信頼と不信との2次元性

信頼と不信との関係

  • 信頼と不信は、一次元ではない(信頼の反対が不信ではない)
  • 信頼も不信も、度合いが強ければ社会的行動の予測可能性が増すが、信頼がない場合、不信がない場合は社会的行動の不確実性が増す
  • 同じ人間関係でも、ある部分は信頼しているが、ある部分は不信であるという、信頼と不信の共存がありうる
  • 完璧に信頼できる関係、完璧に不信な関係もあるが、曖昧な関係もある

信頼(高)不信(低)

  • 高い価値観の共有
  • 相互依存関係が発展
  • お互いが利益を追求し、お互いにとって良い結果になる

信頼(高)不信(高)

  • 断片的・分断的な関係
  • お互いが利益を追求するが、リスクを負う
  • お互いが監視する(裏切りを避けるため)

 

信頼(低)不信(低)

  • 知合い程度の関係
  • 相互作用があまりない
  • 限定的な社会的交換
  • ビジネスライクな関係

信頼(低)不信(高)

  • 好ましくない関係、恐れ
  • 害を与えようとする動機を感じる
  • 攻撃は最大の防御なり
  • パラノイア

 

出所:Lewicki, McAllister & Bies (1998). Trust and distrust: New relationships and realities. Academy of Management Review, 23 (3), 438-458.