2003/10/03 プレイヤー比率

別にこんな言葉があるわけではないんだけれど、自分が現場でプレイヤーとしてずっとやっていくのか、やっていっていいのかというのは経営上結構大きな問題であると思う。

多くの中小事業者では、トップ自身が”いつまでも”トッププレイヤーであることが少なくない。しかし、彼が100%プレイヤーであり続けることは大抵その後のその事業継続にはいい結果を与えない。

ある意味、こういう人たちは自分がその事業を好きだからその事業にかかわっている人たちであることが多く、そういう人たちにこういうことを言うと怒られるのだが、それでも敢えて言えば、その事業を自分一代で終わらせたくないのなら、イヤでもプレイングマネージャーになることを考えるべきである(注)。

だが、ここで本当に言いたかったのは事業承継の話よりも、ある種の事業では、いつまでも現役のプレイヤーとして最前線に立てない、そんな業種である場合の話である(ソフト業界などでは「40歳までに管理者にならないと」と昔から言われていたのが典型例である。おそらく全ての業界でそうだというわけではないと思う。)。

このような場合、管理者になると、プレイヤー比率は殆どゼロに近くなってしまう危険性がある。
しかし、その途端に自分が現場を見えなくなり、現場の反発だけを買うような指示を出すことになりかねない。

非常に難しいのではあるけれど、このような業種の場合、わずかでもプレイヤー比率を残すように努力するというのが経験上有効と思う。

現場から普段は離れていても、自分が時にプレイヤーとしての能力を見せられることがこのような業界では現場を統率していくために不可欠であることがある。
(私はかつてその姿を以前の職場でS海先生から学んだ)

自分も今必死で努力しているつもりだけど、プレイヤーとしての能力は段段落ちてきていると感じる。
それでも時に意識することが、わずかでも自分を現場とのリンクを切らせずに済ませてくれているのではないかと思っているんだけどどうかな?

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(注)このあたりは他にも言っている人がいると思うが、ある戦略会計の著書で有名な税理士のO先生は、「どんなに現業が忙しくても20%はマネージャーの時間を持つように努力している」と言われていた。「そうしないと経営なんてできない」とも言われていた。
当時自分は5%ですら捻出できない時期だったが、今は本当にそのとおりだと思う。
ただ、ここでは逆にプレイヤーの感性を忘れたマネージャーオンリーになる危険性について述べているつもりである。
ま、結局はバランスなんでしょうけどね。