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各テーマの完全版の構成は、次の様式でお届けしています。
まず「○○商店街への道<草案概略>」で全体概要と考え方を述べ、
次の項で仮想シナリオを展開します。この項は、草案概略のみです。
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パワー商店街
▼▼▼▼▼▼▼▼▼『パワー商店街』への道<草案概略>(始まり)
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“あなたの商店街は、
商圏顧客のことをどれだけ知っていますか?”
■まず初めに『パワー商店街』とは?////////////////////
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●この『パワー』を文字どおりにとれば、米国から発生してきたSCの強力版である「パワ
ーセンター」と、思われるかも知れない。パワーセンターとは端的にいえば、ディープ
ディスカウンターの集合体をして、広域圏からの集客を図り、できれば単品売りではな
くダース売りをしていく商業集合体ということになろうが、ここでプレゼンテーション
する『パワー商店街』は、それではない。
●既存の商店街に“パワー”をつけ、大型商業施設や専門店などにも負けない地域主義を
貫く商店街として再生された状態と位置付ける。
●つまり、地域顧客層に特化した商店街への変身である。既存の商業施設の中から敢えて
類似形態を見つけるならば、プロショップやアイテムショップなどといったところであ
ろうか。
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(1)『パワー商店街』にするための条件と考え方◇◇◇
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●商店街の“地盤沈下”は、大型商業施設や大規模店舗などの地域マーケットの変容に起
因するところが大きいが、その根源は商店街自身の中にあることを認識している個人店
舗はどのくらいあるだろうか。根源は、商店街による地域戦略の欠落にもある。商店街
は地域の性質・性格をどのくらい把握しているだろうか。
ここから、話を進めたい。
●つまり、自身の周りを見渡してみれば一目瞭然であるが、衣服にしろ、生活用具にしろ、
日用品にしろ、食料品にしろ、すべてが変化していることに気がついているはずである。
それを生業である“商い”に置き換えてみると、果たして、地域顧客にあっているかと
いえば、そうとは言い切れないのではないだろうか。
●つまり、「地域顧客の属性を知っているのだろうか」、というところに行き着くのであ
る。商店街というのは、その繁栄のベースは“地域顧客の消費生活におけるシェア”を
どのくらい確保しているかにかかっているといえよう(つまり顧客シェアである)。
●地域顧客の属性とは、世帯の構成・生活スタイルなどである。旧来からの顧客であれば
ある程度の属性を掌握しているだろうが、新興(集合)住宅地などの顧客の場合はその
本人及び一緒に連れ立ってくる家族くらいの知識に留まるであろう。つまり、現在の顧
客を属性ごとに分類しそれを販売促進に生かしていくという作業ができない状態、つま
り顧客のライフスタイルを知らないに等しいのである。
●で、既存の商店街に地域顧客の属性を取り入れた販売促進策をとることで『パワー商店
街』になるのかといえば、それだけではない。パワーとは、『地域力』である。地域力
には、顧客を引き付ける力と顧客の購買を楽しくする力が必要である。
●その中でまず知らなければならないのは、その属性などをすべてインプットして得られ
る“顧客力”である。つまり、商店街の商圏固定客世帯における“生活力・消費力”な
どを把握し、日常性と将来性の中での“購買予測力”を算出することである。
ここでも顧客シェアは大きなウエイトを占めてくる。
●商圏固定客とは、商圏内で商店街を積極的に利用してくれる顧客のことで、すなわち、
「商店街の本質は地域生活者の中の日常性に位置付けられるもので、地域の顧客なくし
て安定した経営及び存在性は薄れる。故に、地域における圧倒的な支持を確保していな
ければならない」ということなのである。
●地域の圧倒的な支持を得るには、地域顧客を知ることから始めなければならない。
どうやって?
マーケティングであるが、専門家の手法をとらなくても、商店街の加盟商店で出来る。
まずは、旧来からの個々店の顧客を名簿化してみよう。世代毎・世帯毎・購買品毎・
ライフスタイル毎…などである。そこに、ある共通のデータが見えてくるはずである。
●さて、新興住宅の新顧客のマーケティングはどうすればいいのだろう。これもわりあい
と簡単である。
個別面接調査や会員制度でのアンケート調査などに頼らなくても、新興住宅であれば一
戸建てであろうとマンションであろうと、その販売価格帯である程度の生活力がわかる。
また、市役所・町役場などの居住者データからも、世帯や世代がある程度把握できる。
これらをベースとして、まず仮説を立ち上げ、それに実データを加えていきながら仕上
げていくのである。
●更には、“商品力”がなければ、いかに顧客力を掌握しても“地域力”として商店街パ
ワーにはなり得ない。これも、個店レベルでは対処しきれない課題である。
といって、マーケットの“数・量”論理の中で大型店との勝負に挑んでもいつしか負け
るシナリオ下にあることにかわりない。個店がとるべき道は、同じ土俵にはないのであ
る。ここでいう商品力とは、地域商圏内では商店街でしか買えない、揃わない商品の発
見、開発及びその価格において市場性の中で十分に太刀打ちできるものということであ
る。
●つまり、商品力の中には、品質・価格と共に希少性、独自性などがぎっしり詰まってい
なければならない。
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(2)『パワー商店街』の運営方法について
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●地域力がつけば、その路線を邁進すればいいのであるが、その“地域力”を確保するた
めのアクションが必要であることはいうまでもない。更に、その“行動指針”なるもの
の設定によって、商店街が一丸となって“パワー商店街”を目指さなければならない。
●そのためのステップを三段階で設定してみよう。まず、顧客力の掌握である。旧来顧客
のデータ化のために個々店がフォーマット(難しく考えないで、簡単な書式を作って、
個々店が記入しやすく、かつ後で集計がしやすい形式のもの)に基づいて記入していき、
それを世代・世帯・購買傾向などを知る為に用意した、マップ化されたシートの上に落
とし込んでいくのである。
「マップ」? マップというのは(数種類作らなければならないが)、横軸・縦軸を交
差させると、四つのブロックが出来る。その座標軸は、例えば、横が「単身世帯〜家族
世帯」「ヤング世帯〜高齢世帯」といった項目に。縦が「消費力/大〜小」「生活力/
大〜小」などといった項目を設定し、落とし込んでいき、マップを完成させていく。
●続いて、新規顧客についても同じように落とし込んでいくのである。そのデータ収集に
ついては前述のように、まず市・町役場、新興住宅の住居特性や販売価格、入居者像な
どから大まかなデータを入手し、それらで仮想マップを作り上げていくのである。
●第二ステップは、出来上がったマップからイメージ顧客像を立ち上げ、その中のどのゾ
ーンをメインターゲットとするかを決めていかなければならない。何か難しいことのよ
うに感じるかも知れないが、そこを専門機関に任せ、出来上がったデータで方向性をだ
していこうとすれば今までとなんら変わらない商店街になるであろう。
●つまり、地域力にならないということである。自力で読み取ったものでなければ、商店
街の本質的な改造は出来ないということである。で、商店街として全体的なターゲット
はどの層を中心にしていくのかによって各店の商品戦略・販売戦略が決まっていくので
ある。
●商店街が全体でメインターゲットに向けた“体質改善”をするなんて、今までであれば
考えられないことであるが、これをしなければ地域力を発揮することは出来ない。まし
て、大型店などに対抗するパワーを持つことなど出来ない。
●第三ステップは、“商品”の選定である。メインターゲットを意識した商品構成をする
とともに、商品仕入れ先をどのように位置付けていくかである。これまでのようなメー
カー・問屋という流れでは、パワーを発揮することは出来ない。独自仕入れ機関の確立
が大切になってくるのである。
●ボランタリーチェーン化出来る商品を扱っている店舗の場合は、ネットワーク化を図れ
ば意外とスムーズな仕入れ機関の確保が出来るはずである。が、電化製品や系列化され
たショップ展開をしている店舗の場合は、切り替えが出来ないということもあり得る。
その場合は、プロショップ化やサービスの強化を図ることで、独自性を創出することが
出来るのではないだろうか。まずは、“全国・世界の同業種店舗とその周辺店舗、製造
元(生産元)を洗い出そう”ということである。
●『パワー商店街』というのは、ディープ・ディスカウンターでいうところの価格競走を
しようというのではない。“地域力”をもって、地域の商店街として地域顧客に満足の
いく商業施設を形成しようというのである。
地域の顧客に特化した圧倒的戦略を立て、地盤沈下をはね飛ばしていこうというもので
ある。
●『パワー商店街』を実施に移すには、新旧男女店主を交えたプロジェクトを設置し、一
気にまとめあげていかなければならない。情報は生物だから、入手後にすぐ判断しなけ
れば、すぐに古い情報となってしまうからである。このプロジェクトには、地域所在の
大学教授(社会学部など)などにもちかけることで、より具体的で有効な戦術を得るこ
とができるであろう。
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲『パワー商店街』への道<草案概略>▲▲(終わり)
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