日本 KDPについて知り得たこと

まずはKDP日本がローンチしたことを素直に喜ぼうと思います。
しかし、まだ色々な問題点があり、ここに現時点でわかり得たことをまとめました。

@アカウントの作り方

A支払いと税金について

B振り込まれるさいに発生する手数料について

Cロイヤリティオプションについて 2012.12.18追記しました。

D手数料についての追記

@アカウントの作り方
すべてが日本語で表記されますので、どなたでも簡単に作ることが出来ます。

A支払いと税金について。
印税の支払いはアマゾンUSから行われます。
すなわち税金を回避するためのTIN、WE8-BENは以前と同様に必要です。
しかし、これも日本のKDPサイトに詳しいやり方が日本語で表記されていますから、
比較的簡単に整えることが出来るでしょう。
ここで問題は支払いです。
アカウントを作る際、日本国内の銀行口座の登録を求められます。
登録しない場合はアメリカから小切手が送られてきます。
印税の支払いは二種類で、銀行間電子取引による日本の銀行口座への円の入金、
もしくはドル建て・ユーロ建て・ポンド建ての小切手になります。
アカウントでは一応UK、EU各国で別々に支払いを選べるようになっているので、
ドル建てはいいけれどポンドやユーロの小切手が困る場合は、UKとEUだけ銀行口座にすることも出来ます。
私の経験から言うと、英語の本に限ってですが売り上げをUSが10としたところ
UKは1,DE 0.5、EUその他はそれ以下、です。
日本語の場合は日本以外での売り上げはあまり関係ありませんので、ひたすら日本での売り上げがUSアマゾンからドルで送られてくると考えてよいでしょう。
なのでポンド建て・ユーロ建ての小切手については無視してよいと思われます。
また、小切手の場合は宛名が書かれておりますので、ペンネームでなく本名でアカウントを作ったほうがいいでしょう。
振り出された小切手の宛名と口座名が違う場合は小切手を換金するさいに銀行で説明が求められます。
口座振替の場合はその限りではありません。

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B振り込まれるさいに発生する手数料について。
まず円建ての銀行振り込みについて。
EFTという国際間電子取引になり、振り込み代はUSアマゾンの負担ですが、リフティングチャージという手数料が受け取る側に発生します。
国際間送金の場合は、コルレスバンクという中継銀行が手数料を課すのです。
日本におけるコルレスバンクはほとんど三菱東京UFJ銀行が独占しているようです。つまり海外から振り込まれる円建て取引のほとんど全ては三菱東京UFJを介しているわけですね。
そこで三菱が取る手数料は1件につき最低2500円、500万円を超えると、0.0005%になるそうです。
それだけではなく、いくつかの銀行ではその三菱を経由して受け取ったお金から手数料を取ります。
おおむね1件につき1500円。
例外があり、CITI Bankと新生銀行は手数料がかかりません。そのほかにも幾つかあるかも知れませんが、今のところこれだけしか調べていません。
ただ、この2行でもコルレスバンクに支払う「リィフティングチャージ」という手数料は必要です。
KDP日本では円建て銀行振り込みの場合売り上げが10000円を超えた場合に支払うと成っており、このままでは10000円の支払いに最低4000円の手数料がかかることになります。
さて、次は小切手の支払いについてです。
日本KDPでは小切手は受け取るまで時間がかかるし外貨なので、銀行口座への円建て振り込みを推奨しているとサポートセンターから回答を得ました。
しかし、私の経験からすると、USからはおよそ2週間ほどで小切手が送られてきます。
それが遅いかどうかは個人の問題です。
どちらにせよ、支払いは月の売り上げが確定してからおよそ55日後です。
また、小切手の振り出し元は以前ここでも書きましたが
ウェルズファーゴ銀行です。
ウェルズファーゴ銀行は現在日本にリテール部門がありません。
リテール部門があれば、この銀行に口座を開いて手数料なしで入金することが出来るので残念です。
この小切手を日本の銀行で換金する場合、
CITI bankが一番お得です。
他行ではおおむね4000円の手数料がかかりますが、
CITI bankでは額面にかかわらず1枚1050円、
ゴールドカードがあれば無料です。
ただ、外貨建てですから円への両替手数料がかかります。
片道1円、
つまり支払いが3000$(日本円換算で24万円)以上であれば銀行口座への振り込みが得、
それ以下であれば小切手で受け取ったほうが得になります。
ただ、ここで注意があります。
CITI Bankでは日本の都市銀行と違い、口座維持手数料がかかります。
月額平均残高円建てで50万円、ドル建てで円換算20万円以上ない場合は、
2100円が毎月口座から引き落とされます。
また、CITI Bankは公共料金の引き落としに対応していません。
CITI カードも私が作ったときにはETCも含めて対応していませんでした。
都市銀行と違うのがここの銀行の特徴なので仕方がありませんが、
どれを選ぶのが一番有利かはゆっくり考えたほうがいいでしょう。
また、ドル建て小切手の場合は売上額が100$に達した時点で支払いが発生しますが、
手数料をなるべく取られたくない場合は、その最低額を上げることが出来ます。
ですので、サポートセンターにたとえば最低200$、もしくは500$に達した時点で送ってくれと言うことも出来ます。
KDP USのサポートセンターからそのような回答を得ました。

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Cロイヤリティオプションについて。
KDP 日本では自国の読者に売る場合には35%オプションしか選べません。
日本以外の国には70%を選ぶことが出来ます。
ローンチした最初の日の早朝には、KDP 日本の規約ページでロイヤリティ70%オプションを選べる地域の筆頭に「日本」の文字が太字であったのですが、
翌日には消去されていました。
また、規約の更新の日付はその2日前、と記載されてました~~;
要するに日本の出版社との落としどころがここだったと実感したわけです。
しかし、35%オプションにも利点があります。
まずパケット代の負担がありません。
なのでファイルサイズを必死で軽くする必要がなく、コミック作家には有利です。
また、レンタルを拒否できます。
kindle本のレンタルは1回だけ、1週間他人に貸せるというもの。
初めは知り合いのみを対象にしていたのですが、いまやUSでは「kindle lending club(以前はLendleと言ってました)」なる無料登録サイトが出来、そこへ読みたい本を登録していくとアレンジしてくれます。
コミック作家や短編作家にはきついものです。
なので35%オプションの場合はこれを拒否できます。

ロイヤリティオプションについての追記です。

2012.12.18にamazonから日本でもロイヤリティオプションで70%を選べるようになったとアナウンスがありました。
しかしこれには付帯条項があります。
70%を選ぶためにはKDPセレクトへ登録しなければなりません。
これに登録すると、登録期間中同じ内容の本は他の電子書籍書店で売ることが出来ません。
さらにプライム会員にレンタルされることになります。
もちろんレンタル料は支払われますし、70%オプションを選べるのはとても有利かも知れません。
しかし他の書店で売れなくなることのデメリットと秤にかけて選んだほうがいいと思われます。
Amazonのアナウンスでは太っ腹にもパケット代の負担を1MBあたり1円と格安にしたとあります。
しかしこれは日本国内のみ。
海外で売る場合はUSでは1MBあたり15¢のパケット代負担が求められます。
英語バージョンのコミックを売る場合はメリットはあまり無く、私はKDPセレクトに登録しておりません。 また、現在この付帯条項がつくのは
KDPを展開する国では

インドとブラジルと日本のみ。

なにやら談合とracismの匂いがしますねえ。

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D手数料についての追記です。

一回の振り込みが3000円以下の場合は手数料は無料との記載が三菱東京UFJ銀行のウェブにはあります。
またそれ以上、8000円までは振り込まれた料金の半額が手数料となります。しかし月間3000円以下ならいいというものでもありませんよね…。 一回の振り込みが8000円以上というのは、$換算でおよそ100$。

それなら現時点では100$まで溜まるのを待って小切手で受け取るほうがましのように思われます。

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以上、簡単ですがまとめました。
随時追記していく予定です。

 
 
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