企業提携の動機と思惑

 

企業提携とは、複数の企業による交換、シェア、共同開発などを目指す関係の構築を指す

 

企業提携の理由

戦略的意図

  • 競争優位性を獲得するため
  • マーケットパワーの拡大と交渉力の拡大
  • 規模の経済や範囲の経済の追求
  • 提携先と環境の不確実性によるリスクをシェアする

 

取引コストの削減

  • 生産や物流のコストを削減する
  • 協力関係で複雑な活動をスムーズにする
  • 特定の資源を共同所有することにより効率性や柔軟性を高める

 

組織学習

  • 企業外部の新しい技術やノウハウへのアクセスおよび取り込み
  • 提携先同士で学習しあう

例:トヨタとGMによるNUMMI

相互学習(相手から学びあう)

  • GM:トヨタから生産技術を学びたかった
  • トヨタ:アメリカでの労務管理のやり方を学びたかった

相互防衛(相手に教えない)

  • GM:アメリカにおける自社の販売店関係ノウハウを防衛
  • トヨタ:自社の小型車生産技術を防衛

企業提携のジレンマ

  • 自分自身のコアの強みを提携先に持っていかれるリスク
  • 提携先が自分の利益のために自社を利用するリスク
  • 提携先から得られるものをとにかく大きくしようとする追求が提携関係をぎくしゃくさせる
  • 相手から学びながら、相手にたいしての防御をするという両方が必要

企業提携に重要な役割を果たす関係性資本(人的つながり)

  • 相互の信頼
  • 相互への尊敬
  • 友好関係

文献

Kale, P., Singh, H., & Perlmutter, H. (2000). Learning and protection of proprietary assets in strategic alliances: Building relational capital. Strategic Management Journal, 21, 217-237.