「ぴかちゅうのひとりごと」

 今日(11/1)のつぶやき 「住宅ローン減税」

1  ニュースの概要

 最近の不景気を打開するために,更なる景気対策が議論されていますが,その中で特に気になるのが「住宅ローン減税」です。これから住宅を取得する人を対象に「住宅取得控除の拡充」やら「支払い利息に対する減税」などいろいろ検討中のようです。


2  ぴかちゅうのひとりごと

(1) 覚えていますか?

 今回の景気対策と平行して建設省は,現在住宅金融公庫を利用している人で,失業や月収の低下により,返済が困難になっている人を対象に,「返済期限の猶予」や「利子負担の軽減」を検討中とのこと。でも,よく考えて下さい。今住宅ローンで苦しんでいる方々は,バブル前の内需拡大政策の一環として公庫が大々的に宣伝した「ゆとり償還」を利用してローンを組んだ人が多いのではないでしょうか。この「ゆとり償還」こそ,公庫最大の失政だと私は考えているのです,,,

 

(2) 何が問題なんだ?

1  あの頃は,給与は右肩上がりで増えて,資産価値も増えて,まさにバブリーな発想が蔓延しかけていた頃で,誰も今の状況を考えていなかったとは思いますが,最初の5年間の負担額と家賃なんかを比較させて,「絶対買ったほうが得ですよ,お客さん!」と購入をあおり立てた不動産屋の強力な販売ツールとして「ゆとり償還」が利用されていました。

2  しかし,現状は,国の失政のおかげで,個人資産としての不動産は価値を下げ,給与も不景気とかを理由に切り下げられ,更にはリストラと称してクビを切られるなど,あの頃の言葉は,まさに夢と化し,手元に残っているのは,ローンだけという状況です。

3  人によっては,「個人の責任」と言われる方もいると思いますし,普通の人なら一生に一度の大きな買い物ですから,最悪の状況を想定してローンを組むべきではないかと,私も思うことはありますが,国の政策として,住宅取得の促進を大々的に掲げて,それに乗った人たちの資産価値の下落に対して「僕たちのせいじゃないもん!」では,あまりにも無責任ではないかと思うのです。

(3) とりあえず批判をかわしとけ!

 でも,さすがに知らないでは通らない=ローンの延滞があまりにも多くなってきたことから,建設省もその対策を検討するようになりましたが,所詮は償還の猶予とか利子負担の軽減などの場当たり的な対応しかせずに,「景気が良くなるまでの間,とりあえず批判されないように何か対策を打っとこっと!」てな感じで,個人資産の下落に対して本気で何とかしようという考えはないのではない,と思えてなりません。(結局,償還を猶予したところで元本が減るわけでもないし,利子分を減税してくれても,その利子の支払先は公庫ですから,結局,国に還ってくるだけで,ローンを抱えた人の本当の負担軽減=下落した不動産価値に見合った元本や利子の免除etcにはつながらないのではないかと思うのですか,,,)

(4) でも,銀行は救済するけどね。

 バブルの頃に,個人(不動産業ではなく)で不動産を転売目的で取得して,それを転がして儲けた人が現在ローンで苦しんでいても,私は自業自得だと思います。でも,普通に働いている人が,自分の家をやっと取得したにも係わらず,その価値が下落して,現在の評価額以上のローンで苦しんでいる,あるいは,商売をされている方が,銀行から「まだまだ消費は増え続けますから,今のうちに設備投資をしましょう!」と言われ,融資を受けたが,景気が悪くなって,真っ先に融資を回収されどうしようもなくなっている,など,表面的には「自己責任」の世界かもしれませんが,その根本には政策としての「内需拡大」が存在していたはずです。それで,苦しくなったら「自己責任」と言い逃れをする一方で,銀行に対しては「金融システムの安定化」といって湯水のように税金を投入して救済する(皆さん,何兆円って本当に想像できます?大きすぎて私は想像できません)。最近の政治家やお役人は国を支えているのは企業でも銀行でもなく,あくまでも「個人」であることを忘れているような気がするのですが,,,,,,,住宅ローン以外にも本当に苦しんでる「個人」を救済しないと,この国の未来は暗いのでは?