岡見治資書状

岡見正懿寄進の法華経(奥書)

■開基岡見氏と長林寺■

 長林寺は、永正年間(1504〜21)に岡見治部大輔・開山天助高順として、常陸国河内庄小茎郷(茨城県つくば市)に金剛山香華院東林寺として開創されました。その後、牛久新地に移転しました。

 開基の岡見氏は、当時、河内庄周辺を領有する戦国領主でした。しかし、天正18年(1590)に豊臣秀吉の小田原征伐の際に、後北条氏方に属したため、戦国領主としての地位は奪われ、各地に離散してしまいます。

 また、東林寺も、この時期を前後として、常陸国牛久から離れ、下野国足利郡山川(現在地)へと移転します。

 開基、岡見氏との関係は、ここで途絶えたと思われましたが、平成17年(2005)に、末裔で彦根藩士の岡見正懿が文政元年(1818)長林寺に奉納した法華経が発見されました。

 これによって、開基家としてのみでなく、江戸時代になっても縁によって続いていたことがわかります。