ホーム :

第14回 儲けの把握:現金以外の財産のあるパターン

前へ 次へ

さて、前回予告したように、現金以外の財産のある場合における、
正味財産について考えてみましょう。

期首 現金 100円で、他の財産や負債はなかったとします。

この時、

1/10 商品仕入高 80円/買掛金 80円

2/15 売掛金 100円 /商品売上高 100円

3/20 買掛金 80円 /現金 80円

で期末を迎えたとしましょう。

この場合、各財産の期末時点での残高(期末残高)は、

現金=100−80=20円

売掛金=100円

買掛金=80−80=0円

となります。

この時の正味財産は、これまでのように現金だけでなく、
売掛金も加味しますので、

期末の正味財産=20円(現金)+100円(売掛金)−0円(買掛金)
=120円

となり、
期首の正味財産=現金 100円
と比較すれば、

120−100=20円

となり、正味財産は20円だけ増えたことになります。

問題は、これを今までの場合と同じように「儲け」と呼んでよいだ
ろうか、ということです。

実は、財産が現金だけの世界の時は、現金の増加=「儲け」であり、
現金(キャッシュ)がどれだけ増えたかということが、どれだけ財
産を投入して、どれだけ財産を算出したかという意味での採算性の
指標というもう一つの意味と併せて二重の意味を持っていたわけで
す。

これに対して、現金以外の財産のある世界では、

○ 現金の増加=いわゆる直感的な意味での「儲け」

○ 正味財産の増加=採算性という意味での「儲け」

というように、「儲け」という概念が2つに分かれるのです。

この2つはどちらかだけ見ればよいというものではなくて、
どちらも大事です。

次回以降はそれぞれがどういう意味があって、どのように重要なの
かを説明していきたいと思います。


会計の基本的な仕組み に戻る