その1・元付業者と客付業者

ちょっと難しい話ですが、ここに書いてあることを理解できれば良い部屋を探す近道になるはずです。
その1は元付業者と客付業者です。
さてこれらは何でしょう?旅行業界に例えるとツアー主催者が元付業者、旅行代理店が客付業者ってとこでしょうか。
 
▼行きつく先は元付業者
▼元付業者は何するところ?
▼元付会社イコール管理会社?
▼客付業者は何をするところ?
▼業者が2つあって手数料はどうなるの?
▼元付業者の特徴
▼客付業者の特徴と問題点
▼元付業者に行った方がお徳!
▼元付業者と客付業者の見分け方

下記を参照しながらこのページを読んでください。
■お部屋探しの裏情報
■不動産情報流通の仕組み
■手数料の仕組み

 

行きつく先は元付業者
駅や電柱の広告、新聞の折込、雑誌、インターネット、不動産会社の店頭チラシや看板。何かのきっかけで不動産会社を訪問します。物件を内見し気に入ったら申込。そして契約、引越し。
まず不動産情報流通の仕組みを見て下さい。お客様A〜Dのアプローチは異なりますがどんな物件を決めるときも最終的には元付業者を避けては通れないのです。

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元付業者は何するところ?
不動産情報流通の仕組みにもあるように、不動産を貸したいとか売りたい人は自分で借手や買手を探せないので不動産会社に依頼します。この依頼を受けたところが元付業者です。
元付業者は図面等の資料を作成をし、借り受け希望者や買い受け希望者を募集します。希望者が見つかったら契約書や重要事項説明書等の書類を作成し、契約の締結をします。
賃貸の場合契約後も入居中のトラブル対処や契約更新、退去の立会いから敷金が返って来るまで何かとお世話になることが多いはずです。
地元密着型の不動産会社はその性格上多数の家主から多数の物件を預かっているので必然と元付業者となることがほとんどです。

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元付業者イコール管理会社?
元付業者イコール管理会社と思ったら大間違いです。
勿論元付業者が家主から管理を委託される場合はあります。しかし無報酬というわけにはいかないので管理料を家主から頂かなければなりません。それを渋ってかどうかはわかりませんが物件の管理を不動産会社に委託しているケースは少ないです。
家主が不動産会社に管理委託していない場合、仲介した元付業者の責任は契約に不備がなければそれでお終いです。
しかし私の勤めている会社もそうですが、管理委託を受けていない場合でも費用がかからないことであればサービスとしてある程度のことはします。
勘違いされては困るのがこのサービスを当たり前のように思って文句を言ってくる人です。「家賃を下げろ」だ「隣の音がうるさい」だ「水が出ない」だ「敷金を返せ」だとか。管理委託されていない以上元付業者にそれらに対処する義務もなければ家賃を下げる権限もなし、敷金だって預かってはいないのに。あくまでもサービスとして貸主と借主の潤滑油的役割をしているだけなのです。
分譲マンションの一室が賃貸にされていた場合はそれぞれの部屋の所有者(区分所有者)の集まりである管理組合が管理会社に管理業務の全部または一部を委託していたり、管理組合が自主管理していたりします。
いずれの場合も契約前に交付される重要事項説明書を見ると管理委託しているか否か、委託している場合管理会社がどこなのかがわかります。

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客付業者は何をするところ?
元付業者は家主から預かった物件を自社で決めることが出来ない場合や、早く決めたい場合は不動産情報流通の仕組みにあるように客付業者に情報公開します。2・3月の多忙期や新築物件等を除き収入よりスピード優先で情報公開する場合が多いです。
お部屋探しの裏情報にある都市型の不動産会社は客付業者となることがほとんどです。
勿論元付主体の不動産会社でも自社物件に適当なものがない場合、他の元付業者の情報をお客様に紹介します。
自社の物件で決まった場合は元付業者イコール客付業者ですが、そうではない場合1つの契約に元付業者客付業者の2つの不動産会社が仲介することになります。賃貸の場合契約書には元付業者のみが仲介者として署名捺印するのがほとんどです。売買の場合は二社とも署名捺印する場合が多いですね。

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業者が2つあって手数料はどうなるの?
2つの不動産会社が仲介したからといって仲介手数料(媒介報酬)が倍になるわけではありません。
賃貸の場合は賃料の一ヵ月分相当額(税別)を支払うのみです。
その仲介手数料(媒介報酬)を元付業者客付業者が山分けするのです。
売買の場合は売主は元付業者に、買主は客付業者にそれぞれ支払います。これを分かれと言います。
賃貸でも売買でも図面の隅の方に小さく仲介手数料(媒介報酬)のことは書いてあるはずですが、意味がわからないと思います。手数料の仕組み不動産情報流通の仕組み貸主の欄を参考によく理解して下さい。場合によってはものすごーくお徳です。
客付業者を通さず元付業者に直接行けば仲介手数料(媒介報酬)がタダになる場合もあるのですから。

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元付業者の特徴
必ずしもそうとは限りませんが、元付業者の特徴としては、
  • 地元密着型の不動産会社に多い。
  • 何度も自社の物件を見ているので室内の設備や仕様に詳しい。ある程度のことは聞くだけですむので、無駄な内見を省くことが出来る。
  • 周辺の環境についても詳しい。夜道が不安かどうか?周りはうるさくないか?日当りは?最寄のコンビニ、ビデオ屋さん、スーパー、クリーニング屋さん、食べ物屋さん等生活に役立つ情報もよく知っている。
  • 大家さんの性格や人柄もよく知っている。大家さんが同じ建物若しくは近くに住んでいる場合、よく顔を合わせることになるが、引っ越してから「こんな人いや!」と思ってももう遅い。事前に情報を入手できる。
  • 大家さん同様他の入居者についてもよく知っている。
  • 扱う物件が多い故、トラブル対処にも手馴れている。
  • 正直に物件の悪いところを言ってしまう。
  • 相場からかけはなれた予算等リアリティが薄い希望を言う人は相手にしない。
  • 自社物件以外の物件はあまり紹介しない。

とまあこんな感じです。
地元密着型と元付業者がごっちゃになってますが、とにかくそうゆうケースが多いということです。
内装・清掃等リフォームの手配、申込受付、入居審査若しくは審査の為の大家さんへの助言、賃料交渉、契約書・重要事項説明書等書類の作成、契約、鍵の引渡し、入居中の付帯設備故障等の際の修理手配、入居者への指導、滞納の催促、更新、退室時の立会、敷金精算・・・他にもまだまだありますが、入居から退室まであなたのお部屋に関する仕事を一貫して行うのも元付業者です。もっともこれらの仕事のうち一部は職務上の義務で、一部は入居者や大家さんへのサービスとしてなので、サービスの部分については全く行わない不動産会社もありますが・・・。

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客付業者の特徴と問題点
これも必ずしもそうとは限りませんが、客付業者の特徴としては、
  • 都市型の不動産会社に多い。
  • 管理や契約等の仕事が少ないので接客に専念でき積極的に案内してくれる。
  • 広く浅く色々なエリアの事を知っている。
  • 繰り返し同じ物件を見ることは滅多にないので物件の中身のことはあまり知らない。
  • 大家さんの性格どころか大家さんに会ったこともない。もちろん「隣の人はどんな人が住んでますか?」と聞いても知るわけがない。
  • 契約して仲介手数料(媒介報酬)さえ貰えば縁が切れてしまう。

とまあこんな感じです。
かなり都市型と客付業者がごっちゃになってますが、とにかくそうゆうケースが多いということです。
全ての客付業者がそうとは限りませんが、私が元付業者の立場で仕事をしているとき痛感するのは、客付業者が物件を決めたいが故都合の良い嘘をつくことです。
元付業者しか知るわけがない内装・清掃等リフォームの実施範囲や完了日、契約代金の明細、大家さんや他の入居者のこと。他にも元付業者や大家さんにしか決定権がないはずの審査、日割家賃の発生日、名目を問わず預り金の請求、物件の確保や優先順をつけること等についての嘘です。
契約の打ち合わせ時や契約時に客付業者から紹介を受けたお客様から「この前説明されたのと違う。」と言われ聞いてみると、案内をした客付業者が嘘をついていることが判明することがしばしばです。
元付主体の不動産会社は新規契約の仲介手数料(媒介報酬)以外にも管理料や更新時の更新手数料などで安定した収入があります。しかし客付専門の業者にはそれがないので新規契約時に仲介手数料(媒介報酬)の客付業者配分割合による収入が全てです。
客付専門の業者の給与体系には歩合制の強いものが多く、極端な場合はフルコミッションのところまであります。そうなると体裁なぞ気にせずに多少の嘘をつこうと「とにかく決めればいいや。契約して手数料貰ったらこっちは関係ないから。」と思う輩がいても不思議ではありません。
真面目にやっている客付業者の方には申し訳ないのですが、会社ぐるみで悪行を行っているとしか思えないケースもあり、中にはお金を搾取されたお客様もいました。
当HP内でいつかこの手のトラブルの実例集のコーナーを設けようと思います。

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元付業者に行った方がお徳!
探しているエリアが広範囲だったり、決まっていない場合は都市型の客付主体の不動産会社に行ったほうがいいですが、エリアが決まっている場合は絶対地元密着型の元付主体の不動産会社に行った方がお徳です!
その理由は、
  • 元付業者貸主や売主の場合、仲介手数料(媒介報酬)や更新手数料がかからない。
    客付業者を通すと客付業者に仲介手数料(媒介報酬)を支払わなければならない。
  • 元付業者は大家さんから直接依頼を受けている為、物件の鍵を預かっていたり内見方法を知っており、物件をロスなく見に行くことが出来る。
    客付業者はまず電話で元付業者に物件の有無を確認し、その後内見方法を聞き、元付業者に鍵を借り に行ったり現場待ち合わせの約束をし、それから物件に向かうのでロスが多い。元付業者が鍵を使用中だったり他の客付業者に貸出中だったり都合が悪かったりすると、元付業者の都合に合わせて内見時間や内見日の変更を余儀なくされる。
  • 物件や契約の内容についての各種質問に即座に答えられる場合が多い。
    客付業者元付業者に聞かなければ答えられない。
  • 価格や賃料交渉、日割家賃の発生希望日等の交渉ごとの希望が叶ったりする確率は客付業者を通して行うよりは高い。人を介してお願いするより直接言ったほうが誠意や微妙なニュアンスも伝わるでしょう。
    元付業者の立場で考えると直接頼まれれば考慮しちゃうのに対し、客付業者を通しての交渉ごとは断り易い。
  • 入居審査に通る可能性も客付業者を通して行うよりは高い。
    客付業者は契約してしまえば(というより正確に言うと申込時点で)縁が切れますが、元付業者は管理している立場上、管理をしていなくても大家さんとの関係がある以上入居者との関係を退室するまで続けなければなりません。家賃の支払能力は勿論、他の入居者や大家さんとトラブルを起こさず平和に暮らしてくれる人を望みます。
    客付業者によってはお客様を元付業者までお連れせず電話とFAXだけで済まそうとする場合もあります。この時の審査で灰色が出たら黒としてしまうのです。
    お客様と元付業者が直接話し合えば解決してしまうようなことでも、客付業者を通すことによって伝わらないことも数多いです。勤続先や収入面より人柄が第一です。しかしフィルターを通しては人柄は伝わりません。ましてや過去の悪行の実績で信用おけない客付業者を通しての申込の場合は尚更です。最終的な判断は大家さんが下すことが多くても申込書を大家さんに持っていき借受希望者を推薦するのは元付業者です。
  • 隠し情報がある。といってもお客様に隠しているわけではありません。客付業者に隠しているだけです。新築物件や2・3月の多忙期にわざわざお金をかけて広告を出して客付業者に仲介手数料(媒介報酬)の分け前を払うことは愚の骨頂です。特に2・3月は1K物件が空く数より探している人の数の方が多く紹介できる物件が足りないのですから。
    他にも空き予定物件は隠しています。あまり早くから募集すると申込だけ入れておいて物件を押さえておきながら空いた後内見してキャンセルする客付業者が多いからです。キャンセル率の高い客付業者っていうのも困ったものでお客様が迷っている状態でも半強制的にに申込書を書かせるものだから、後からよく考えて断ってくるんですね。大家さんとしても元付業者としても仕切り直しで大迷惑なんですけど、酷い場合は元付業者に内緒でちゃっかり勝手に預り金をとっててキャンセルしたからといってお金を返さないんですよ。預り金の欄でも触れてますが、請求されても断固払わないで下さいね。払っても払わなくても申込入れた場合の効果は同じで、第一それ以前に不動産会社から請求すること自体おかしなことなんですから。賃貸契約では普通住居で1ヵ月、事務書や店舗で3〜6ヵ月前の解約予告義務があります。ということは元付業者はその期間までに空予定物件を把握しているのですから。
    >隠しているとは言っても信用できる客付業者にお願いされると情報を流す場合もあります。また2・3月の 多忙期でも自社じゃ決まらないような条件の悪い物件は情報を流します。物件がバンバン空く2・3月じゃ他と比べて明らかに割高な物件は浮いちゃうでしょ。

あまりにも客付業者を悪者扱いしていますが、そうじゃない会社もありますのでご安心を。そして元付業者にも悪い会社はあります。そして地元密着型だろうと都市型だろうと不動産会社は元付業者にも客付業者にもなり得ます。持ち物件が多い地元密着型の不動産会社は元付業者としての立場になることが多く、持ち物件が少ない都市型の不動産会社は客付業者の立場になることが多いということです。
よく見極めて不動産会社を選んでください。選ぶ権利があるのはあなたです。そして同時にリスクもしょいこまなきゃいけないのですから。

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元付業者と客付け業者の見分け方
不動産会社に入り一番最初に勧められた物件が店内に貼ってある資料だったり、説明の最中物件を見ていないと知り得ない情報を話してくれるところは元付業者の可能性大。
最初に勧められた物件がアットホームの多量の図面をパラパラめくりながら話を始めたら客付業者の可能性大。
案内の際、社内から物件の鍵を持ち出してたら元付業者の可能性大。
案内の際、どこかに電話をし、物件の有無や内見方法を確かめてるようなら客付業者の可能性大。
案内に行く途中元付業者っぽい不動産会社に寄って鍵を借りてたら客付業者の可能性大。
現場に行って大家さんっぽい人がいてその人と顔見知りだったら元付業者の可能性大。
現場に行って元付業者っぽい人がいたら客付業者の可能性大。
案内の帰りに元付業者っぽい不動産会社に寄って鍵を返してたら客付業者の可能性大。
案内後、事務所に戻り、案内してくれて人が物件の担当者っぽい人に色々聞いてたら元付業者の可能性大。
案内後、申込書を書く前にどこかに電話をして「指定の申込書ありましたらFAXください。」と言ってたら客付業者の可能性大。
案内後申込を入れるのに元付業者っぽい不動産会社に連れていかれたら客付業者の可能性大。
「契約はここに行って下さい。」と元付業者っぽい不動産会社への地図を渡されたら客付業者の可能性大。

多少主語が抜けている文章があるので「接客してくれた営業マンが」とか「あなたが最初に入った不動産会社が」とかを適当に入れてください(^^)

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