プロセス理論入門

分散理論とプロセス理論

  • 分散理論:複数の変数の分散に関する関係性(例:相関)
  • プロセス理論:現象が時間の経過とともに発展していく様子に関する理論

理論構築プロセス

  • センスメイキングとしての理論化プロセス(物事を理解していく過程)
  • 発展としての理論化プロセス(拡散、選択、維持のプロセス)
  • 問題ステートメント(問題の選択)
  • 思索トライアル(試しにいろいろと考えてみる)
  • 選択の基準(価値のある理論になる方向で選択していく)

プロセス理論と時間

  • 内部時間と外部標準時間(個人内部の時間が心理的なリズムを作り出す。外部標準時間は相互主観性の産物)
  • 6つの相互関連的な時間次元
  1. 過去・現在・未来の概念と時間の主観的経験の次元
  2. 時間の集約(一定の時間をひとまとめにしてエピソードとして扱う)次元
  3. 安定的な時間と変化率の次元
  4. 漸進的な変化と離散的な変化の次元
  5. 頻度、リズム、サイクルの次元
  6. スパイラルと強度の次元

プロセス理論構築のストラテジー

  • 物語的ストラテジー:現象の発展をストーリーとして表現していく(疑似体験によって現象を理解していく)
  • 数量化ストラテジー:イベントを数量的に把握し、時間の経過による変化を分析する(例:イベントヒストリー分析、ログリニアモデル、動的シミュレーション)
  • 代替テンプレートストラテジー:異なるテンプレートをあてはめながら理論を構築していくストラテジー(理論からの演繹中心、意思決定モデル、パタンマッチング)
  • グラウンデッド理論ストラテジー(プロセスを表現するカテゴリーを作り上げていくストラテジー(白紙の状態から始め、経験データを意味のあるカテゴリーにまとめあげていく)
  • 視覚的マッピングストラテジー:現象が発展していくプロセスを、言葉やシンボルや数値を視覚的に図式化あるいはマッピングしていくストラテジー(フローチャート、図式)
  • 一時的ブラケットストラテジー:一定の時間を一まとめにとらえながら理論構築を行うストラテジー(連続的な時間の流れを、区切りのある離散的な時間のつながりで表現していく)
  • 統合的ストラテジー:プロセスをひとまとまりに把握する測定を試み、測定値に関する一般化を指向するストラテジー

参考文献

Goerge JM & Jones GR (2000). The role of time in theory and theory building. Journal of Management, 26 (4), 657-684.

Langley, A (1999). Strategies for theorizing from process data. Academy of Management Review, 24 (4), 691-710.

Weick, KE (1989). Theory construction as disciplined imagination. Academy of Management Review, 14 (4), 516-531.