九九九のホームページ


「制服廃止」を訴えて国連に叱られた日本の甘ったれ高校生

「君たちはとても幸せだ」


制服導入で志願者が増加


 また,京都府立高校のBさんは,「児童の権利委員会は,子供のためのものなのだから,委員として子供も参加させて欲しい」という提案をした.
 児童の権利に関する条約12条には,次のような条項がある.
自己の意見を形成する能力のある児童が・・・・・・自由に自己の意見を表明する権利を確保する.・・・・・・児童の意見は,その児童の年齢及び成熟度に従って相応に考慮されるものとする>(傍点文春編集部→太字に変換九九九)
 果たしてBさんたちの意見は,「自ら形成された」ものなのだろうか?
 実は,彼女たちには多くの「応援団」がいた.
 ジュネーブ行きを全面的にバックアップしたのは,「DCI(ディフェンス・フォー・チルドレン・インターナショナル)日本支部」と「子どもの権利条約 市民・NGO報告書をつくる会」という市民団体である.
「10年以上前,制服・丸刈り反対と,日の丸・君が代反対は,セットになって,左翼的市民運動の一つのシンボルとなっていた.京都府立高校や,所沢高校の問題が大きくマスコミに取り上げられたことをきっかけに,再び彼らの運動の拠り所として浮上してきたのです」(教育関係者)
 市民団体から30名以上が,高校生たちと共に,ジュネーブに乗り込んだ.
「彼らが国連委員たちに,日本の現状がいかにひどいかと吹き込み,事情をよく知らない委員たちが,混乱して我々に見当外れの質問を繰り返すため,会議はなかなかスムーズに進みませんでした.高校生たちが発言を始めた時には,正規の議事ではないのに,我々も聞くのが義務だと詰め寄られた」(前出・日本政府代表)
 DCI関西事務局長の安保千秋弁護士は,
「生徒たちの渡航滞在費用は,1人20万円ぐらいですが,自分たちでカンパ活動をして,残りはそれぞれ自弁したので,DCIはお金を出していません」
 と,生徒たちの自主的行動であることを強調する.しかし,この点に関して,北海道の私立高校1年生のAさんは,
「両親とDCIに,約半分ずつぐらい出してもらいました」
 と,どうも“自主性”は感じられない.
 片や,生徒たちの所属する高校の校長たちは,一方的に欠席届が出されるか,事後報告だったため,ジュネーブに行くことなど,まるで知らなかった.
 京都府立高校の場合,Bさんの他にも6人の生徒が,中間試験を欠席してまで,出かけてしまった.
 実は,京都府立高校の生徒は,昨年10月にも,国連で制服強制の問題を訴えている.
 この時もまた,国連委員の中から,「権利には責任も伴う」(バルバドスのメイソン委員長),「制服は親の経済的負担を軽くする」(ブルキナファソのウェドラーゴ委員)など,懐疑的な声が投げかけられた.
 だがBさんは,目を輝かせながら言う.
「委員の方たちは,あまり深刻に考えず,もっと気楽に考えなさいという意味で,『あなたたちは恵まれている』と言っただけで,けっして私たちの問題を否定しているようには思えませんでした」
 対して京都府立高校の教諭の1人は,憮然とした表情で語る.
「ウチの学校は,教職員の半数以上が,全教(共産党系の全日本教職員組合)系なんです.ジュネーブに行ったのも,マジメな子ばかりなんですが,組合系の先生に言われたことに何の疑問も持たず,制服反対を叫んでいる.
 制服導入による教育上の効果は,目に見えて上がっていますよ.これまで地元の中学生の多くが,制服のない京都府立高校生のどうしようもなくダラシのない格好を見て,ウチを避けて他の高校に進学していく.長く定員割れが続いていたんですが,今年度から定員を100名ほど上回る志願者が集まるようになりました.
 一昨年に制服導入を決めた前校長(平成10年3月定年退職)は,
[マスコミは私が独断的,一方的に制服導入を決めたように書きましたが,職員会議などでこの問題を再三検討し,生徒に対しても繰り返し説明会を開いた上で,校長としての私の責任で決断しました.私としては,何よりも,『京都府立高校生であることを意識し,京都府立高校生としての一体感を養う』『学校生活にけじめ,めりはりをつけ,授業での集中力とやる気を起こさせる』という目的から踏み切ったのです」


もどる すすむ 引用集へ