21世紀型組織

21世紀の新しい時代に勝ち残るためには、新しい組織への移行が必要である。

組織の形態 組織の特徴 新組識への移行方法
ネットワーク型組織
  • チームが職務の基本単位
  • 組織横断型チームが活躍
  • 組織内の縦横無尽に情報がシェアされるシステム
  • サプライヤーとの綿密な関係性の重視
  • 生産、技術や研究開発人材も顧客と頻繁に接触する
  • 株主、顧客、自治体、政府、労組などとの協同
  • 競争相手、協同相手、顧客のどれにもなりうる企業との連携
  • 複雑な資源をうまく組み合わせて顧客に提供する価値を高める
  • より変化を意識し動いていく組織
  • チームワークの開発
  • 複数のチームを束ね、チーム中心型組織に対するメンバーの理解を深める
  • 競争と協同のバランスの取れた企業提携を模索する

 

フラット組織
  • 新しい情報技術やネットの進展によって、組織の階層が取り払われる
  • 階層がないためどの人材でも顧客ニーズなどの環境変化への迅速な対応が可能
  • 階層構造の維持に必要な管理コストを削減することができる
  • 命令による管理ではなく、メンバーを動かしていくための交渉の技術を磨く
  • 垂直上昇ではなく、水平の動きを含めた新しいキャリア、昇進の考え方を開発する
  • 組織の境界に位置し動き回る人材を増やす
柔軟組織
  • プロジェクトやタスクフォースなどの短期的な構造の多用
  • 競争激化に伴う、自社資源の機敏な使い分け、展開などが可能
  • 労働力自体が多様化してきていることをうまく活用
  • より複雑化、不確実化する環境との相互依存を図る
  • マルチタスク型の職務やスキルを開発していく
  • ルールによる管理ではなくリーダーシップによるマネジメント
  • 組織学習能力を高めていく
多様性組織
  • 人口統計的、民族、性別、価値観などの多様性がますます増加
  • 多様性組織がイノベーションや創造性を高める
  • 環境変化の激しいビジネスにおいては多様性が威力を発揮する
  • ネットワーク型、フラット型、柔軟な組織は多様性の効果的なマネジメントを必要とする
  • 相手を理解し合い、聞き上手な関係性の構築を図る
  • 何らかの葛藤は避けられないものとして効果的な解決スキルを身につける
  • 多様化する利害関係社との良い関係性の維持に努める
グローバル組織
  • グローバル組織は国際間の物流コストを削減できる
  • 地域の様々な要素、例えば教育レベル、技術水準、資源などを十分考慮した戦略が展開できる
  • 顧客マーケットのグローバル化に対応できる
  • 地域間のコスト構造の相違を競争優位に利用できる
  • 地域間の交流による組織学習やグローバルネットワークの構築を可能にする
異文化コミュニケーションスキルを開発する

クロスボーダーのやり取りを洗練化する

統一性と地域への密着性の両方を高める

21世紀型組織へ移行するための心得

  • 戦略的に思考し、未来への投資を怠らない、但し現状の業績も維持する
  • リーダーとして声を高め、方向性を示す一方、よりメンバーを巻き込み、よく聞き、協同を促す
  • リーダーとして自分のすべてを組織変革に注ぎ込み、辛抱づよく変革を実行する
  • 新しい組織の精神を次から次へと受け継がせる

克服するべき課題

  • 人材にとっての雇用の安定感が損なわれる
  • トップダウンとエンパワーメントのバランス
  • 企業競争力を高める努力がまわりの環境に悪影響を与える危険性
  • 短期的に企業業績を高めると同時に長期的な優位性を確立する必要性

文献

Ancona, et al. (1999). Managing for the Future. Cincinnati, OH: South Western College Publishing.