
例の日経コンピュータの連載によってコンピュータシステムを構築する上での 問題は、システム的な思考ができないユーザとシステムに精通していないSE とおもいがちですが現実は違います。
ユーザにとってコンピュータシステムは単なる道具なのだから システムの更新など、ダスキンのおにいさんが玄関マットを 取り換えるようにユーザになるべく負担をかけずに、できればユーザに気づかれない うちにシステムが更新していた位の方がいいと考えがちです。 しかし、ユーザにとって高いお金を払って何年かに一度行うシステムの更新は、 ハレの行事なのです。ユーザのシステム部門の人間にとってはなおさらでしょう。
他部門で長く働いて来て急にSE部門に配属されたあなたは、 目の前のシステムが自分の思い通りにならずに いちいち回りの人間に尋ねなければ仕事にならないことに プライドが傷ついて、「よーし、帰りに本屋に行って関係する専門書を買って帰って 徹夜で勉強だ!、一月でものにしてやる。」と思われるかもしれません。 しかし、仕事としてはあなたがシステムに詳しくならない方が回りとの I/Oが多くなり、あなたの上司、部下とも仕事の内容を理解しやすくなりますし、 負い目がある位の方が仕事はうまく進みます。 また何も判らずにユーザの管理職に「スミマセン。おやくにたてなくて。」 という方が良いかもしれません、彼にも判らないのですから。
ユーザを会議室に集めて、実際に作業を担当しているユーザに 業務の流れを説明してくれるように依頼しても多分うまくはいかないでしょう。 あなたがユーザが作業している旧システムの端末の横に立ちオペレーションにたいする 質問をする方が良いでしょう。
ユーザは日々の業務で失敗だらけで、言い訳の伏線張りまくりの日々を 送っているわけです、そこでぽっと出のSEなんか に巨大システムなんか綺麗に導入された日には立場がないのです。
打ち合せをしているとつい、システム部門の長よりも旧システムに精通している ユーザと仲良くしがちですが気を付けましょう。 システムの管理職は自分が良く判らないシステムが気に入らなくて あなたのシステムへのリプレイスを決めたのかもしれないからです。
ユーザのシステム部門はあなたから見れば、しろうとと変わらないかもしれ ません。しかし、彼らはユーザの中で一番コンピュータに詳しいということで お金を得ているのです。
つい、年齢も近いので現場の人間と直接やりとりをしがちですがきをつけましょう。 打合せ会議よりも現場での雑談での情報収集が気楽かもしれませんが 必ず会議を通すようにしましょう。
納期というのは、分かりやすい目標です。納期が遅れれば違約金を 払う契約かもしれません。しかし納期を遅らせるというのはユーザの 管理職にとっても分かりやすく、判断を下せる数少ない場面なのです。 相談してみましょう。
あなたはユーザの社員ではありません。いつかはいなくなるのです。 ユーザの社内環境を乱さないように気を付けましょう。
ユーザのキーマンは情報雑誌をいろいろ購読し開発手法の最新動向 にもあなた精通していて、具体的な開発手法、ツールにまで言及してくる かもしれません。しかし彼がどんなに優秀でも、SEとして泥のような システムをまとめた経験はないのです、あまりかいかぶるのはよしましょう。
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