鷹のオスカーでウッディー アレンの映画を見ていた・・・そして泣いていた・・・。
ラストシーンでは おいおい大声をあげて泣いていた・・・なにしろ客は僕一人だった。そのはずだった。THE ENDの文字が出たのと同時に前の席からにゅっと手が出て僕にハンカチを差し出した。それがあの娘だった。
身長148センチのあの娘がイスに浅く腰掛けていたせいで、後ろからはまったく見えなかった。そのあと僕たちは駅までの道をずいぶん遠回りして一緒に歩いた。あの娘は僕より少し前を映画の感想を話しながら歩いた・・・そして一度も振り返らなかった。僕はずっと鼻をグズグズ言わせて、ただあの娘について歩いていた。
駅の改札の前であの娘ははじめて振り返って
「ねえ!私たちきっと結婚するよ!」と言った・・・
そしてそれはそれからわずか1年7ヵ月後に現実の物と成った。その時のハンカチを彼女はまだ洗わずに持っている。今でも時々自分の立場が悪くなると、そのハンカチを出して来て
「むかしは君も素直だったのにね〜」とか
「何かい?もう一回泣くかい?」とか言いながら僕をからかう。
あの娘は気ずいていないみたいだけど、神様があの娘に与えた最大の恵みはそんな動物的な直感なのかも知れない。
そのおかげであの娘も僕もけっこうしあわせに生きている。
「ほら 朝食も作れたもんね〜」
あの娘はまだ楽しそうに歌っている。
きっとあの変な歌も 朝食を作れた事が 本当に嬉しくて仕方がない人の歌なのかも知れない・・・。朝食なんてだれだって毎日作るものだけど、本当はそれだけでとってもしあわせなことなのかも知れない。
僕はキッチンへ行ってあの娘と一緒に
「ほら 朝食も作れたもんね〜」と歌いながらトマトピューレのカンを開け
た。
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たわごと *青酸カリ、戦時中日本の女性に持たせていたとかいう話を思い出す。ひやり。 *スイス、国連加盟の機運。まだ?やっと? *改めて臨床試験したら無効と分かり薬で無くなった薬に、今までで8500億円使 われていた。クスリ九層倍以上。やれやれ。 *元首相や著名評論家を鳴り物入りで組み込んだ内閣だが、発足以来「円」の値 打ちは下がる一方。やっぱり? *カナダ政府は日系カナダ人へのリドレスを日系カナダ人へのみならず、移住者 への活動にもカナダ人種関係基金にも支給された。今年はその十周年。9月18日の記念 祭に出席しよう。すばらしい! *ユースJCのピクニックは参加者全員を楽しませてくれた。フラフープを使った ゲームとか。うれしい! *最近バンクーバーで日本語誌が3っつ創刊された。共栄を願う。 *毎月第3木曜日、バンクーバー美術館で日本語(ボランティア)ツアーがある。 8/9月はファーストネーションのマスク展。勉強になった。 *実るほど 頭を垂れる 稲穂かな。当家の林檎は大きくなると手の届くところ に枝が下がり、高い所のは熟すると自ら地に下りて来る。どすん。 *会報・ホームページへの御意見・御感想及び原稿をお寄せください。 (編集子;加藤) |