人生哲学

人生哲学の意義

人生哲学とは、「生きていくための拠り所とする考え方、方針」である。なぜこのような方針が必要かというと、日常生活で暮らしているうちに、自分を見失ってしまうことが多いからである。

ビジネスマンであれば、ビジネスの世界に浸っているうちに、それが世界のすべてであると誤解してしまう。純粋無垢な人間として生まれ、幼少、青春時代を送っても、すでに出来上がっている現在の社会システムに組み込まれ、その中で生活してきたため、その社会が前提としている色眼鏡、あるいはパラダイムでもって、世界を見ているわけである

しかし、これはどのように世界を見るかということに関する一つの眼鏡に過ぎない。これが真実を真実として見ることを時として妨げるわけである。

社会で一般的に言われていること、世間体などが正しいわけではない。人生哲学は、社会では一般的なことに、盲目的に自分を合わせてしまって、有意義な人生を送れなくなってしまうことを防ぐのである。

この世に生まれてきた以上、本当に自分が後悔しないような生き方の指針を、できるだけ自分で考えて、記しておくのである。つまり、社会に染まってしまうこと、流されて生きてしまわないために人生哲学が必要なのである。自分はこうやって生きていくのだという方針を書いておく。そして自分を見失わないように、この人生哲学を常に心にとどめておけるようにするのである。

自分の価値基準

この世の中に「絶対に正しい」ということはない。だから、自分なりに、何が正しいのか、何が価値があるのかについて考え、それなりの答えのようなものを出し、それを基準に自分が正しいと思うことを信じて生きていく必要がある。

いろんな事項に関して、それが正しいのか正しくないのか。あるいは善いことなのか悪いことなのか、価値のあることなのか、価値のないことなのか、を判断できる根本となる基準を自分として用意しておくのである。

もっとも根本となるものは、自分の人生経験を通じて蓄積されたものの結果である。もちろん、一つの社会の中でくらしているのであるから、その価値基準もなんらかのパラダイムに影響を受けたものであるであろう。しかし、できるだけそういうものに惑わされないように努力して観察し、洞察し、こういった基準を作り上げていくのである。

その努力がこの基準を年とともにより善いものにしていくことと思うし、基準が根本的に変わってしまう事件も今後ありうるかもしれない。しかし、このように自分で作り上げ、それなりに自信のある価値基準で持って、自分が正しいと思うことを信じて生きていれば、他人の批判などはそんなに気にする必要はない。