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進んで制服を着るギャルも?


 京都府立高等学校前校長(平成10年3月定年退職)は,退職するまで毎朝校門に立ち,生徒1人1人に声をかけていた.制服を着てこない生徒もいるが,処分を課したことはない.
 だが,「国連は僕らの声を聞いてくれた,欧州本部で京都府立高校生が制服問題を訴え」(朝日),「『制服イヤ』国連にSOS』(毎日),など,生徒の行動を手ばなしで肯定し,京都府立高等学校前校長を悪役としてバッシングする報道が相次いだ.
 埼玉・所沢高校の問題でも繰り返された図式である.
 埼玉県立川越女子高校教諭で,「プロ教師の会」を組織して評論活動を行う諏訪哲二氏は言う.
「生徒と教師はひととしては対等ですが,教育関係に入れば対等ではありません.教師は,社会共同体から子供を教育する役割を代行しているんです.その権威を否定してしまったら,学校は成り立たない.シュタイナーやプレネといった自由教育を掲げるフリースクールでも,教師の権威はきちんと確保されています.
 ところが日本だけは,生徒と教師は対等だということになりつつある.全国の高校が,所沢高校化しているんですよ」
 高崎経済大学専任講師の八木秀次氏が警鐘を鳴らす.
「何でも子供に好き放題にやらせて,いい方向に向くと思うのは,素朴な子供信仰に過ぎません.自由な教育と,子供を野放しにすることは違います.集団生活になぜ秩序とルールが必要なのか,それを自分の頭で考えるだけの材料を,大人が提示してあげなければいけません.それが真の教育のあり方なのではないでしょうか」
 国連での,日本の3人の女子高生の発言を聞いていた,児童の権利委員の,ラバー氏(レバノン出身)は,今でも頭が混乱しているようだ.
「日本は豊かな国だと思っていたが,彼女たちは自分たちがとても不幸だと言う.日本政府の言っていることと,あまりに違うので戸惑っている.どちらが本当なのか,ぜひ自分の目で確かめたい」
 ラバー氏が,本当に日本に来ることがあれば,今度こそ仰天するに違いない.
 渋谷あたりには,とっくに高校を卒業したというのに,その方が自分が高く売れるから,(注:太字は原文では傍点)というので,自ら進んで制服を着て闊歩するコギャルが溢れている.
 確かに日本の子供たちは不幸だが,それは人権が抑圧されているためでなく,それとはまったく逆だからである.


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