自発的離職行動の意思決定モデル

組織メンバーの離職行動は4つの意思決定パスのうちどれか1つのパスをたどる。

意思決定パス1

なんらかの特別な出来事によって、自分自身の過去を振り返る。過去に同じような経験をし、また同じような行動(離職やそれと同等の行動)をしたと判断した場合、それにしたがって今回も離職行動を起こす。

意思決定パス2

なんらかの特別な出来事によって、自分自身の過去を振り返るが、同等の経験が無い場合、自分の価値観、将来の目標、目標達成のための戦略、と組織がフィットしているかを考え直す。もし特定の出来事を含めた状況が自分と組織がフィットしていないことを示すならば、離職行動を起こす。そうでなければ組織にとどまる。

意思決定パス3

特別な出来事から、意思決定パス2と同じプロセスをたどるが、自分の価値観、目標、戦略と組織がフィットしていない場合にすぐ離職行動を起こすのではなく、強い不快感を抱く。そして別の職を探す行動をとる。そして別の職業、企業と自分の価値観、目標、戦略との比較を行い、フィットしていれば、それを代替案の一つに加える。フィットしていなければまた別の代替案を探す行動をとる。最終的に、代替案を比較して組織にとどまるか離職するかを決める。

意思決定パス4:

特別な出来事が起こらなくても、定期的に自分と組織との関係を見直す。そして、自分の価値観、目標、戦略と組織とがフィットしないと感じるようになると、それが直接離職行動に移行するか、あるいはそれが不満足感を喚起し、離職の意志、転職活動の実行、代替案の比較等を通じて離職する。

参考文献

Lee, TW & Mitchell, TR (1994). An alternative Approach: The unfolding model of voluntary employee turnover, Academy of Management Review, 19, 51-89.