弓矢先生その後


 長尾先生、九九九先生
 いつもお世話になっています
例の弓矢先生集団リンチ事件の裁判がついに始まりました。
 全国部落解放運動機関紙 解放の道 2001年1月15日より引用させていただきました。


 本誌の既報通り、三重県立長島高校の弓矢伸一教諭は、自らに対する人権侵害行為に対して民事・刑事の告訴・告発を行いました。同事件について、代理人の中村亀雄弁護士に寄稿していただきました。

異常な「同和教育」体制打破と弓矢教諭の名誉の回復のために

一、民事訴訟・刑事告発

 三重県立長島高校の弓矢伸一教諭は、私を訴訟代理人として、11月24日、津地方裁判所松阪支部に慰謝料請求訴訟を提訴いたしました。同時に、松阪警察署に脅迫、強要、名誉毀損で刑事告発・告訴も行いました。刑事告発には「教育を守る会」「全解連三重県連」「日本共産党三重県委員会」の役員など16名が告発人として名を連ねています。

二、訴訟・告発に至った理由

 本件は、市民生活の場での会話が問題視されたものです。その会話が部落差別の意図があったと一方的に断定し、国(法務省)、県行政(教育委員会)、市行政(松阪市)、学校の役職者(同和教育推進委員)等が、部落解放同盟と共謀して、組織的、計画的に「差別発言」にデッチ上げ、特異で変更した「同和教育」方針に従わせるために、行政権力を行使して、威圧と恫喝によって自己批判(自分を見つめてなどの反省文)を書かせ、遠隔地に配転をさせたうえに、懲戒処分を行ったものです。

 弓矢教諭は、この不当処分に納得できず、「これから一生差別者のレッテルを貼られることは堪えられない、人間としての尊厳を取り戻し、異常な『同和教育』体制を正したい、そして自殺された校長先生の無念をはらしたい」と県人事委員会に、私を代理人として「不服申し立て」を行いました。

 しかしこの不服申し立てに対し、人事委員会は、「教育委員会の答弁書に再答弁せよ、答弁しないと又虚偽の事実を申告すると懲役3年又は20万円以下の罰金に処せられる」と弓矢教諭を脅し、挑戦してきました。そのため、本件の事実を明らかにし、弓矢教諭の名誉を回復するために訴訟、告発に踏み切ったのであります。

三、事件の発端

(1)町内会移転の取り組みと発言

 弓矢教諭は、1998年4月、松阪市内の新興住宅地に転居しました。そこは幸小団地と呼ばれる11軒のうちの1軒で、地図の上では丸の内団地にありながら、自治会は城南自治会とされていました。弓矢教諭は、ゴミ集積場所、防犯灯など、生活の利便を考え城南町内会から離れ、丸の内町内会に入会する希望をもちました。そのため、団地内11軒の同意を得る活動を行ったのです。その説得活動の中で、「お嬢さんの将来にもよいことですしね」と発言し、これを聞いた人から「それはどういう意味ですか」と問い直され、しゃざいをし、それでおさまりました。

(2)問題とされた発言のとらえ方

 この発言は、あくまで些細なうち輪の話であり、公の場で、不特定の人々に発言したものでもなく、書面で発表した発言でもない、A「お嬢様の将来にもいいですしね」という発言は、直裁的な発言ではない、この発言は悪意の発言ではない、Bではこの些細な発言に、なぜ異常なほどの過剰反応が示されたのか。Cこの発言を重大な問題発言だととらえ、差別発言として大騒ぎして社会問題化した森山(松阪商業高校の同和教育推進委員)等の魂胆を抉って、その意図を解明することは、そうした土壌を作り出してきた、新しい差別とも言える「部落民以外はすべて差別者」とする誤った「解同」による運動と、それに追随し、偏向しきった同和教育の実態を浮き彫りにすることができると確信しています。

四、犯罪行為…脅迫と強要と名誉毀損

 森山等は弓矢教諭に対して、1999年6月1日、松阪商業高校の教員室において、前記町内会移転運動を分離運動ととらえ、右発言を差別発言と断定して、「教師がこんな差別発言をしていいのか。どういう意識をしているのか。お前みたいなものは糾弾会で、ボロボロになればよいのさ」と机を蹴り上げて脅迫し、「自分を見つめて」という題の「反省文」を書けと強要しました。

 その際教頭は、「校長も自分も、この対応は、森山同推教員に一任している。森山が部落解放同盟に対して、上手くやってくれるから、彼等のいうことを素直に聞きなさい」と言って、同森山の行為を幇助しました。

 そして反省文を書くと「こんなのではダメだ書き直せ」といわれ、書き直すとさらに書き直せと、10回も書き直しを強要されました。弓矢教諭に対する、森山同推教員、県教育委員会、「解同」等による「脅迫的な取り調べ」や「謝罪の強要」「糾弾」は6月から11月にかけて80日にものぼり、しかも深夜に及ぶことも度々でした。弓矢教諭に対する取り調べには、校長も常に立ち合わされました。

五、森山等の本件犯行に及んだ意図

 森山等は、「解同」の同和対策事業に寄生して利権をあさり、無法な差別糾弾や教育介入、地方自治の破壊など横暴の限りをつくす、その路線を突っ走る尖兵です。本件犯行は、昨今の情勢で政府の「残務処理法」の期限切れで同和対策事業、同和教育が廃止され、利権を失い、同和地区が消滅してしまう恐れから、歴史に逆行してこれを阻止しようとする意図から出たものです。

 又、その他のものは、森山等の意図を充分知りながら、暴走を阻止するどころか、森山等の後ろに控える「解同」の圧力に畏怖し、盲目的に隷属し、共謀し、幇助するばかりか、当時の松阪市長は、市役所の大ホールを人権侵害の糾弾集会として利用させ、県教育委員長は、おろかにも弓矢教諭に対して「始末書」の提出を強要したのみか、遠隔地の長島高校に転勤命令を出し、さらに懲戒処分を出して名誉を毀損し、津地方法務局長もこれに同調して、弓矢教諭に説示文を発して名誉を毀損しました。

六、結語

(1) 本件とのかかわりで、松阪商業高校の永井久男校長の自殺の真実を重視すべきです。森山等の弓矢教諭に対する異常で執拗で激しい追及の場には、常に永井氏は校長としての管理責任を問われながら同席していました。森山等が全校人権集会(差別事件報告集会)の開催を強要し、全校生徒の前で謝罪させようとしたことが、同校長を精神的に疲労困憊させて自殺に追い込んだことは、この間の事情から必然的に推察できます。

(2) 彼等のこうした一連の共謀した所為は、弓矢教諭と永井校長にたいして、刑法第222条の脅迫であり、同法第223条の強要であり、かつ同法第130条の名誉の毀損に該当するものである。そのため、弓矢教諭等は松阪警察署に告訴・告発しました。また、彼等の不法行為によって、弓矢教諭は自殺した校長と同じく、死ぬ思いをしたわけであり、これが慰謝料1000万を下らないとして、津地方裁判所松阪支部に提訴したものです。

(3) しかしながら、本件の言論の自由という性格から黙視できないのは、マスコミの部落問題タブーです。私は、本件の重要性から、告訴・告発についての記者会見を行い、十数社の記者に約1時間半にわたり、ほん件の事実を詳細に示しましたが、しんぶん赤旗を除いて、一切報道しませんでした。

このマスコミのタブーの打破も緊急の課題です。

七、裁判闘争への支援を

 弓矢教諭の慰謝料請求民事訴訟は、第1回公判が新年の1月11日に、津市地方裁判所で始まります。昨年、三重県を中心に「弓矢伸一先生を支援する会」が結成されて、支援の輪は全国に広がっています。裁判闘争は原告と弁護士、支援組織の三位一体の団結が勝利のカギです。異常な「同和教育」体制を打ち破り、弓矢教諭の名誉回復のために、全国の皆さんの積極的な支援を訴えます。


引用者注)

 提訴されたものは総勢13名、内訳は同推教員5名、解放同盟は書記長以下5名、その他3名(県教育長、松阪市、津法務局長)ということです。
高知県でも解同幹部らが詐欺の罪で告発されています。

参考のホームページ インターネットタイムズ

九九九より:なるほど,同和地区が無くなり,部落差別がなくなると,困る団体が存在していたのですね.だから,部落解放同盟が,わざと差別をつくりだすという,とんでもない構造が明らかになりました.火事が無くなると,仕事が無くなるからと言って,放火する消防署みたいなものですね.


もどる