各HRMシステムの整合性は本当に大切か

MacDuffie (1995)の研究

MacDuffieは、国際的に活躍する自動車パーツの製造業を対象に、HRMシステムに関する調査を行った。その調査では、フレキシブル生産システムに対応した革新的なHRMの仕組みと、伝統的なHRMの仕組みとに分類し、それぞれが業績にどのような影響を与えているかを調べた。

その結果、革新的なHRMの仕組みであっても、それぞれが単独で用いられたりしても業績には貢献しないということが分かった。

その代わり、革新的なHRMが組み合わさって、「革新的HRMシステムの束」となると、その束自体が企業業績を高めるらしいということが分かった。

つまり、HRMシステムは各コンポーネントは単独では企業業績には貢献せず、企業の戦略と整合性のある複数でかつそれぞれが整合性の取れているコンポーネントが組み合わさって、はじめて競争力を生み出すHRMシステムとしての価値があるのである。

Macduffie, J. P. (1995). Human Resource Bundles and Manufacturing Performance: Organizational Logic and Flexible Production Systems in the World Auto Industry. Industrial and Labor Relations Review, 48 (2), 197-221.