境界線のないキャリア

The Boundaryless Career

 

個人のキャリアは、同一企業内で連続というよりは、断続し、複数の企業内にまたがるプロセスになりつつある。境界線のないキャリアの主な特徴は以下の通り。

  1. 個人のキャリアは、複数の異なる企業にまたがる
  2. キャリアは、自分や自社以外の第三者から、市場価値というような形で把握される
  3. キャリアの開発は、外部からの情報やネットワークに影響される
  4. 企業の階層を昇進しながら上がっていくような伝統的なキャリアは崩壊しつつある
  5. 個人が、家族やその他の事情によりキャリアを中断したりすることが起こる
  6. 本人が、未来はより境界線のない世界になっていくと認識している

近年のキャリアに関するその他の特徴

  1. 会社への忠誠と引き換えに雇用保全を得る関係から、パフォーマンスや成長と引き換えにエンプロイヤビリティを得る関係に変わりつつある
  2. 1社あるいは2社で終わるキャリアから、複数の企業を経験するキャリアに変わりつつある
  3. キャリアの成功は、組織上の役職や給料の高さで図るものではなくなり、より内面的な充実などによって把握されるようになってきている
  4. キャリアを責任を持って管理するのは企業ではなく個人になってきている
  5. 集合研修のようなトレーニングから、仕事を通じた成長にウエイトが置かれつつある
  6. 年齢とともに発展していくキャリアイメージから、学習とともに発展していくキャリアイメージに変わりつつある

 

参考

Arthr MB & Rousseau DM (Eds) (1996). The boundaryless career. New York, Oxford University Press.