ショウボート (1936) Show Boat
公開:
1936年
ショウボート
製作:
ユニヴァーサル・スタジオ

カール・レムリ・ジュニア
監督:
ジェームズ・ホエール
原作:
エドナ・ファーバー
脚本:
オスカー・ハマースタイン2世
撮影:
ジョン・メスカル

ジョン・フルトン
音楽:
ジェローム・カーン

ヴィクター・バラヴァリー
出演:
アイリーン・ダン

アラン・ジョーンズ

チャールズ・ウィニンガー

ミシシッピーの沿岸を巡業するショウボート、コットン・ブロッサム号。 船長の娘でショーのヒロイン、マグノリアは、彼女の相手役に選ばれた流浪の賭博師ゲイロードと恋に落ちて結婚。 しかし、旅芸人の生活に馴染めないゲイロードは、賭博を捨てることが出来ずにシカゴに移住。 娘が生まれ、貧しいながらも3人は幸せな結婚生活を送っていたが、多額の借金を抱えるゲイロードは家族を捨てて姿を消してしまう。 ナイトクラブの歌手として生計を立てていたマグノリアは父親との再会を果たし、父親の薦めで再び舞台に立って成功を収める。 アメリカン・ミュージカルの元祖といわれる大ヒット・ブロードウェイ・ミュージカルの映画化。

『巨星ジーグフェルド』(36)でその半生が描かれた舞台興行師のフローレンツ・ジーグフェルドは、 『ジャイアンツ』(56)の原作者エドナ・ファーバーがアメリカ南部のミシシッピー州を舞台に執筆した大河ドラマ『ショウボート』の舞台ミュージカル化を企画。 ジェローム・カーンが作曲を、作詞と脚本をオスカー・ハマースタイン二世が担当し、ハマースタインは演出も手掛けたが、そのことは公表されなかった。 1927年にブロードウェイで開幕すると、ストーリーに歌と踊りを融合させた本格的なアメリカン・ミュージカルとして大好評を博して572回ものロングランを記録。後のブロードウェイ・ミュージカルに強い影響を与えることになった。 ユニヴァーサル社の創設者カール・レムリは、29年にローラ・ラプラントとジョセフ・シルドクロートを主演に迎えて『ショウボート』の最初の映画化を行うが、 これは舞台ミュージカルの映画化ではなく、ファーバーの小説をもとにしたサイレント映画として製作された。 しかし、トーキー革命によって後に台詞と歌のシーンがトーキーで撮り直され、ヘレン・モーガンら舞台のオリジナル・キャストが歌う18分間のプロローグが追加された。 レムリの息子レムリ・ジュニアは『ショウ・ボート』の2度目の映画化を企画。 監督には『フランケンシュタイン』(31)などの怪奇映画の第一人者ジェームズ・ホエールが抜擢され、出演者はブロードウェイ版のキャストを中心に起用。 ゲイロード役にレムリは『ローズ・マリイ』(36)のネルソン・エディを考えていたが、夏期公演でゲイロードを演じたアラン・ジョーンズを抜擢。 他にも全米巡業公演でマグノリアを演じたアイリーン・ダン、27年のブロードウェイ版オリジナル・キャストのヘレン・モーガン、チャールズ・ウィニンガー、サミー・ホワイトらが起用され、それぞれの当り役を演じた。 ハマースタインは脚本の練り直しを行い、歌も大幅に入れ替えてオリジナル舞台の全16曲のうち9曲を映画に使用。 新たに「I Have the Room Above Her」、「Gallivantin' Around」、「A Still Suits Me」の3曲がこの映画のために書き下ろされた。 「Ol' Man River」は、28年のロンドン公演と32年のブロードウェイでのリバイバル公演で黒人召使ジョーを演じた20世紀の伝説的黒人スター、ポール・ロブスンのために書かれたもので、映画版でもその低音の力強い歌声を披露した。

51年にはM-G-M社がエヴァ・ガ―ドナー、ハワード・キールを主演に迎えたテクニカラー・ミュージカルとして3度目の再映画化を行うが、 今作ではマグノリアよりもガードナー扮するジュリー役にスポットが当てられていた。


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