編制と編成

「編制」と「編成」は混用されることが多いが本来は別義の言葉である。

編制とは、勅命によって定められた国軍の永続性を有する組織を指し、平時編制と戦時編制とに分れる。

戦時編制とは、国防方針に基づき戦時の為に規定する編制であり、
統帥機関、直接戦闘に従事する部隊をはじめ運輸・通信などの諸機関、留守部隊、後方などあらゆる事項にわたる。
平時編制とは、戦時編制の基幹となるもので、平時における国軍の組織を規定したもので官衙、学校、特務機関から成る。

戦時編制は平時編制の三倍程度であった。

編成 とは、ある目的のため編制の規定により部隊を組織すること、または臨時に定めるところにより部隊を編合組成することである。
動員上の用語として「臨時編成」など。

 
直隷・直属・直轄

直隷 とは天皇に直接隷属することである。

直属 とは固有の隷属関係を示すときに用い
直轄 とは臨機の指揮関係を示す場合に用いる。
いずれも指揮官が命令を与えて指揮する。

 
戦闘序列

戦時または事変に際し、天皇の令する作戦軍の編組 (作戦上、一時的に数個の部隊を適宜に組み合わせること) であり、これにより統率の関係を律する。


動員と復員と復帰

動員 とは、国軍の全部または一部を、平時の態勢から戦時の態勢に移すことを指し、
復員 とは、動員の逆で、戦時の態勢にある軍隊を平時の態勢に復することを指す。
各部隊がその復員を終了し平時態勢になったとき、復員完結という。

復帰 とは
 @ 本来は復員の類義語で、臨時編成の部隊を平時態勢に復することを指す。
 A 多くは派遣部隊がその派遣元(現部隊)に帰ってくることを指す。

 
戦略・戦術・戦闘(単位)

戦略 とは
作戦の目的を定め作戦目標・方向・戦略正面・縦長及び連絡線等を操縦し、会戦態勢を優勝に導きかつ会戦を拡充する方策 のことである。
統御・経理・衛生の各機関を備える所兵種連合の建制部隊、即ち師団(軍)が戦略単位である。

戦術 とは
戦闘実施のための術策 のことであるが、戦略と戦術の分界点は、互いに相交錯し明確ではない。戦術上の術策を実行できる部隊、即ち歩兵大隊・砲兵大隊が戦術単位となる。

戦闘 とは
士気の結合が強固で核心とするその長の号令/命令により戦闘を実行できる単位、即ち中隊が戦闘単位である。

なお以上は陸軍の定義であり、海軍によると…

戦略単位は艦隊
戦術単位は戦隊・駆逐隊等
戦闘単位は戦闘用 艦艇個々 がそれぞれ相当する。