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「制服廃止」を訴えて国連に叱られた日本の甘ったれ高校生

「君たちはとても幸せだ」


制服が買えない子供もいる


 もう一人のBさん(18)が通う京都府立高校でも,制服導入をめぐって生徒と校長側が対立している.その立場からBさんは,
「制服そのものの是非というよりも,私たちの意見も聞かず,一方的に導入を決めた校長の姿勢が問題.このように日本では,子供が自分で自分のことを決める自己決定権が認められていない」
 と述べた.
 他にも,児童養護施設から東京の私立高校に通うCさん(16)が,養護施設の実態について報告した.
 この話を聞いた国連委員たちは呆気にとられた.日本で,子供の人権が抑圧されているからではない.彼女たちの言い分が,あまりにも幼稚なものだったからだ.
 ロシアのコロソフ委員には,「われわれの国では,制服があっても貧しくて買えない子供がいる.それに比べたら,あなた方は格段に幸せだ」と皮肉られた.
 そう,日本にも貧しい時代があった.大正末期に出された文部省の制服に関する見解は,「公立小学校の制服は,親によけいな負担をかけ,全員就学の妨げになるから,好ましくない」(当時義務教育は小学校まで)となっていた.
 また,スウェーデンのパルメ委員長からは,「スイスに来て意見が言えること自体が恵まれている.問題があるなら,まず親や周囲にアピールすることが重要ではないか」と,逆にたしなめられてしまった.
 委員たちの出身国は,イタリア,イスラエル,ブルキナファソなどさまざまだが,法律家や児童心理学者など,いずれも人権をもっとも重視する立場の人たちである.その彼らにすら,制服が人権侵害の最たる象徴であるかのような日本の高校生たちの主張は,とうてい理解しがたいものだった.


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