経営学仮説構築法

仮説構築における心構え

  • 重要な発見につながる仮説の構築は、ある手順や手続きを踏んで作られるものではない、またプログラム化されており、それに沿って行動すれば仮説構築に達するものでもない、構築法が手順のように見えても、実際の作業はそれとはかけ離れたもの、同じ道をいったりきたり、あるいは、複雑なプロセス、混沌としたもの、であることを念頭に置く必要がある
 

仮説構築のための4つの準備

  1. 対象となる現象に関連する知識を豊富にすること(その現象に関連する分野、隣接する分野についての専門的知識、過去の研究、発見などについてよく知ること)
  2. 対象となる現象そのものについてよく知ること、またその現象についての過去の研究や発見についてもよく調べておくこと
  3. 対象となる現象に関連する知識を生み出しているパラダイムについてよりよく理解し、よく馴染んでおくこと、どのような視点、前提、考え方から関連する現象を見ているのか、理解、説明しようとしているのかについての知識を豊富にする
  4. つねに、自分自身の目の前にハードルをおき、それを超えるようにすること、つまり常に既存のレベルよりも一段階高いレベルの知識の構築を目標におき、よりよい理論、モデル、それにつながる仮説を作っていくこと
 

アクシデンタル・アプローチ(事故的発見)

  • 発見はしばしば、アクシデントのように突然起こるものであるため、そのアクシデントが起きる確率を増やすように努める
  • 発見のタネとなる事項として、現実におけるパラドクシカルな出来事や現象に注目してみる
  • 現象を注意深く観察することを続け、時間をかけたケーススタディを実行する
  • 実務家やプロがつかっている「法則」「ルール」「コツ」、または芸術的なワザについて、突き詰めて観察したり考察する
 

仮説構築につなげるテクニック

  • 現象について、アナロジーやメタファーを用いて理解したり記述したりしてみる
  • より一般的な法則から、現象について考えられる仮説を演繹的に導いてみる
  • 関連する研究や理論、モデルの形を少しかえたり、拡張することを試みる
  • 関連する理論やモデルと、他の分野の理論やモデルとの融合を考える、あるいは他の分野の理論やモデルが対象となる現象にも使えないかどうか考える