連続的組織変革モデル

連続的組織変革モデルの前提

  • 世界は常に変化している(したがって組織も常に変化しつづけている)
  • 組織には自律的に変化していこうという力がある
  • 組織は、本来は自然発生的に出現してくるものである
  • 組織の要素や構造は平衡的ではなく、自己組織化していく傾向にある
  • 組織変革は終わりのない軌道修正のプロセスである
  • 組織変革は、組織の目的や使命にガイドされ、環境変化に応じて受動的あるいは能動的に修正していくプロセスである

組織変革キーワード1(即興性)

  • 計画と実行はほぼ同時に行なわれる(その場に応じて考えながら動く)
  • 状況に応じて常に構造を変化させたり方向性を修正する

組織変革キーワード2(解釈)

  • 組織変革は、状況をどのように理解し、解釈するかに影響される
  • 客観的な環境を見るというよりは、環境や組織内をどう認識し、理解し、解釈するかが重要である。その解釈の仕方が変化の軌道修正に影響する

組織変革キーワード3(学習)

  • 組織がどのように環境に働きかけるかのパターンが変わることが学習である
  • 組織変革のための特別のアクションというよりは、常日頃のアクションが変わる、つまり学習されるということが組織変革のポイントである

伝統的組織変革モデルとの対応

  • イナーシャ(慣性)→変化が平均化、平坦化する傾向
  • 変化抵抗のためのテコの部分と引き金→変化の軌道修正の短期的出来事、信念とアクションとのズレ
  • 古い構造の取り替え、代替→新しいやり方の実験的試み

組織変革のための介入ステップ

@凍結

現実を見つめ直すために、いったんメンバーの視点を、いま何が起こっているのかに注視させる

認知構造のマップを明らかにする

 

Aリバランス

変化のパターンを、再解釈したり、再ラベルづけしたり、非連続的に捉える

リーダーシップのスタイルなどを変え、メンバーに影響を与える

B解凍

変化における即興性、解釈、学習の要素を、より意識した形で行なわせる

より流暢に日々の活動において、環境に適応した変化の反復ができるようにする

 

チェンジ・エージェントの役割

  • 組織における言葉、語り合い、アイデンティティを操作する
  • 変化の方向性を見ながら、軌道修正していく
  • 創発的な変化に着目し、それをうまく使っていく

Weick, KE & Quinn, RE (1999). Organizational change and development. Annual Review of Psychology, 50, 361-86.