プロフェッショナルの条件

多くの人がプロフェッショナルにあこがれるのではないだろうか。そして多くの人がプロフェッショナルになりたいと思うのではないだろうか。その理由の一つには、プロフェッショナルという言葉が格好良い響きを持っているためであろう。

プロフェッショナルというのは、一種の社会的ステイタスを意味しているのである。社会的に地位が高い理由としてはいろいろあろう。例えば、世の中の役に立っている、重要な仕事であるという理由から。あるいは、長期的かつ高度な訓練を必要とする、高度な知識やスキルを見につけている理由から、あるいは、仕事ぶりや環境などが楽しかったり、エキサイティングだったり、身なり等が格好よかったりするという理由から、など様々であろう。

Steven Kerrとその同僚の研究者達は、何がプロフェッショナルを特徴づけ、非プロフェッショナルとの違いを明らかにしているのかについて、次のようなファクターを特定した。次のようなファクターを手に入れることができる、あるいは持っているような職業あるいは個人がプロフェッショナルと言えるというのである。

専門知識 高度で抽象的な知識やスキルを長期的な訓練によって身につける
自律性 問題解決へのアプローチや手段などについて、自由に判断して仕事ができる
コミットメント 自分の専門分野を深く、かつ高度にしていくためのコミットメントを維持している
アイデンティティ 自分の職業、同じ専門の仲間達、プロフェッショナルソサエティなどの集まりへのアイデンティティと愛着心
倫理 自己中心的な考え方やクライアントへの過度な感情移入にとらわれない、適切なサービスの提供
標準 プロフェッショナルソサエティにおける標準の確立とその向上への努力

文献

Kerr, S., Von Glinow, A., & Schriesheim, J. (1977). Issues in the study of professionals in organizations: The case of scientists and engineers. Organizational Behavior and Human Performance, 18, 329-345.