チーム報酬

チーム報酬の効果

  • チーム報酬そのものが、チーム内の協調行動を促進し、パフォーマンスの向上に寄与するわけではない
  • タスクや仕事の相互依存度が、チームワークや協調行動、チーム業績にとって重要な役割を担う、チーム報酬は、その効果を高める(業績の高低は個人の貢献だけでなく他のメンバーの貢献にもよるため)
  • 相互依存型のタスクや仕事に対して、個人型の報酬を与えることは、チームとしてのパフォーマンスを低める:個人の貢献と報酬との関係が不明確であるため
  • 個人個人が独立、自律的に仕事をするチームでは、個人ベースの報酬の方がパフォーマンスへの効果が高い
  • チーム業績が明確に測定できることがチーム報酬の効果を高める条件である

チーム報酬のメンバーへの分配

  • 公平性のジレンマ:メンバーに均等に報酬を分配する場合、チームの協調性は高まるが、成果に応じた分配の方がチームの生産性を高める
  • チームの成熟度に応じた使い分け:チームがまだ新しい場合は、平等な分配によって、チームワークの醸成を図る、チームの成熟度が増せば、成果に応じた分配によって生産性の向上を強調する
  • チームの文化(協調性を重視、適度な競争)によって異なる使い分けを考える

チームの形態

  • チームが独立して仕事ができる環境の方が、チーム報酬の効果が高い、他のチームとの相互依存関係が強いと、チームの活動とチーム業績との関係が複雑になる
  • チームサイズは大きすぎない方がよい、サイズが大きくなるにつれて個人の貢献度が見えにくくなり、個人の努力と報酬との関係が不明確になる、それがメンバーの動機付けを弱める
  • 小人数のチームの方が、業績に対するコントロール感が強まり、努力と報酬とのリンクが明確になる
  • チームメンバーが安定的で、チームの目標が明確である場合の方がチーム報酬の効果が高い

チームメンバーの特徴

  • チームメンバーの能力の格差が激しいと、能力の高いメンバーの不満が高まる(貢献度と報酬のアンバランスから)
  • メンバーの能力の格差があるチームでは、チーム報酬の公平性の確保がもっとも重要な課題
  • 達成動機が強く、競争的な人材は、チーム報酬よりも個人ベースの報酬を好む
  • 競争心の強いメンバーが多数存在すると、チーム報酬の効果やチームとしての協調性の維持に問題が出てくる
  • 集団志向のメンバーは、チーム報酬を好み、均等分配を好む、個人主義的メンバーは個人報酬を好み、成果に応じた分配を好む