心理的契約の次元

安定性
  • 心理的契約が、再交渉なしに変化したり進化したりしない度合い。心理的契約ががっちりとしていて、曖昧性がないと、安定性が増す。
  • 心理的契約が、人材の生活自体に対する侵食なく、狭い範囲で規定さされている度合い。幅が広い場合は、職務の責任や活動が私生活にまで入り込む場合があることも想定されている
明示性
  • 心理的契約に、職務における具体的なタスクなどが特定されている度合い。心理的契約が曖昧さを持っていない度合い
社会的焦点
  • 心理的契約における基本事項に占める社会的あるいは情緒的な要素(昇進、ステイタス、機会)と、経済的要素(賃金、ベネフィットなど)との相対的な割合。社会的焦点の強い心理的契約は、金銭などの経済的取り決め以外の部分が大きい
特異性
  • 心理的契約が、ユニークかつ代替不可能なものである度合い。誰にでもできるような仕事の心理的契約は、特異性にかけているが、専門職や高度な技術を必要な職務に関する心理的契約は、それで想定される雇用関係性は、他と違って得意なものと認知されやすい
期間(時間)
  • 心理的契約が有効である期間、あるいは雇用契約に関する期間。テンポラリーワーカーの場合はより明確で短期の時間を想定した心理的契約であり、長期的な労働者は、非常に長い期間を想定している
期間の正確性(時間)
  • 心理的契約に関する時間次元がどれだけ正確性をもっているかに関する次元。想定される雇用期間は、自信をもっていえるほど正確なものであるか(例えば2年契約の社員)、契約期間自体は実は曖昧なものであるか(とりあえず長期ではあるが、いつ終了するかは曖昧な場合もある。

文献

McLean Parks, J., & Kidder, B. L., & Gallager, D. G. (1998). Fitting square pegs into round holes: mapping the domain of contingent work arrangements onto the psychological contract. Journal of Organizational Behavior, 19, 697-730.