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#37.チャートの使い方...あるいは効果的なメモの取り方

2000.6.25
Text : Waki, hirokazu


チャートの使い方って苦手な人が多いでしょ?

「オレもカッコいいチャートをつくれるようになりたいな〜」なんてね。

でも、チャートって決して企画書の見栄えをよくするためのものじゃなくて、考えるための道具なんだよね。

だから、キチンと状況判断できて、素晴らしいアイデアを出せるなら、無理にチャートを使う必要なんてないの。

でも、チャートがわかるようになると、ぜったい、分析力,状況判断力もアイデア力もアップすると思うよ。


■いろ〜んなチャートがあるけど、基本的には2種類だけ。

ビジネス書類に使われるチャートはすべて以下の2つのどちらか、又はその組み合わせだと思っていい。

  • 関係性・位置・空間を整理するもの(マトリクス)
    いわゆるマトリクス:格子図,ポジショニングマップ,KJの整理とかも基本的にはこっち...
    ピラミッド・ヒエラルキー図,散布図とかレーダーチャート...のグラフ類はほとんどはこっち。
  • 流れ・時間を示すもの(フロー・ツリー)
    いわゆるフローチャート,工程図,組織図...
    組織図ってポジションだと思ってる人がいるけど、これはエラさの順番じゃなくて、意志決定過程のフローだよ。あと折れ線グラフもね。...これはほんとはマトリクスなんだけどさ。


  • もっとも基本的な表現方法として箇条書きもあるけど、箇条書きも考え方としては上記の2種類に含まれる。

    考えや出来事の順を追って説明するフロータイプ,例えば重要度順などものごとに優先順位をつけて関係性を説明する1次元マトリクスタイプ...。

    つまり、この2つのものの見方をしっかりもっていれば、大抵の考えは表現できるってことだ。

    人間...っていうか生き物の世界(環境)認識は、空間(=マトリクス)の認識と時間(フロー)の認識が基本だ例えば、好き嫌いっていうような情動も、近づくべきか離れるべきかっていう判断に直結している。
    だから、この2つが基本だし、この2つが自在に使えれば、表現力アップはあったりまえのことだとも言える。

    どう?もう勘のいい人は開眼しちゃったでしょ?ほんとにどれだけ考えたって基本はこれだけなんだよ。後は全部、これの派生系なわけ。

    ■分析にマトリクス,立案にフロー。
    「蝶ネクタイ」で考えていく。

    少しでも企画立案の要素がある作業なら、
    まず「状況分析」→「戦略」→「展開案(計画)」っていう流れで進むと思う。
    それぞれの段階をなんと呼ぶかとか、提案書類をその順番でつくるかとかは、ともかくとして、状況を整理して、考えのキモを固めて、具体的なプランってのは常にそうだろう。

    ◆状況分析→戦略コンセプト...マトリクスで

    状況分析には、マトリクスが適している。
    関係性を整理するのがマトリクスだからあったりまえだ。

    「そんなこと言ってもお前の企画書とかけっこう枝葉から幹に絞り込まれていくフロー(ツリー)で書いてるじゃん」って声も聞こえてきそうだけど、これは、最終的な説明のための表現にこのタイプの帰納型フローが向いてる時が多いってだけで、状況分析すること自体...状況を整理把握することにはフローは向いていないのだ

    何故かっていうと、こういう帰納型フローだけで課題や問題点をチェックしていって考えのキモまで持っていこうとすると、とかく手前勝手なリクツになりやすいのだ。無理矢理結論を出せるんだよね。

    マトリクスって言っても実にいろいろある。

    でも、なんにしてもキモは単純。
    軸をどう取るかってことだけだ。

    例えば、強み←→弱み/機会←→脅威のおなじみSWOTとか、ターゲットのそのコトへの関与度高低/ボリューム大小...とかね。状況に応じて自在に分析軸を設定してみよう。

    で、SWOTなら単純に4分割の格子図になるし、要素を細かく位置づけていくなら、散布図っぽくなってくるよね。関与度/ボリュームならピラミッド図がいいかもしれない。

    とにかく軸を決めて、要素をプロットしてみて、それを線とか、丸とか、三角とか...でうまくくくってみれば、ものごとの構造が見えてくるってわけだ。

    特に勘がいい人ならともかく、最初にこういう図を使おうなんて考えるのはナンセンスで、あくまでまず軸を決めて、その後に相応しいカタチ...くくりかたを見つける。

    ◆戦略→展開...フローチャートで

    戦略立案能力とか、使えるアイデアを出す能力ってのは、きっとシミュレーション能力...創造力...イメージする力なんだと思う。

    このまま行くとこうなっちゃうけど、もしここでこうやり方を変えたら、こうなるよナ!、で、さらにそうなると...ってどんどんイメージしていく力だ。

    ちなみに、分析はものごとの本質を掴もうってことだから、やっぱ学究的な人に向いてる。つまり、マトリクスは学究的な人に向いてるわけだ。
    でも、本質を掴むことは、現実的なこたえを出す土台にはなってもこたえに直結はしない。

    現実的なこたえは、ひとまずやってみるしかねーぜ!...でも、できるだけ確からしいやり方...効果や問題点をシミュレーションしてからね...ってことになる。

    こういうアタマの中で実際にプランを組み立てながら、それを検証していくという発想には、フローチャートが向いている

    極論すれば、フローチャートなしで現実的なプランはつくれないのだ。

    ◆つまり全体は蝶ネクタイ

    状況を分析して、考えのキモを導けるまで収斂させていく、で、その後、そのキモを起点にアイデアを広げていく。

    このパターンはちょうど蝶ネクタイの形をしている。

    ■取りかかりの一番最初...例えばオリエンのメモを取るときからチャートで取る

    どんな仕事も、知的創造作業が伴うなら、いちばん最初が肝心だ。

    だっていちばんアタマの中の紙が白紙状態でいちばん発想の自由度が高い状態だからだ。

    それに、一番最初ってのはクライアントのオリエンだったりするわけでしょ?
    相手が本当に望むもの...言葉や文章に表現し切れていないことをより生に感じられる場面でもある。

    例えば、関係のあることがそれぞれ近くにくるように書いていく。それを○で囲んで、関係性を線でつなぎ...って整理していく。

    ポイントは、左端からぎっしり書かないで、できるだけ余白をたっぷり取るつもりでメモっていく。

    ノートは見開きで使おう!

    で、物事が整理できてくれば、自ずと本質的な疑問とかも湧いてくる。

    ならば、その場で相手にぶつけちゃうのがいちばんだ。

    この方法なら上手くいけば、オリエンを聞いてる間に、どんな考え方をキモに持ってくるか見当が付くはずだし、そうじゃなくても、状況分析の軸くらいハッキリしてくるハズだ。

    ■提案書にする。

    おおよその企画の構図が見えたら、企画書,提案書をつくっていくことになるだろうけど、その時のアドバイス。

    1.かっこいいチャートが多い書類が良い書類なんていうのは大マチガイ!

    これはこれまでも何度も書いてると思うけど、相手が普段見慣れている書類のパターンこそ素直に相手のアタマに入るものだ。

    だから、たとえそれでは100%考えていることが説明できなくても、シンプルな箇条書きの方がよっぽどいいということも多い。

    あくまでもチャートは考える上で必要なんであって、説明するためのものじゃあない。この順番が逆になってる人って多いんじゃないだろうか?
    ...もちろん、よいチャートはわかりやすいものだけど。

    相手が分析肌の人とか、多量・多種類ののチャートを見慣れている人ならともかく、そうでないなら、キモを説明するのにこのチャートって感じで必要最低限使うようにした方がいいと思う。

    2.ましてや「蝶ネクタイ」で書く必要もない

    さっき蝶ネクタイって書いたけど、あれはあくまでも企画作業を進める頭の中でのステップのこと。
    提案書類をそのままのパターンでつくる必要はない。

    導き出された結論が、シンプルでわかりやすいもの...補足説明無しにひとまず同意が得られそうなものなら、考えのキモをいきなり見せた方がいいかもしれない。

    3.分析過程をフローチャートで表現してもいい

    さっき、分析過程はマトリクスだって書いたけど、それは分析手段としてマトリクスが適しているというだけのこと。

    提案書にする段階では、いろいろな状況判断をさらに総合的にいっきに見て考えのキモを出す過程をフローで見せてるのもいい。


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