面白い理論とは

  • 面白い理論
  • 提示された理論が、なんとなく正しいと思われたことを否定するような場合。「あなたは、これが正しいと思っていたことであろう。しかし、実は逆が正しいのである」
  • 定番となる理論
  • 社会が不安定になったり落ち込んだりする原因となるものをつきとめるような理論。「あなたがもっとも気にして入ることは、あなたの知らなかった、1つの主たる要因(それを防いだりコントロールしたりすることが可能なもの)によってもたらされている」
  • 感動する理論
  • 理論の作り手や、否定よりも肯定に目をむけた理論。「研究者は、反対が真だと言ってきたが、実はあなたが感じていることのほうが、従来の研究者が主張してきたことよりも真実に近いのである」
  • 受け手が常に正しいと言い張るのではなく、ある時期においては受け手の感じているほうが真実に近い、というような内容を表現する
  • 受け手あるいは読者がいま取組んでいることに対してもっている感じと、理論としてそれを肯定するということの合致が、より面白さを高める

面白い理論の特徴

  • 人々が実際に何をやっているかに焦点を当てた分析
  • 行動における文脈を温存し、文脈をとりはらった抽象化をできるだけ少なくする
  • 行為者が全体的な認識をしていることを想定する
  • 感情、情緒が活動に影響を及ぼす役割を加味する
  • 中断や妨害に注目し、その前後で人々が実際にどのような行為をしているか、何が起こっているかに着目する
  • 活動は、それがもとで起こる出来事の文脈として把握される
  • 人工的につくられた概念や物体が、それらがどのように使われているか、どんな意味を持っているか、どのような文脈に埋め込まれているかに着目する。測定可能な属性とはしない。
  • 知識は、実践から生まれるものであるとし、現実から離れた演繹的、帰納的操作などによって生み出されるものとは考えない
  • 時間への意識やプレッシャーを考慮することにし、時間を無視した態度をとらない
  • 統合的イメージは、概念化や理論化の前に行動があることを反映する
  • 現実の問題や一般的な抽象化は最後の手段とし、派生的なものと見なす

Weick, KE (1999). That's moving: Theories that matter. Journal of Management Inquiry, 8 (2), 134-142.