権力者の特徴、人格変化、ステレオタイプ

人が権力を手に入れると、どのような特徴を持ち、どう人格が変わるか

Fiske (1993) の理論

権力(パワー)を持っている人物の特徴

  • 人々に気を使わなくてよい、人々に注意を払わなくて良い(パワーがない人物は、自分の思っていることを実現するためには、権力のある人物に注意を払わねばならないが、自分自身が権力を持っていれば、そうする必要はない)
  • 人々に気を使っている余裕がない(権力者は、様々なことを自分の意思通りにコントロールしたり動かしたりすることができるため、自分が操作することが多くて、他人に注意を払っている余裕がない)
  • 人々に気を使いたくない(さらに高い権力を得て、人の上に立ちたいという欲望が膨らむため、他人に気を使って、そうした機会を損ないたくない)
 

権力者の人格変化(ステレオタイピング)

  • 他人を、細かく観察したりせず、大まかなタイプにわけて判断する(新入社員の区別がつかない、あるいはつけない)
  • 自分の頭にあるタイプを人にあてはめて、その人の性格や行動を判断する(時間の節約)
  • 人種、女性、地位、学歴、などをステレオタイプとして用いる可能性が高い(高学歴であれば優秀だ、女性であればそれに適した行動をすべき、など)
 

権力とステレオタイピングのスパイラル

  • 権力とステレオタイプは、お互いに協力しあいながら、権力格差を生み出していく
  • 権力のある物はますますその権力を強くし、権力のないものはますます権力を失うスパイラル的循環を生み出す
  • 権力者のステレオタイピングは、ステレオタイプの対象となる人物の自由な行動を阻害する、つまり、ステレオタイプの対象となる権力のない人物は、ステレオタイプとして期待されている行動しかできなくなる
  • つまりステレオタイピングそのものが、人々をコントロールする力を持っているということである