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第13回 正味財産の把握

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はい、第13回です。

前回具体例でお話したように、財産が現金だけという
単純化した世界だと、財産の増減をカウントすれば
「儲け」がわかる、つまり、期首と期末の財産(この
場合は現金)の残高をカウントすれば差額で「儲け」を掴めるとい
うことでしたね?

では、徐々に仮定を現実に近づけていきましょう。
(このように単純なモデルを作って、現実に近づけるために徐々に
肉付けする手法はよく使われます)

まず、財産について、以前ご説明したように、マイナスの財産であ
る、債務(会計用語では負債と言います)を入れて考えてみましょ
う。

この場合は、財産総額だけを比較してもあまり意味がない
ことはおわかりになると思います。

他人の借金を含んだ状態の財産を比較すればいいんなら、借金すれ
ばいくらでも財産は増えますもんね。

さて、ではどうしたらよいのかですが、ここで正味財産というもの
を考えます。

正味財産=財産(会計用語では資産)-債務(会計用語では負債)
と定義します。

つまり、借金などを返しても正味で残る筈の手取りの財産
といった概念ですね。

これを比較すれば、債務が入ってきても作業的には同じ事
になります。

期首で現金250円があり、他に財産も債務もなかったとして、

2/10 商品仕入高 100円 / 買掛金 100円
3/15 現金 180円 / 商品売上高 180円

という取引が期間中にあったとすれば、

期末では、現金 430円 という財産とともに、
買掛金 100円 という債務があることになり、

財産 430円−債務 100円 =期末正味財産 330円
が計算されます。

期首正味財産は 250円− 0円 =250円ですから、

期末正味財産 330円 − 期首正味財産 250円
=80円

で、この期間中の正味財産の増加額である「儲け」が80円というの
が計算できたことになります。

全部借金を返した状態を比較して、以前よりそれだけ経済的に
状態がよくなっている程度が80円なんですよってことですね。

ここまで計算式を含めて一気にとばしてしまいましたが、大丈夫だ
ったでしょうか?

さて、次回からは、財産の内容が現金以外のものを含んだ世界を考
えてみることにしましょう。

では。


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