フィールドリサーチQ&A

Qualitative Research Methods

フィールドリサーチの特徴とは?

  • 自然な状況において行う調査・研究である(実験室など特殊な場所で行うものではない)
  • 場の参加者からの視点で行う研究である(外部から対象を眺めるという視点とは異なる)
  • 研究の計画や実行はフレキシブルであり、研究対象との働き掛け合い(リフレキシブル)な過程を伴う
  • 研究に用いるツールや手段は、ガイドラインとしては設定できるが、厳密に標準化されたものではない(観察、インタビュー、サーベイ、アーカイブなどを使うが、手法や手続きが厳密に決まっているわけではない)

フィールドリサーチとは何かを一言で表すと?

  • フィールドリサーチは、「データ量を減らす」とともに、「データの持つ意味を充実させていく」手法である
  • 「データの量を減らす」というのは、実際に物事が行なわれている現場に存在するデータを、その量を減らしながら形のあるもの研究結果に仕上げていく過程である(現場で起こっていることをすべて記述することができないから)
  • 「データの持つ意味を充実させる」とは、現場から収集したデータは、私たちに何らかの洞察をもたらすものであるということである(理論的に価値のある研究結果に仕上げていくということ)

フィールドリサーチはどのようなときに必要なの?

  • 研究を行うのに、他の手法よりもフィールドリサーチが望ましい、優れていると判断できるときに行う
  • フィールドリサーチは、「現象の記述」「現象の解釈」「現象の説明」などの目的に向いている
  • フィールドリサーチは、「理論の拡張」「理論の汎用化」「理論の検証」などには不向きである

実際の研究にはどのような手法がおすすめなのか?

  • 理論の構築には、グランドセオリーアプローチ、フォーカスグループなどが適している
  • 理論の検証には、ケーススタディーリサーチ、会話型インタビューなどが適している

研究ではどのようなツールを用いるべきか

  • フィールドリサーチでは、複数のツールのコンビネーションで行うべきである
  • 観察(実際に現場に参加する形式の観察から、完全に外部の人間として観察する方法まで様々である)
  • インタビュー(質問をあらかじめ確立させて、それのみを聞くやり方から、まったく形式を決めず、会話のように行うインタビューまで様々である
  • サーベイ(様々な質問紙によるデータ収集の方法がある、郵送や電話型など)
  • アーカイブ(組織や企業で保存している記録を参照にするやり方である)
参考

Lee, Thomas W. (1998). Using Qualitative Methods in Organizational Research. CA. Sage.